えそじまさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

子熊物語(1988年製作の映画)

3.9

すごい映像。本編よりメイキングのほうがおもしろいまである 笑

ジャッカルの日(1973年製作の映画)

4.3

プロだな。エドワード・フォックスはいうまでもなく、陰で淡々と仕事してた女スパイがカッコよすぎ

つながれたヒバリ(1969年製作の映画)

4.2

いい作品だ。希望は闇の中でしか光らない。かといって、資本主義にどっぷり浸かっているおれが、共産批判をそのまま間に受け思想を極端に傾けてしまうのは危うい。

快楽(1952年製作の映画)

5.0

『サンライズ』の鑑賞以降、これほどまでに映像の無限の豊かさを感じたことはない。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.6

期待していたほどの感動が得られず、作者の個人的な秘密への探求に駆られることもなかった。定点的な観測とシンメトリーな構図の力をあまり信じきれていないように思う。色彩はさすがに見事だった。あと子どもがかわ>>続きを読む

フェリーニの道化師(1970年製作の映画)

4.5

フェリーニは愛する道化師たちについて「分離した人の影だ。グロテスクで、ゆがんで、ばかげたじぶんの姿だ」とその自著で語っている。白い道化師が理性なら、オーギュスト(黒い道化師)の狂気は人間の本能である。>>続きを読む

バルドー/ゴダール(1963年製作の映画)

3.7

おててつないで階段登ってるバルドーとゴダールがカワイイ

パパラッツィ(1963年製作の映画)

3.5

世界でいちばん無価値で醜い職業。パパラッチ。

ブルー・ジーンズ(1958年製作の映画)

4.2

なんだか夢のようにばかばかしいひと夏の暇が恋しくなっちゃったな。

「俺たちに明日はある」じゃねーよ 笑

戦争のない20日間(1976年製作の映画)

4.1

このひとの映す人間の集合体めっちゃすごいな。先日も『道中の点検』の捕虜に度肝を抜かれたばかりだ。

人生とんぼ返り(1955年製作の映画)

4.0

森繁久彌のバカ旦那っぷりといったら、ほんとうにこの俳優はバカなんだろうなぁと思わせてしまうほどの勢いがある。山田五十鈴もすばらしい。ショットも凄かった。

RRR(2022年製作の映画)

4.4

スペクタクルのハリウッド一強神話は完全に終わってたんだなあと改めて。たわごとで遊んでる場合じゃないぞ。

七月のクリスマス(1940年製作の映画)

4.6

スタージェスの最高傑作なんじゃないか。まだ全作品みたわけではないけども。

チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

再投稿。

死刑台へ向かうヴェルドゥの後ろ姿にチャーリーの姿が重なる瞬間は幻ではなかった。『モダン・タイムス』のラストと本作のラストをくり返し何度も比較してみるとよくわかる。

ヴェルドゥとチャーリー
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夜の人々(1948年製作の映画)

4.7

物語よりも多弁な映像。引き続き探求しなきゃならない作品だ。なんでもできるようになった今の映画よりも、古典のほうが感情に対する純粋な映像の可能性を信じているという気がする。

炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

3.8

なかなかの良作では。予想の域を大きくでないが、そこに良さがある。

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

4.0

かなりよかった。セカイ系っていうのはこーゆーのを指すべきだ。怪物のような滝はやはり水飛沫が圧倒的だった。

日曜日が待ち遠しい!(1982年製作の映画)

4.5

あらためてみてみると「あっまたやってる 笑」ってのばかりでとても楽しかった。こんなに微笑ましい遺作がほかにあるだろうか。

フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

4.7

『ジョーカー(2019)』に魅入られておいて、この傑作に同種の狂気を感じ取れないニブさは恥じるべきだった。

ナイアガラ(1953年製作の映画)

3.5

みごとにミスマッチな2カップル映画だった。このミスマッチをシナリオに活かしきれていないのは残念。滝そのものよりも、水飛沫の映画。

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.0

思い出をあえてモノクロで描くという単純ながら効果的な発想は好き。だがあまりにもきれいに鮮明すぎるのが個人的にはダメだ。それが現在の大人の視線で校正されたものであることを、映像が自ら暴露しているようなも>>続きを読む

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

4.5

わかりやすいファスビンダーの、というよりも戦後ドイツの瓦礫のなかの女たちのあこがれとしてのスーパーヒーロー映画。しかしその影には重層的な主題が複雑に絡み合っている。ひとつ言えるのは、ファスビンダーはこ>>続きを読む

ドイツ零年(1948年製作の映画)

4.4

街頭にもその効果を持続させる室内の扉の開閉がすごい。

拳銃貸します(1942年製作の映画)

4.8

天才の仕事。画面の連なりに目を凝らせば、台詞を聴かずともこの先なにが起きるか、ある程度は予測できちゃうんだから。実際、だいたいその通りになる。ところが問題はどう起きるかで、だいたいが「そうくるか!」っ>>続きを読む

浮き雲(1996年製作の映画)

4.3

「ピアノを弾く手」はブレッソンも撮ったことが無かったかな。演奏する手というのは、これは本当に美しいものなんだが。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.9

なぜ不評なのかわからない。いつものジャームッシュじゃん。

見えざる敵(1912年製作の映画)

4.7

わかりやすくいうと、リリアン&ドロシー・ギッシュで撮った『ホーム・アローン』。「拳銃」「女」「自動車」「橋」「移動」

パブリックドメイン化されているのでYouTubeでみれるよ。

輪舞(1950年製作の映画)

4.8

溝口のけんじくん、オフュルス、そしてジャック・リヴェットへ、それからもっと、リュミエールやメリエスを中心とする無数の幾何学的な円環を「巡る」と…映画、バカでけぇ、となる。これをおそらく死ぬまで繰り返す>>続きを読む

溶岩の家(1994年製作の映画)

5.0

かねてより、いつかアフリカの大地で野垂れ死にたいとか考えていたから、このフィルムに刻まれた火山島の大地との邂逅におどろきを禁じ得ない。これはロッセリーニの『ストロンボリ』で露顕した崇高な威光とは根本的>>続きを読む

三つ数えろ(1946年製作の映画)

4.5

タバコ、マッチ、ジャズ、ピストル、車、危険な女たち。映画って感じだ。ローレン・バコール強すぎる。

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

4.3

どんなに小さな「正義」にも備わる言葉の魔力を侮ってはいけないなと改めて。いつでもふいに「大義」に化けるから。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.1

よかった。女王になってからのシュリの別人のような面構えが美しい。