消々さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

消々

消々

映画(86)
ドラマ(0)
アニメ(0)

修道士は沈黙する(2016年製作の映画)

1.0

ミステリーやサスペンスには登場人物の「役割」(例えば探偵、犯人、フィクサー、犯人のスケープゴートとか)があると思っているんだけど、それが曖昧で話の流れが頭に入ってこなかった。
犯行の動機も各国の利害関
>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

2.0

タイムトラベルSF。
実験映画の雰囲気。モノクロで、構成もInstagramのストーリーやスライドショーのように、静止画をおくる。
面白いのは時空の超え方で、機械やワープホールとかではなく、薬剤を注射
>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.0

山田君大活躍のヒロイック映画!
ではなく、「現代日本」の風刺映画だった。
全体的にシュールで、フフッて笑えたり、ついてけなかったり……。
神風ならぬ「神の光」で退治された怪獣をさて、どう片付けるか。方
>>続きを読む

灼熱の魂(2010年製作の映画)

3.0

いったいどうしてそこまで業を背負わねばならなかったのか。
そんな問が頭をぐるぐる回っている。戯曲が原作だから?と思えば身も蓋もないかもしれない。でもそれにしても……戦争が、人間が、残虐性が、なんて言葉
>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

アメリカで「黒人」が置かれている状況を肌感覚でとらえられ、たった30分なのに怖さと不安がかきたてられる。
「黒人」のグラフィックデザイナーは、完全に言いがかりとしか思えない理由で、「白人(青い目で自身
>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.0

刃物のような女の子。
でも触れたものを片っ端から傷つける鋭利さは無く、相手を少し傷つけて、その分、自分も傷ついているような子。思春期だといわれればそうなんだろうけれど、周りへの感受性が高いからこそ、自
>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

4.0

時間逆行のサスペンス。
起点は示されるだけで明確には語られない。不確かな情報しか与えられないまま話は進む。
主人公のレニーは起点の事件(強盗)の後遺症で記憶が10分しか保たず、ポラロイドや紙片にメモし
>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.0

これは面白い!
怒涛の後半からは目が離せない。というより、目をかっぴらいて見てた。
前半は、記憶をなくした少女がテレビ番組出演を期に不審者に付け狙われる。高校生(?)らしいほのぼのとした日常が、蘇りつ
>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

画面越しに画面の中で起こってることを見続ける、という新しい体験だった。
娘が行方不明になり、父親が警察と協力しつつ独自に捜査をしていく。普通のサスペンスに聞こえるけど、父親も警察も捜査対象の人物も、互
>>続きを読む

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.0

トーベは愛を得ては手放し、植物が枯れては芽吹くように生きた人だった。愛を与えて受け止め、時には手放す様子が最初から最後までロンドのように繰り返される。
映画自体もムーミンの誕生秘話とトーベの生き方をど
>>続きを読む

娘よ(2014年製作の映画)

2.0

実話に触発された母娘の逃避行。
やや消化不良が否めない。
元の事件や児童婚の実態をベースにしたドキュメンタリータッチにしたいのか、「物語」としたいのか、いまいちはっきりぜず微妙だった。
それを救うのは
>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

3.0

爽やか!に尽きる。
ひと夏の恋、それも初めての恋。少年が青年へ向かう様子が嫌味なく描かれていた。ヤングアダルト小説が原作らしく、だったら、と腑に落ちた。
話はアレクシ(主人公)の思い出に沿って進む。出
>>続きを読む

犯罪都市(2017年製作の映画)

4.0

豪快な悪党たちの倒されっぷり、血の飛び散りっぷり、物の壊れっぷり!もはや爽快感すらある、これぞ王道の極道(ちがう)映画!だった。
主人公は情に厚くて茶目っ気もあるうえに強靭で絶対に負けないし、部下や悪
>>続きを読む

わすれな草(2012年製作の映画)

2.0

アルツハイマーを患った母、介護する父の葛藤、そして二人の過去を息子が撮る。
面白かったのは二人の距離感、互いに一線を引いて付き合う距離感は変わらなかったのでは、というところ。
若い頃は互いに干渉せずの
>>続きを読む