のははさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ベルリン・アレクサンダー広場(1980年製作の映画)

5.0

タイトルに「ベルリン」とあるように、つまりは大都市ベルリンと人間との関わりについてのドラマなのである。フランツがプムス強盗団の犯罪計画に巻き込まれてしまうのは、たまたまブルーノが殴られている所に居合わ>>続きを読む

アルカディア(2017年製作の映画)

3.5

ああ、さいこう!ノーマルなカルト宗教ものかと思わせて、内実はラヴクラフトの思想に則った幻想怪奇映画であった。こういう映画を求めていた。



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キャビン・イン・ザ・ウッズ(2012年製作の映画)

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はじめは不安に思ったが、意外にも見れる映画だった。洞窟の中に秘密を探りに行く主人公が中でヤク中を発見してしまう場面や、インディアンがドラックディーラーを撃ち殺すカットなど、いちいち見せ方が良いので、ダ>>続きを読む

ELI/イーライ(2019年製作の映画)

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アレルギー性の不治の病、かと思いきや悪魔憑きだったという。近代的な手術室を舞台にエクソシズムを実行する画は中々格好よかった。が、しかし、そんなの『エクソシスト』の焼き直しに過ぎない。



続きはこち
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ヴィジョン 暗闇の来訪者(2014年製作の映画)

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とてもハズレ。ワインソムリエが霊能者も兼任している設定だけは少し魅力的。演じるはジョアンナ・キャシディ。老害じみた芝居が光ります。



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ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス(2020年製作の映画)

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意外や意外、アタリでした。第一次世界大戦による兵役とスペイン風邪の大流行によって痛手を負ったハンガリーの村で起こる怪異が題材で「戦争怪談」的な色合いも濃い。霊に取り憑かれ発狂する老婆に銃撃戦のサウンド>>続きを読む

ナイト・ハウス(2020年製作の映画)

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『扉の陰の秘密』(ラング)へのオマージュとおぼしき「部屋を再現する」という発想、『吸血鬼』(ドライヤー)らしいドリームウォークの中で自分自身と出くわしてしまう感覚、『テナント』(ポランスキー)の家具の>>続きを読む

超能力者 未知への旅人(1994年製作の映画)

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おもろすぎ。中国行ってからが特におもろい。エンドクレジットの丹波哲郎、フランキー堺の特別出演もじわじわとおもろい。タカツカヒカルが道を求めて訪れた中国で出会った気功師・万蘇建大使による「気」が画面越し>>続きを読む

晴れた日(2001年製作の映画)

3.5

すばらしかったです。ただ歩いているだけでキャラクターとして魅力的である、つまり他のキャラクターとの関係性の中で捉えてはじめて魅力が増すのではなく、彼女ひとり画面に映っているだけでもう十分である。「作家>>続きを読む

周縁で(1991年製作の映画)

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映像を見る力をもっと養わねばならないな、と反省。東西の建物の差異をそれとなく示してみせるアルスランによる、ベルリンの壁跡地を巡るドキュメンタリーで、かなり見落としている点も多く、検問所の存在など指摘さ>>続きを読む

伯林-大都会交響楽(1927年製作の映画)

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表層的な映像のリズムが軽快で見れてしまう。そこへの批判をしたのがクラカウアーであったと。演出された映像とそうでない映像とが混在しているため非常に見づらく感じる。演出された映像の中には、たとえば『眠るパ>>続きを読む

戦後猟奇犯罪史(1976年製作の映画)

3.0

面白い。西口彰は、緒形拳や室田日出男が演じても、実際の西口がもつ色気には敵わない。なんてセクシーなんや。圧巻は第三部の大久保清で、大学生かつ活動家というだけでモテモテだった時代が舞台。



続きはこ
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赤軍派-PFLP 世界戦争宣言(1971年製作の映画)

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「武装闘争は、抑圧された者たちの言葉である」。重信房子出演。


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ベルリン・アレクサンダープラッツ(2020年製作の映画)

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やはり原作、オリジナルとの差異ばかりに囚われながら見てしまい、その改悪が目に付く出来ではあった。フランツのキャラクター変更は著しく、移民としてドイツの地で生きていかねばならぬ者としての弱さは描かれるが>>続きを読む

生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言(1985年製作の映画)

4.0

何も解決されずに終わる否定的な映画。『ペトラ・フォン・カント』みたいな。



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ニワトリはハダシだ(2003年製作の映画)

4.5

面白かった!現状見ている森崎東映画の中では一番好き。父親・母親の目を盗み、田んぼで密かにひな鳥救出作戦を実行する知恵遅れの兄と妹、という場面で一気にキた。



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The Perfume of the Lady in Black(英題)(1974年製作の映画)

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期待値の割にはイマイチな小品。最後のダメ押しの展開には『ヘレディタリー』が頭をよぎり、もういいよやめてくれとなったが、意外にもそこだけは良かった。



