のははさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

傷だらけの挽歌(1971年製作の映画)

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カタルシスが最後まで訪れない映画。『何がジェーンに』や『甘い抱擁』にだってハッピーエンドとは程遠いが幕引きにはカタルシスがあった。中盤の立て籠もり銃撃戦でも決してカタルシスは得られず、ヤケクソの暴力が>>続きを読む

ロンゲスト・ヤード(1974年製作の映画)

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何もせずに二年間の刑期を真っ当に終えるか、死ぬまで刑務所だがタッチダウンたった一回のために叛逆するか。「後悔していない」と断言する爺さんの場面が熱い。チャールズタイナーもカスだが良い役。

バーニング・ダウン 爆発都市(2020年製作の映画)

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記事で書きました。ぜひ読んでください!

https://ken-ken-pa-pa-20220408.hatenablog.com/entry/2022/04/20/214901

アパッチ(1954年製作の映画)

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アパッチ族が英語を話してしまうのが残念。そしてアパッチを追う曹長のキャラクターが弱い。


・ラストカットは空撮

ワイルド・アパッチ(1972年製作の映画)

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アパッチ族に見つかったら即自殺する場面が素晴らしい。そしてアパッチは何のためらいもなく死体をバラバラに。彼らは英語を話すのではなく自身の言語を用いる。最後にウルザナは歌う。


・脚本家アランシャープ
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甘い抱擁(1968年製作の映画)

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最後の濡れ場を役者に一言も喋らせずに進めてしまうのがすごい。そして沈黙を破るのはまたしてもジョージなのだ。
これはアルドルッチが、繰り返される映画内映像は、観客の頭脳にフレームを意識させ得ることができ
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死の谷(1949年製作の映画)

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戦闘が膠着状態に陥った時に演出のレベルがぐっと一段上がる。「月の都」ー崖の頂上ー「死の谷間」の三者の距離感の演出が素晴らしい。
列車強盗も、動いている列車に馬から飛び乗るアクションがすごい。


・ジ
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大列車強盗団(1967年製作の映画)

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警官がすれ違いざまにフロントガラスを叩き割ってくるカットが凄かった。肝心の列車強盗は、列車が停車しているために躍動感が少ない。
余計な劇伴がなく、単調な犯罪映画たろうとしているのが好き。


・THE
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ミネソタ大強盗団(1972年製作の映画)

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傑作。ミネソタ銀行強盗場面、この間蒸気機関ピアノ・カリオペの音をずーっと鳴り響かせているのがすごい。音については雷の音も、普通の映画で聞こえてくる雷とはちょっと違う感じがした。


・幻視者ジェシージ
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ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)

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中途半端な構図が多く何が良いんだかさっぱり分からない。
ただコーエンの撮る銃撃戦は好きだ。特にレオ邸に押し入る場面で、侵入に気付いたレオ(階下から上がってくる煙で気付く)がベッドの下に隠れ侵入者の足を
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陽山道(1955年製作の映画)

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鏡面が何度か画面に表れる。水面に映る月や、鏡に映るオクランの表情。また手鏡のショットは、折りたたむことでカットは次に移り変わるが、この畳んだり扉を開け閉めするカットも頻出する。この時から既に映像と編集>>続きを読む

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

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マサチューセッツの何てことない道路で、やけにあっけなく真犯人が明かされる。このあっけなさによって取り返しのつかなさが強まる。ティムロビンスの造形には若干『10番街の殺人』を思い出す。

スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)

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この脚本家、「山猫は眠らない」ばっかり描いてる。
一カ所『デジャヴ』と同じ音楽が流れていた。


・『コンクリートジャングル』を連想させる警察署内を垂直に移動するカメラ

現金に手を出すな(1954年製作の映画)

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すごい。些細な動きに目が釘付けに。銃撃アクション場面も一本道で距離を計算されており、大した事態が起きないにも関わらず頗る面白い。両陣営の先鋒がすれ違う場所からは、お互いの車が目視で確認できず、闇の中、>>続きを読む

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013年製作の映画)

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スティーブンソマーズ映画の魅力はCGで作られたうにょうにょなるきもいクリーチャー。ボダックをもっと見たかった。

ハンター(1980年製作の映画)

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悪くはないが、弛緩している。ブルドーザーで逃走犯を追う場面と列車にしがみつくマックィーンは見応えあって面白いが、どちらも何故か温い。


