kerolineさんの映画レビュー・感想・評価

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噂の女(1954年製作の映画)

5.0

溝口作品には遊女娼婦モノが多い。
姉の寿々が芸者屋へ奉公に出されたことが影響しているのだろう。
例に漏れず本作も置屋が舞台である。

見どころはと言うと、毎度の溝口作品の如く”色を売る女たちの裏側”を
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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

5.0

女が男を呼ぶ際に” toi "
男が女を呼ぶ際は" vous "
なるほど、主従関係のようなモノが成り立っているのだろう。

カルメンの放埓さが魅力的。
彼女が「peut-etre」とそっけない返事を
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赤線地帯(1956年製作の映画)

5.0

時は、売春防止法が成立される以前の1950年代。
警察犯処罰令が1948年に廃止され、売春行為を処罰対象とする法的根拠が失われていた時代が存在していた。
国家が売春を半ば黙認していた時期と言えよう。
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黒い十人の女(1961年製作の映画)

3.5

遊び人 松吉の自分勝手な人間性に女たちが右往左往するドタバタコメディ。
かと思いきや...
男と女、二つの立場が想像する”死”の差異を見られるシュールな作品である。
松吉を船越英二が演じている。
リメ
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女は女である(1961年製作の映画)

5.0

「女は女である」
Une femme est une femme

ゴダール作品にありがちな意味不明なタイトル。
なるほど、今回は意味があったのか。
これには一本取られた。

フランス男とスウェーデ
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君のためなら千回でも(2007年製作の映画)

4.5

この作品に込められた深意は2つある。
”歪んだ少年愛” と ”民族差別”だ。

アフガニスタンにはbacha bazi(バチャ バジ)と呼ばれる”お稚児さん遊びの文化”が存在する。
女装をさせたティー
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帆花(2021年製作の映画)

-

これは普通の日常なのだな、と
それ以外の何物でもない

ある精肉店のはなし(2013年製作の映画)

5.0

いい肉の日(1129)前後に毎年放映されている
友人に誘われ一緒に映画館へ

屠殺業者の間では
屠殺を「割る」と表現する
牛を割る時の彼らの手捌きは、それを芸術と称しても過言ではない

映画館からの帰
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

5.0

20年ぶりくらいに観返した
そうそうこの感覚!
2000年頃って映画も現実もこんな感じだったと思う

歌舞伎町と大久保が今よりアングラで楽しかった時代
当時の思い出に浸れる

でも、それはあくまで思い
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.0

親子間の不仲という普遍的なテーマを扱っている
原題「les quatre cents coups」
直訳すると”400発の殴打(反抗)” と言ったところか
”荒くれた環境”を意味するフランス語イディオ
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メイド・イン・USA(1967年製作の映画)

5.0

ゴダールにありがちな、ストーリーは良く分からんが演出は愉しめる作品

・ある人物の名前を声に出すと効果音で搔き消される
・目を吊り上げるアジア人差別のジェスチャー
・ジャン=ピエール・レオが死に際「マ
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BLUE ブルー(1993年製作の映画)

5.0

デレク・ジャーマン BLUE
デレクがエイズで亡くなる前年に製作
製作時は合併症によりほぼ失明していた
約80分 ブルーバックのみが延々と続く
デレクの朗読は厨二的

ワクチンの副反応が良い具合に現れ
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ウェイ・ホーム 〜息子への想い〜(2012年製作の映画)

4.8

これはなぁ、、、邦題が良くない
「亡き息子への後悔」くらいの意訳でちょうど良いと思う

息子を失った父親によるサイコもの作品
日本人からすると理解が到底及ばない行動を取る父親
だが、フランス人視点だと
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僕のウルフガール(2015年製作の映画)

4.0

フランス人が日本語話すとこういう発音になるよね
そこだけ印象に残った

小さな仕立て屋(2010年製作の映画)

