こんなコリン・ファレルには気をつけろ!みたいな映画(たぶんちがう)。砲撃がきこえて敵兵がうろうろしているといわれている戦時中に、いちばん幼い女の子をひとりで外にいかせるのはどうなの、とはおもいました。>>続きを読む
みていてずっと息苦しかった。決断は二度だけじゃなくって何度かあったようにおもえ、そのゆらぎをあまりにも切実にダイアン・クルーガーが全身でみせてくるので、ただただくるしい。被害者遺族と加害者家族の距離感>>続きを読む
ワンシチュエーションの会話劇だけでここまでおもしろい映画がつくれるのほんとすごい。平岩紙の平均よりものすごく白くて平均よりちょっとだけきれいな、そしてそれをじゅうぶん自覚している人っぷりが絶妙で、石橋>>続きを読む
くよくよしない、みんなポジティブなエヴァンゲリオンって感じで、わくわく感はやっぱりどうしても前作を超えられてないのはたしかでしたが、それはそれとして楽しめました。
トーキョーと富士山が妙に近かったのは>>続きを読む
淡々としたドキュメンタリーではあるんだけど、さしこまれるイメージショットには、ちょっと演出過剰なんじゃないかなあ、と思うところもあった。倫理的にちょっとそれどうなんだろうと思うことでも、自分勝手な解釈>>続きを読む
「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」のいろんな含蓄をスマートに表現してる感じすごいな!と思ったし、新しい地図のプロパガンダ映像としてはすばらしかったと思うけど、映画としておもしろかったかというと、いやそれほどお>>続きを読む
あの世紀末感あふれる退廃的なチープなかっこよさがすごく好きだし、すごくなつかしく、アンディ・ラウのハーフパンツ警察官に激しく萌え、レスリー・チャンをスクリーンでひさしぶりにみて今こそ「男たちの挽歌」を>>続きを読む
意外と想定外のことはあんまり起こらない。でもぱっとしない兄弟姉妹の日常なんてこんなもんだろうな、とはおもう。
オープニングでやられた。
ノーチェンジのタクジかっこよすぎ。
窪田正孝はぱっとしない卑屈で>>続きを読む
一家のどこまでも利己的な、つめたく非道な感じがおそろしい。自分が元凶のくせに、弱さ全開で自分で決断できずになんかもうやけっぱちな感じで他者に恐怖をおしつけて解決しようとするのもおそろしい。マーティン少>>続きを読む
「RAW 少女のめざめ」もそうだったけど、少女はおとなになろうとして肉を喰らうのか、少女のままでいたいがために肉を喰らうのか。容赦なくグロテスクでチープで破滅的な世界観がすごくよかった。シルバーのふん>>続きを読む
韓英恵さんが指を動かして「とっとっとって2、3歩動いたんです」って話すところが本当にこわった。情景がリアルに浮かんで、いまでもこわい。
結末には、正直ものすごく面喰らったけど、これは革命なのだとおもえ>>続きを読む
森田想ちゃんのファニーフェイスがとてもかわいくて、いつまでもみていたい感じ。あの、ちょっとだらしない感じがとてもいい。
役者さんたちが、ほんとうにスイッチを押しているみたいにカチリとオンとオフを切り替>>続きを読む
「盾で樽になってとんでけ大作戦」はほんとうに最高でした(ちゃんと失敗しているチームもいてそれがまたいい)。
それにしても母親というものは弱くて強く、強くて弱いなあ、と考えさせられる部分も。
しかし女性>>続きを読む
いやほんとうに全体的なテンションの高さがもうおもしろくておもしろくてしょうがなくて、鑑賞中の多幸感がものすごい。
戦闘シーンはベルセルクのドルドレイ攻略みたいだったし、音楽はところどころAKIRAっぽ>>続きを読む
衣裳とか唄とかダンスとかみているかぎりにはとんでもない完成度でほんとすごいなあとおもうけど、なんていうか物語としてのうわすべり感がやっぱりどうしても気になってしまう。
それにしても、グレイテストなのは>>続きを読む
美しくファンタジックなミュージカルであるのに、中年女子のいろいろがいちいちなまなましいので、そこはもう少しオブラートにつつんでくれないかな!と同じ中年女子としてはおもうところもありますが。
でも夢のな>>続きを読む
年老いた彼女のまなざしがとても印象的で、映画のなかでしずかに淡々と語られる少女時代ももちろんやるせないのだが、その後の人生のほうがもっともっと過酷だったのではないだろうか、とものすごく自然に余白を想像>>続きを読む