・運転ベタなマックィーン
・いらんスローモーション

エネミー・オブ・アメリカ(1998年製作の映画)

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素晴らしい傑作。
冒頭の湖畔場面から緊張感の高め方が上手い。湖に突っ込む車の中に閉じ込められた飼い主を追う犬を用意する辺りただならぬセンスを感じる。たまたまその様子をビデオに収めていた青年の追跡場面で
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怪奇な恋の物語(1969年製作の映画)

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ヘンすぎ。家に主人公を導くのは彼のドッペルゲンガー。そしてその家では戦時中に美しい女性が殺されている。彼女は淫乱で、街の人々からは煙たがられていた。死んだ後幽霊に。ド派手なポルターガイスト。隠し部屋の>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

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ここにレビューを書きました。

https://ken-ken-pa-pa-20220408.hatenablog.com/entry/2022/04/08/211223

英雄の証明(2021年製作の映画)

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会話の場面では人を正面から撮る。「ちょっとした嘘」が主題の映画でこのように真っ正面から撮られたら、見透かされてるようで自己防衛のために話を盛ってしまうか、観念して真相を話すかしてしまいそうになる。平常>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

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学校から家に帰ると、祖父母が恋愛の話や勉強を教えてくれる場面が美しかった。締めまでもジュディ・デンチが攫っていってしまうし、結局彼女の映画になっている。


・画面を縦に半分で割ったような、変わった画
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マイ・ボディガード(2004年製作の映画)

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デンゼルの衣装がイマイチだったので思ったほどノれず。ただエンディングは平野に山に橋というロケーションが見事すぎて圧巻でした。
人のために命を賭けれる男・デンゼル。ちゃんと殺しもする。


・復讐は冷ま
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殺しのダンディー(1968年製作の映画)

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予期せぬベルリン映画。ローレンスハーヴェイと映画内映像、目元のキーライトとの食い合わせは非常に良い。自由奔放なミアファローに対しての最後の一言。


・オープニング映像
・騒然となるレース会場。ここ凄
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サブウェイ・パニック(1974年製作の映画)

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リメイク版に比べて舞台立てが印象に残らない。前と後を共に見通せる位置に車両を残すはずなのだが、緊張感が伝わってこない。ただ導入は大変良く、車掌を新人に設定した辺りも優れている。市長はブーイングで幕引き>>続きを読む

ドミノ(2005年製作の映画)

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後期フィルモグラフィの中では異質な1本でなぜ?と不思議だったが、スコットにとっては念願の企画だったそう。やはり彼もちゃんと撮りたい企画がある、作家だったんだなと再認識。
最後に登場するドミノ・ハーヴェ
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

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おもんない。ジュラシックパーク×ザ・カーみたいな場面は迫力あった。ハイドロの辺り。

デジャヴ(2006年製作の映画)

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傑作。ほんまに凄い映画や。
デンゼルが筋の通った人間であることに感動するエンディング。


・悩むデンゼル
・「俺はずっと事件後に犯人を捕まえてきた。だから、一度でいいから事件が起こる前に止めたいんだ
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

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唐突にアクション部が入った感じのする映画が多い中、本作はその接続をうまくこなしている。ラストのグレムリン戦で、絶対にあり得ない移動をクロエはしているのだが、それによって人間から人外へと飛躍し得ている。

モービウス(2022年製作の映画)

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つまらん。指折りながら折った指の解説を挟むモービウス、て場面が一番面白かったかな。華がない。

ハンガー(1983年製作の映画)

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カトリーヌ・ドヌーブとスーザン・サランドンの濡れ場で横たわるベッドを発光させるアイデア。キムギヨン『死んでもいい経験』でもベッドが光っていたが、意外にもMTV的センスの持ち主だったとは。
トニスコは『
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サブウェイ123 激突(2009年製作の映画)

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ずっと電話越しに会話するだけだった2人が同一カットに収まる瞬間の、滑稽とも言える画に泣いた。これのための2時間だと思うと尚、最高。

アンストッパブル(2010年製作の映画)

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見事。分かりやすいヒールを配するのではなくあくまでも暴走機関車を止めることが最大の目標であり、社長をどうこうするわけではない(腹を一発殴って欲しい気持ちもあったが、エピローグで満足)。このキャラクター>>続きを読む