4.5

欧州人あるある
男も女も自分本位・自分勝手
相手の期待や約束を裏切っても何とも思わない
自身の快楽と幸福のみを追求する
日本人にとってはご都合主義に見える姿勢だが、欧州人にとっては合理的な判断なのだろ
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ヒポクラテス(2014年製作の映画)

4.0

ありがちな医療モノ映画
ああ、日本の医療ドラマにもこんなのあるよね~的な

酔っ払った主人公の荒れ方や移民問題、職場のラフさなんかは欧州っぽい

ドクターハウスにツッコミを入れるシーンは共感できる

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.2

少女が舌で卵を舐める絵面が良い
これだけ見ていても十分に愉しめる

妄想の世界に生きる少女が無理やり大人へと変貌させられる段階を垣間見れる
少女であり続けたいと思うアルジュビェトカだが、近隣の老人から
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

-

チョコレートは睡眠の質を高めるらしい

観始めて20分くらいで眠ってしまった

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.0

Airが音楽を担当していると聞いて視聴
映画自体の内容は覚えていない

音楽はもちろん、チラシとポスターがお洒落
とりわけ音楽が素晴らしい
Airの作品の中でもこの映画のサントラCDが最高傑作だと思う
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隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

4.5

2000年前後に量産されていたサスペンスモノの一つ
その他大勢のB級映画かと思いきや、
練られた伏線回収や俳優陣の真に迫った演技は見る者を圧倒する

何と言っても邦題が良い
不気味でニヒルな印象を受け
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愛の嵐(1973年製作の映画)

4.0

この映画の見どころは、ナチの美的センスに限る
ナチ将校達の面前でゲイ舞踏家が踊りを披露するシーンがある
画面が緑がかり、SSの稲妻紋章の垂れ幕が強調された退廃的な部屋が映し出される

退廃的な部屋でゲ
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

4.0

日常系映画
ダイナー内の陰気な雰囲気や人間模様、不味そうなコーヒーが
独特の世界観を構成している
キーポイントはコーヒー
それぞれの人物のコーヒーに対する嗜好や態度が、各人の人物像や立ち位置を殊更に際
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悪魔の性キャサリン(1976年製作の映画)

1.0

気軽に観られるB級映画
掃除や洗濯物を畳んだりする時に流して良いかも

青い体験(1973年製作の映画)

4.0

欧州映画にありがちな”筆おろしもの”
脚フェチのための作品
テーブル下から覗くアングル
黒いストッキング
齢が熟女に差し掛かるくらいの女性の脚
欧州の若い野郎どもはこういう性癖なのか

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

4.0

フェリーニが家族映画を撮るとこうなるのかぁ
反ファシズムや人生・家族モノ作品だとか言われているが、
この映画の肝心なポイントは”フェチ”だと思う
暗い劇場内で少年が欲情した美熟女の脚、雪合戦の的になる
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東風(1969年製作の映画)

5.0

ブルジョワジーを皮肉る内容
貴族コスプレイヤーたちのピクニックシーンは見物

ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1975年製作の映画)

3.0

先に曲を聴いてこの映画の存在を知った
https://www.youtube.com/watch?v=GlpDf6XX_j0

je t'aime moi non plus.
なんて面白い言い回しなの
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あの胸にもういちど(1968年製作の映画)

4.0

ライダースーツフェチのための映画
幸福と期待の絶頂で人生が終わる
ある意味、最高の死に方かもしれない

怪談新耳袋 劇場版 幽霊マンション(2005年製作の映画)

4.0

腕を切り合った貧困夫婦が互いのリスカ痕から血を吸い合うシーンがある
この映画の見所はこのワンシーンのみ
真の夫婦愛を感じた

ゴースト・ナース(2007年製作の映画)

2.0

酷いもんを観てしまった
タイ人女優が綺麗なところだけ高評価

中国女(1967年製作の映画)

5.0

ゴダールの中で一番好き
マオマオ言っている挿入歌が滑稽で癖になる

小さな赤い本がたくさん出てくる
可愛くてお洒落だし欲しくなるけど、当時の中国に生まれていなくて本当に良かった

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