ききさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

きき

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バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~(2021年製作の映画)

3.0

ドラマのときはそうでもなかったんだけど、なんていうかちょっとあからさまなツクリモノ感が気になるなあとはおもいましたが、そんなことはどうでもよくなるくらい有村架純さんと芳根京子さんがかわいかった。かわい>>続きを読む

砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

4.0

ああそういう気持ちでみなくてはならないのか、とわりと早めに覚悟させられるので、ずっとそういう気持ちでみていた。
石井杏奈さんはもちろん、清原果耶さんも松井愛莉さんもとてもいい。
気持ちはわかるが、大人
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

3.5

最終章にあわせた期間限定リバイバルで。
自分たちの都合でつくりあげたイリーガルな暗殺者たったひとりに「もうお前しかいない」って最後の望みを託す政府ってどうなの!とものすごく思いますが。
続きものと知ら
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サンドラの小さな家(2020年製作の映画)

3.5

やさしい世界のやさしい話かとおもったら、現実の理不尽さややるせなさももれなくついてきて、意外と揺さぶられてしまった。
コンシーラーを塗りこめてアザをかくすシーンは、そこにいたるまでのいろんなものがみご
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

3.5

最終章にあわせた期間限定リバイバルで。
佐藤健さんのアクションとか香川照之さんの顔芸とか青木崇高さんの左之助っぷり(さすがに魚の骨はくわえてないのか)とか、みどころはたくさんありましたが、『長い前髪を
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ゾッキ(2021年製作の映画)

3.0

いろんな話のよせあつめなので、まあしょうがないんだけれども、いろいろ散漫でとっちらかってる。
伴くんと松井玲奈さんのインパクトがめちゃくちゃに強力なだけに、他があまり印象に残らなかった。

ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.5

トラウマってそんなに単純なものか・・・?そんなにチープなトラウマの描きかたでよいのか・・・?というのが終始気になる。
成田凌さんの夜の武装はとてもよく、毎日ネイルつけたりおとしたりしているマメさにちょ
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僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

3.5

私はやっぱり私の目でしか世界をみることができないけれど、いろんなひとがいろんなふうに世界をみている、という想像力をつねにもっていたいなあと思います。

私は確信する(2018年製作の映画)

3.5

確信しているからといって何をしてもいいわけではないのではないか。「たいした証拠もないのに有罪にしようとしている」と「たいした証拠もないのに無罪を信じている」はほぼ同じことなのではないか。
自分の子ども
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夏時間(2019年製作の映画)

3.5

タイトルどおり、たんたんと過ぎていくひと夏のできごとを、ただただたんたんと静かに描いていく。
よくわからないスイッチで浮いたり沈んだりする、思春期の女の子らしい毎日がけっこうリアルだった。

ロード・オブ・カオス(2018年製作の映画)

3.5

虚勢をはってはいるものの、結局終始おびえているだけのようにみえる滑稽さが、ロリー・カルキンのちょっと困った顔にすべて集約されていたような気がする。

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

妥協のない作りこみと、わけのわからない独自の言語の奇妙さと、けっこうな気持ち悪さと、同じ名前ばっかりでてくる圧巻のエンドロール。いろいろな狂気が詰め込まれているすばらしさ。

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

とても孤独で、とても自由。
でもその自由はものすごく脆いもののうえになりたっていて、今日明日にもふっと失われてしまうかもしれない。そんなふうにずっと緊張しながらみていた。
Amazonがこの世界にもた
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.5

話があちこちに転がっていくようでちゃんとひとつの物語になっていたし、大泉洋さんはそんなに暴れていない感じだったけれども、池田エライザさんと宮沢氷魚さんがそれぞれの持ち味のよさを存分にいかしていてとても>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.5

さらりとものごとがすすんでいくので、なにか起きそうで起きない物語なのかな、とおもっていたら、けっこういろいろ起きた。
やっぱりおばあさんの存在感がすばらしく、家族の話のようでほとんどおばあちゃんの話だ
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.5

いろんな気持ち悪さをくりかえしみせつけてくる気持ち悪さよ。一瞬愛着がわいてしまいそうになるの、なんだかすごくよくわかる。
なぜこの方法なのかわからないけど、それにしても時間とコストと労力かかりすぎじゃ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

・テレビ版では女の愚かさを強調されがちだったのがずっと気になっていたけれど、距離感をこころえたミサトさんリツコさん、アスカマリのバディ感とかよかった。ゆるやかかもしれないけど、やはりこの25年で社会の>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.5

成田凌さんと清原果耶さんのすがすがしい偏屈さがすばらしかったり、撮影地が通勤過程にあって撮影をみかけたりとか、いろいろと感想はあるのですが、なによりも小泉孝太郎さんの清潔感あふれるうさんくささと器の小>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

ちがう階層を生きていて共感することがなくても、共有する一瞬がある。なぜか生き残る食器の話に私は全身で共感できるけど、世の中にはまるでぴんとこないひともいる。それぞれの場所でみんな少しずつ息苦しさを抱え>>続きを読む

ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

4.0

現場へ急行(暴走)する闇営業救急車の疾走感。
でも駆けつけたところで料金をぼったくれるかというと、だいたいそううまくはいかないという、ものすごくリスクとリターンがみあっていない闇ビジネスのように思える
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

ビリーがほんといろいろひどい男なんだけど、なんかちょっと憎めなくて許してしまいそうになるのがくやしい。ほんとくやしい。
でも証明写真であんなふうに写真とるのめちゃくちゃいいじゃん。あんなふうにお風呂に
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

4.0

つめこみすぎないシンプルな展開を、ちょっとシニカルではあるがフラットで冷静な視点とトリッキーでいきおいのある撮り方でテンポよくみせてくれるので、ものすごく楽しめた。
ハリーポッターみてないけど、ダニエ
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半径1メートルの君(2021年製作の映画)

3.5

『バックヤードにて』めちゃくちゃおもしろかった。令和の主婦はそんな装苑みたいな格好しない、とかちょう笑った。
『やさしい人』倉科カナさんのすばらしさ。
『とある家のこと』私は松井玲奈さん、すきですよ。
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劇場版ポルノグラファー プレイバック(2021年製作の映画)

4.0

テレビ版からすでに竹財輝之助さんがいちぶの隙もなく木島さんのキャラクターを実写化させたというだけでもう大成功だとおもいます。劇場版でも、松本若菜さんの場末のママっぽさ、小林涼子さんの田舎の元ヤンっぽさ>>続きを読む

世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

3.5

うつくしい自然の中で、少しずつ理解され、少しずつ癒される、ということがとてもていねいに描かれたとてもいい映画ではあるのですが、ねえ、ちゃんと原価計算してるよね・・・?それちゃんと商売になってるんだよね>>続きを読む

劇場版 殺意の道程(2021年製作の映画)

3.5

あ、なるほどこういう方向へむかうと結局こうなるのか、ということがとてもわかりやすいし、バカリズムさんと井浦新さんの、すっとぼけたやりとりももちろんおもしろいんだけど、堀田真由さんと佐久間由衣さんのキャ>>続きを読む

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

4.0

それぞれいきあたりばったり右往左往な感じですすんでいきながらも、きれいに道筋がひとつに集約していくのがすごい。
押しつけがましくない程度にわかりやすく、各章のタイトルデザインもきちんと回収していくあざ
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秘密への招待状(2019年製作の映画)

3.5

いやたくさん思い遣った結果だろうけどいろいろ勝手すぎない?と思いながらみていたのだが、あそこで感情むきだしにして泣きわめいてくれてよかった。やっと彼女を好きになれた。もうひとりの彼女も最後の最後でやっ>>続きを読む

あの頃。(2021年製作の映画)

3.0

彼らのノリそのものにぜんぜん共感できないのと、なんなく散漫な印象なのとで少しいたたまれない気持ちでみていたのだが、それでも彼らにとって今は失われたすばらしき時間であったことはよくわかったし、いいモラト>>続きを読む

モンテッソーリ 子どもの家(2017年製作の映画)

3.5

押しつけがましさのない、とてもしずかで真摯なドキュメンタリー。
これはひとつのすばらしい教育論だとおもうが、すべての子どもにむいている方法なのかどうかはわからない。
ただ、何かに夢中になっている子ども
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樹海村(2021年製作の映画)

3.5

犬鳴村とほぼおなじ、わかりやすい様式美にわくわくしながらみた(キャッツと山海塾とのちがいはあった)。
こういう、本気で恐ろしいものを真摯につくりこんだ結果、なんだかちょっと「笑ってはいけない」風になる
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.5

根強くのこる、性的に消費されることはよろこぶべきことだろう、そんな恰好をしているから性的な犯罪の標的にされるのだ、といわんばかりの風潮への違和感ときもちわるさ。なかなか具現化しにくいその嫌悪感がもっと>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

彼がなんとか迎合しようとするシャバである社会は、私たちの暮らすこの社会は、そもそもそんなにすばらしい世界なのか。サイズのあわない靴を履くように彼が社会にフィットしようともがく姿と、この社会で得られる幸>>続きを読む

眉村ちあきのすべて(仮)(2019年製作の映画)

3.5

すっとんきょうで貪欲なひとだなあとおもう。
AKBとかのドキュメンタリーでよくみるやつ!とか、なんかすごい片山ゲリオンっぽいところとかおもしろかった(みおわったあとひさしぶりに片山ゲリオンみてみたけど
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名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

3.5

煽りのわりにはとくになんのミスリードもなく、最初から最後までストレートでわかりやすいつくりでみやすかった。
中村アンさんと森田甘路さんがものすごくいい仕事をしている。
経歴にうんこがついてしまうけどそ
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.5

土屋太鳳さんと田中圭さんの清潔感があって「清く正しそう」な雰囲気ゆえのきもちわるさやうさんくささがとてもうまく機能している。あそこに金子みすゞをもってくるきもちわるさもじわじわくる。
ただ、彼らは彼ら
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