あーたろさんの映画レビュー・感想・評価

あーたろ

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人間の境界(2023年製作の映画)

5.0

『驚愕』
ベラルーシとポーランドの国境でこんなことが繰り返されていることを知り、ただただ驚くばかりでした。
世界では言葉では言い尽くせない苦しみの中にいるヒトが何万という単位でいることを映像を通じて痛
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Here(2023年製作の映画)

5.0

『人生捨てたもんじゃない』
真面目に生きているからといって必ず良いことが起こるわけではないけれど、良いことも楽しいことも起こるのだと丁寧かつ美しい映像からも信じさせてくれる素晴らしい良作でした!
「丁
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

5.0

『静かに染み渡る』
夜道を一人で歩いていると思ってしまう色々なことや漠然と湧き上がってくる不安な気持ちをベースに「生きることの大変さや有り難さ」が丁寧に描かれた良作でした!
何事も若い頃は自然と前向き
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

5.0

『名作!』
ストレート過ぎる内容にも関わらず、全く軽さを感じることなく、素直に感動しました!
民族や宗教の違い、インドとパキスタンとのカシミール地区での領土問題等々の複雑な話をストイックな映像ではなく
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

4.5

『民族と宗教』
詳しい背景は分かりませんが、民族と宗教が異なることが原因で本作品のように人生まで大きく変わってしまうのかは日本にいると実感できないので、こうした作品を通じて多様性や寛容性の大切さに触れ
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ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.0

『難解』
ヒトの気持ちや考えの移ろい易さ、正確な情報把握の大切さといったような災害時に気をつけることみたいなことを感じた作品でした!
ただ、ストイックにもほどがあると強く強く思いました(笑)
置かれた
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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

5.0

『重い映像から得られる軽くなる気持ち』
ストイックに清く正しく生きることが出来れば良いことや差別のないことが良いことは分かっていてもそれを実現することは困難であることを再認識させられた良作でした!
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

4.5

『カッコいいけど長かった』
「善玉」「悪玉」「卑劣漢」の違い、どうして「続」夕陽のガンマンなの?、南北戦争のことはよく分からないだよなぁ等々楽しい気持ちより不思議に思う気持ちが上回ってしまう作品でした
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

『品性が問われる』
最終的には如何なることも「人間の品性」に委ねられていることを再確認させられた良作でした!
オッペンハイマーが実現出来なかったとしても遅かれ早かれソビエトが開発していただろうから不運
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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

5.0

『信念と判断の大切さ』
自身の気持ちや考えに対してその通りに行動することは非常に難しいがそれを実現している姿を観て、リスペクトの気持ちしかありませんでした。
また、薬物に対しても受け入れ側の心の弱さ等
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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

5.0

『信念』
男女の性差別だけでなく、日本では感じることが少ない宗教による現実との乖離を解消することの困難も描写する予想を良い意味で裏切る良作でした!
こうした作品を通じて、日常では得られない考え方を知ら
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ロッタちゃんと赤いじてんしゃ 2Kリマスター版(1992年製作の映画)

5.0

『可愛い』
ストイックな作品も良いけど、ただただ可愛く、愛おしい気持ちにさせてくれる良作でした!
どうしても計算しながら生きている自身の日常にこのような作品はホッとさせてくれ、至福の一時を過ごせました
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12日の殺人(2022年製作の映画)

5.0

『色眼鏡』
改めて、「多様性の許容」の大切さと難しさを考えさせられた良作でした!
54歳という私の年齢ゆえに強くそう思わせるのかも知れませんが(泣)
ただ、移民、異なる人種、多様性の許容については先進
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

4.0

『惜しい』
やむをえず、ちょっとずつ内容を変えないといけないのだろうけど、奇をてらわず、ベタな西部劇が良かったなあと思えてなりませんでした!
とはいえ、画像の美しさと音楽の素晴らしさにはただただ嬉しく
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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

5.0

『カッコいい』
西部劇の楽しさをただただ満喫!
また、エンディングのクールさにしびれるとともにレストアした画像の美しさに驚かされました!
モリコーネの音楽も素晴らしく、至福の時間を過ごしました!
こう
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

5.0

『女性の逞しさ』
公開時に観た時とは全く湧いてくる感情は異なり、女性の逞しさがひしひしと感じられる本当に名作でした!
真の愛情とは何か、またそれを感じ取り、その感情に従う強さ。そして、覚悟を決めたとき
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π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

5.0

『追い求める世界を突き詰める』
人類未達の壁を乗り越えようとした時に訪れるであろう世界が映像化された作品でした!
私には分かりませんが、とてつもないことを成し遂げようとしたら、きっと自分の身体、精神、
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オスカー・ピーターソン/オスカー・ピーターソン:ジャズ界の革命児(2020年製作の映画)

4.5

『才能と努力と巡り会わせ』
ジャズピアニストの至宝の誕生について、奇をてらうことなく真摯に描く良作でした!
この作品もそうですが、黒人差別の酷さを改めて痛感させられるとともにこの作品を多くのアメリカ人
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ロッタちゃん はじめてのおつかい 2Kリマスター版(1993年製作の映画)