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追撃者(2014年製作の映画)

3.0

アタリ。たいへん面白く飽きさせない。印象的な画も多い。『ザ・プレイ』は試練を乗り越えた先に少女の顔が変わるといった演出が見られず、はがゆい思いをしたが、今作の青年は試練を経て顔ががらりと変わってしまう>>続きを読む

マンハント(2018年製作の映画)

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製薬会社内で行われていた生体実験、そこから巻き起こる一大ガンアクションは見所か。ただいつものジョン・ウーほどのアクションは期待してはならない。肝心の鳩ポイントは序盤の切り立った崖の上での福山とハンユー>>続きを読む

カルテル・ランド(2015年製作の映画)

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カルテルによる犯罪への対策をとろうとしない政府に代わって自警団組織が立ち上がるのだが、それすらも後にカルテルになってしまうという恐るべき内容で、成立段階からして自警団らの資金源はそもそも麻薬密売だった>>続きを読む

ゴースト&ダークネス(1996年製作の映画)

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『プレイ』があんまりにも脱臭された毒のない映画だったので侵略者の立場から土着の恐怖を描く映画を見たくなり、こちらを。侵略に対して抱く後ろめたさがライオンとして可視化され襲いかかってくるのである。白人が>>続きを読む

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

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「狩り」にだけ絞ってドラマを展開するのは良い。ただ雰囲気がまるで無い。



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Shiny_Flakes: こうして僕は麻薬王になった(2021年製作の映画)

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青臭いガキから、「郵便局の配達員がドラッグを輸送するのだ」というパワーワードが飛び出したときはめっちゃ盛り上がった。

神々の山嶺(2021年製作の映画)

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・記者が精神的に追い詰められる場面にて、放電あり。そしてそこだけパート実写。

アポカリプト(2006年製作の映画)

3.5

蛙を見つけるカットとか見ると、さすがうまいなメルギブとなった。ファーストショットといい、終盤それをもう一度反復するカットといい、どこに焦点を定めていいのか分かりづらい森の中の一点に視線を誘導するカット>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

4.0

拙さが荒々しさへ好転した事例として挙げられることが多いが、上のように細部を見ていくと(特に画作り、世界観設定が)たいへんよく考えられていることが分かる。それと荒さとが同居しているのだから凄まじい。
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眠るパリ(1923年製作の映画)

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名前負けした残念な光線。
エッフェル塔からパリを見下ろすカットは流石だと思ったが、狂った博士が塔の天辺から怪光線を発している方が面白かったと思う。

宇宙人の画家(2021年製作の映画)

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「宇宙人」をAlienation=異化効果から解釈してみせていたのが後藤護さんだったが、れっきとしたアブダクト場面はしっかりある(もちろん宇宙人とアブダクトは異なるけど)。さらにアブダクトの影響が個人>>続きを読む

ファイヤー・イン・ザ・スカイ/未知からの生還(1993年製作の映画)

4.0

非常にウェルメイドな映画であり『未知との遭遇』のようなぬるい映画はこれを見てしっかりと勉強して欲しい。映画からもそのような意図がビシビシ伝わってくる。『ピースメイカー』でも大変良かったロバート・パトリ>>続きを読む

狂ったメス(1967年製作の映画)

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『顔のない眼』フォロワーであることは間違いないが、陰湿さは皆無でコミカル。期待していた放電場面は存在せず、外科手術用の高熱レーザーで全員が焼かれるエンディングであった。物足りないのは、「ビーム」を可視>>続きを読む

テスラ エジソンが恐れた天才(2020年製作の映画)

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コロラド実験パートはどのように映像化されようが面白くなる気がする。このような映画の作りならば、『古代の宇宙人』や『テスラファイル』を見るべきであった。



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プレステージ(2006年製作の映画)

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「タネをばらしてしまったら観客は離れていく」を映画の中で言わせるという、たいへんトッド・ブラウニング的な映画のはずなのだが。タネを最後の最後まで引っ張ることは映画ではすべきではなく、明かしてしまう方が>>続きを読む

成吉斯汗の仮面(1932年製作の映画)

4.0

さいこう~。放電映画の名に恥じない素晴らしいビリビリ。しかもフー・マンチュー(ボリス・カーロフの名演!)の演説の迫力もすごく「演説映画」として売り出しても十分に客入りは見込める。



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マッドゴッド(2021年製作の映画)

4.5

素晴らしい!風や爆破の表現、どれ一つとっても映像を見るプリミティブな悦びに満ちた傑作。旧約聖書のグロテスクな表現をさらに拡大解釈して提示してみせる作品なのだが、とてもじゃないが目で追いきれる情報量では>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

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ラストにモササウルスがチラ見えするカットだけは超良かった。アレはスピルバーグもやりたかっただろうなあ。シーサーペントの写真とか大好きだろうし。あのカットはホントウに良かったので、ああいう処理の仕方は実>>続きを読む