些細なできごとばかりではあるのだが、いやそれ思春期のこどもがいちばんやりたくないヤラカシでは・・・いやそれ思春期のこどもがいちばん見られたくないものでは・・・いやそれ思春期のこともがいちばん言われたく>>続きを読む
少女という生きものの愛しさと切なさと心強さと残虐さを堪能できる映画。
空気がよめず新しい環境になじめない、バランスを乱しがちな思春期女子のこじらせダイアリーでもあるようにおもえる。「勝手にふるえてろ」>>続きを読む
「凶悪」なみの大暴れを期待してみにいったが、リリーさんと瀧がぜんぜん活躍しない。びっくりするほど活躍しない。
いちばん活躍していたのは門脇麦ちゃんかなあ。
90年代の若者は必ずしもああいうセックスドラッグバイオレンスみたいな青春をすごしたわけではないけれど、岡崎京子やトレインスポッティングやレオス・カラックスやウォン・カーウァイなどのちょっとチープな退廃>>続きを読む
おじさんたちのわちゃわちゃ感はドラマ「監獄のお姫さま」のおばさんたちのわちゃわちゃ感に匹敵するおもしろさで、みていてげらげら笑い、優勝者発表で思わず一緒に拍手しそうになった。
テレキャノ2013、 B>>続きを読む
BiSHのドキュメンタリーだとおもってみたら、エリザベス宮地監督自身のドキュメンタリーだったような。
作り手個人の存在をつよく感じさせるドキュメンタリーは正直苦手なのですが、アユニちゃんがほんとうにか>>続きを読む
シネマアミーゴにて鑑賞。
頑固にうつくしく、「自分たちらしさ」をつらぬく暮らし。
英子さんが意外と豪快でさばさばしていてかっこいい。
優香のちょっとくたびれた生活感のあるエロさがよかった。
最後はちょっと腑に落ちないっていうか、それでいいのかなあ、と思いました。
現実は、もっと無慈悲で不条理で救いようがなかったりすると思うので。
新宿ピカデリーの爆音映画祭にて鑑賞。
こういうちょっとチープでスタイリッシュな映画はとても懐かしいけど、当時の新鮮さが今なお失われていないのはすごいなあと思う。
金城武の異常なかわいさと、ミシェル・リ>>続きを読む
天才であることにはもちろん才能だけではなく尋常でない努力も必要なんだと知っているのだけれど、とびぬけた才能のないその他おおぜいは勝手に、ほんとうに勝手に、天才には天才でありつづけてほしいってかんたんに>>続きを読む
目黒シネマの二本立てで「散歩する侵略者」本編といっしょに鑑賞。
右手をおさえてのたうちまわる染谷くんはちょっとどこかでみたことがあるような。
そして人型の人ではないモノをやらせたら、やはり東出くんは最>>続きを読む
すごいところで終わる、ものすごい映画だった。まだ物語の3/4くらいのテンションでみてたところで、すっと終わった。でもたぶんものすごくベストな終わりかただったと思う。
私は警察署長はけっこう性格悪いなあ>>続きを読む
ときどき幼い娘がうろうろしている、明るく健康的なアトリエでちょっときもちわるいものを淡々と描き続ける姿がとてもいいし、独房のような檻のなかのようなところで、淡々と自分について話す横顔の深いしわもとても>>続きを読む
戸締りしないの?とかiPhoneで文字うつ早すぎない?とか返信しちゃうのかよ!とか顔だし画像送っちゃうのかよ!とか「もしもし私リカちゃん」電話か!とか思うところはたくさんあるが、自分に呪いをかけている>>続きを読む
家といういれものはジップロックみたいに密閉された生活が詰まっていて、むしろ生活が詰まっているからこそ「家」なのであって、そこに生活がなければ家ではないのかもしれないし、だから私の生活があればここは「わ>>続きを読む
こういう話だったらやだなあと思いながらみたら、やっぱりこういう話で、どーーーんってなりました。
でも結末までのプロセスはおもっていたのとぜんぜんちがって、小さな救いがいくつもあったのはとてもよかったと>>続きを読む
本田さんと山本さんが健康的にできあがりすぎていて、少女特有の未完成ゆえの危うさや脆さや残酷さやなまめかしさはもちろんどこにもみあたらず、けっこうなコスプレ感だったけど、それはそれとして、そのいびつさは>>続きを読む
家庭は息苦しいほどに小さな共同体で、そこに参加している(参加させられている)ひとにしかその実態はわからないし、よその家庭の実態ももちろんわからないから、どういうありかたが正解なのかだれにもわからないま>>続きを読む
メアリーのこまっしゃくれたかわいさと、フランクの子育てにストイックなだけではない、やりたいことはやりたいという人間くささがすごくよかった。
フランクとその姉その母のこじらせた家族にもまだ救いがあるので>>続きを読む