5.0

『Pure』
末っ子の視点で描くことで純粋で汚れのない心情をよりリアルに映す文句なしの傑作でした!
微笑ましいシーンの連続で楽しく鑑賞しつつ、帰る道中では現在の自身の汚れた考えや気持ちが恥ずかしくなっ
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

5.0

『女性を取り巻く環境の変化』
この作品が製作された30年ほど前であれば、「女性蔑視や女性を取り巻く閉鎖的な環境」に対する強いメッセージ性が有ったのだろうなぁというのが観終えた時の感想で、ちょっと語弊も
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

5.0

『夫婦、親子、家族とは何か』
親として、夫婦として、家族の一員として、生きていくことの大切さと大変さという極めてデリケートかつ複雑なテーマを裁判という客観的な目線で描くことでさり気なく伝えてくれる良作
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ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

4.0

『拘りと美学の追求』
正直、内容についてはよく解りませんでしたが、ジャン=リュック・ゴダール監督の熱い思いがひしひしと伝わってきました!
最期まで映画監督であり続けた生き様に感服するとともに羨まくてな
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

5.0

『自分も他人も許容する』
鑑賞後、若気の至りを思い返し、自分が他人を傷付けたこと、自分が他人に傷付けられたことが頭をよぎりつつ、「お互い様」ということで受け止めねばと思う自分がいました。
誰しも悪気も
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コットンテール(2022年製作の映画)

5.0

『家族の大切さ』
50代半ばを迎える私には身につまされる内容でした。
3人の娘から大切にされてる感はありませんが(笑)、本作品のように何かを起点に私を含めた家族が自分以外の家族の大切さに気付くのかなと
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リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(2023年製作の映画)

5.0

『今でも残る根深い差別』
ロックンローラーのレジェンドであるリトル・リチャードの偉大さを再認識するだけでなく、黒人であるが故の差別による耐え難い屈辱感を受けたこと、ひとりの人間として感情や周囲の状況に
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

5.0

『いつ終演が訪れるか解らない人生なのだから、大切かつ楽しく生きよう』
こんな気持ちをトーマス・ヤーン監督がピュアに描いた良作でした!
売ろうと考えて作った作品でなく、作った作品が結果的に売れた作品なの
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0

『スゴい』
尺の長さを全く感じさせない良作でした!
よくぞこんな展開、映像を作り込めるものだと感心するばかりです!
鑑賞中にも色々と考えさせられましたし、鑑賞後にはさらに色々と考えさせられました!
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エル・スール(1982年製作の映画)

5.0

『静かな抵抗』
日本人である自分には詳細まで解らないことが残念でなりませんが、スペイン国内に南北間でのトラブルがあり、それに巻き込まれた大人たちの不条理な無念を子どもの目線にすることでそれに対する抗議
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

『COOLで上手い』
5つの都市の夜のタクシードライバーと乗客とのやり取りをいかにもその都市らしく面白かったり、シリアスに描写されており、『見事』の極みだと思えてなりません!
映画鑑賞をして良かったな
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一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

5.0

『誠実』
誰もがそんなに要領よく生きていけないし、生きていないことを真っ直ぐに伝えてくれた良作でした!
丁寧な描写と展開。それ故にやや尺が長くなったのかと感じました!
上映後のサイン会の際に「何故、第
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

5.0

『名作!』
この一言に尽きる作品でした!
大人はもちろんのこと、小学生の高学年ぐらいになるころには分かってしまう事を当たり前ではないことと受け止められる誠実な気持ちを持ち続けることの大切さを痛感するば
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

5.0

よい意味で期待を裏切る良作でした!
どこにでもいる感情が少しだけ敏感な子供の心情の変化を美しく、繊細に描かれており、観終えた帰り道に本当に素晴らしい作品だったと何度も思いました!
現実はドラマチックな
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

4.5

『ストイックな映像』
観終えた後、湧き上がった言葉はこの一言でした!
波乱万丈、紆余曲折があった自分の人生が映像化されたようにも思いました。
美しく、激しく、儚く、静寂なこの作品の受け止め方は人それぞ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

寓話的なシーンが多いなかで、性行為のシーンと手術のシーンだけ生々しいところが今後の『女性との向き合い方』や『科学の在り方』をまざまざと考えさせられました。
ただ、最後のシーンがちょっとストレート過ぎな
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枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

鑑賞後、ジワジワと良い作品だったなぁという想いが湧き上がる良作でした!
世界の片隅で起こっているdramaticな恋愛、不条理な出来事、カラオケに興じて楽しい時間を過ごす、友人の助け等々のちょっとした
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

5.0

久々に映画館で鑑賞できたことが素直にうれしくなりました!
B級映画っぽく男の友情を描いた作品ぐらいに思っていた若い頃と違い、ちょっと軽めなタランティーノ作品として鑑賞してしまう自分自身に気付きながら(
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