Kikuさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

追記
思い返すと、この中にはのだめカンタービレの要素が満載でした。苦悩する天才、年齢の壁、明るいキャラクターの底に横たわる辛い過去。登場人物一人一人に当てはめると言うよりは、要素が散りばめられている。
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おばあちゃんの家(2002年製作の映画)

3.9

1日経って、じわじわと、静かな余韻を味わっています。直後は、悪童ぶりが度を越えていてそのことが許せなくて余韻よりもおばあちゃんへの同情の方が大きかった気がします。それが時間が経つにつれて、おばあちゃん>>続きを読む

スタンリーのお弁当箱(2011年製作の映画)

3.8

スタンリーの可愛らしさ、聡明さに引き込まれました。最後に明かされる彼の暮らしは、重たいテーマを突きつけてきました。でも、そんなインドの暗部を訴えようとした意図を、軽やかに映像化した秀作だと思います。

日日是好日(2018年製作の映画)

3.5

少し期待しすぎたかな。
キャストを見て、いいに決まってる!って思い込んで観たのがマズかった。
とはいえ、お茶を習うその過程の中でだんだんと身についていくものが何か、見せてもらいました。そして、人生にお
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解夏(2003年製作の映画)

3.8

繊細で、優しくて、そして重い映画です。
それでも見終わったあとに、もやもやしたりはしないのです。全てを受け入れて納得できるんです。大沢たかおと石田ゆり子、透明感がハンパない。松嶋菜々子との取り合わせも
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眉山 -びざん-(2007年製作の映画)

4.0

いい映画です。思ったより評価が低くて驚いているくらいです。
母、娘のそれぞれの人生の重みが、私には響きました。子を持つということが、どれだけの覚悟を要し、どれだけ支えとなるか。親はそうして生きていけま
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.2

久しぶりの爽快感!
あまり観たことのないインド映画なので、俳優さん達への先入観や評価を持たない分、純粋に楽しめました。
日本にもハリウッドにも韓国にも、似てるようで似ていない。インド映画特有の、突然の
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.0

こんなラストが待っているとは!
全く違う予想の先入観で観ていただけに、衝撃でした。わずかながらの光明があるとも、辛く長い時間の始まりとも、どちらが正しいのか。
主人公のラストが病人然でなくて、少しホッ
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地下鉄(メトロ)に乗って(2006年製作の映画)

3.8

青天の霹靂をみて、こちらも観ていたことを思い出してレビュー。
大沢たかおがここまでやる俳優とは正直思ってなかったので、嬉しい誤算でした。
浅田次郎の話そのものが完成度の高いものなので、映画の出来がクオ
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青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.6

静かに泣けました。いじけた大泉洋と、クズの劇団ひとり。ハマってました。自分の出生にまつわる話をタイムスリップして知って、というのは、「地下鉄に乗って」を思い出しますが、やはり浅田次郎が何枚も上手である>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.5

全ての登場人物の内面が見える映画でした。
だからこそ、最後を受け入れたくても受け入れられない。他の道は無かったのか。ずっとそれを考えてしまっています。

羊と鋼の森(2018年製作の映画)

3.5

キャスティングがよかった。山崎賢人は、良い意味でキングダムと同一人物とは思えないです。
美しい映像と音楽は、原作の雰囲気に負けないものでした。やはり、小説の中の音楽が目の前で立ち上がってくるのをみるの
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家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

3.0

ほのぼのしたけど、これといって見所があるわけでは無い。みんながいい人だから、悪い気持ちにはならないし、クスッと笑える温かい時間を過ごせます。死んだフリをするワケを知りたくて、最後までズルズルと観てしま>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

3.8

昨年のことですが、原作をかじったくらいで観に行きました。公開されてしばらく経っていたこともあり、まばらな入りでした。意外だったのは、中年層が1人で観にきている率の高さ!原作の人気からくるのかな。
肝心
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.5

親なら、どの登場人物に感情移入しても辛い。
でも、光を見つけてラストを迎えられるということもまた、親ならばこその展開。

光州5・18(2007年製作の映画)

3.5

こういう映画は、上映されることだけでも十分使命を果たすのかもしれない。細かいことを指摘すれば、それは無いわけでは無いけれど、それは横に置いておける。映画のもつ力は、こうやって発揮されることもある。

初恋のきた道(1999年製作の映画)

3.8

観たのはずいぶん前になりますが、いまだに感じた温かい気持ちを思い出します。まだ若かったので、今観たらもっと深く感じ取れるような気がします。

恋する惑星(1994年製作の映画)

4.0

今の香港にはもうない、香港らしい街と人の匂いが充満しています。この時代の香港に、もう戻らないことが悲しい。

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.2

人間の醜さ、尊さどちらもみせてもらった、崇高な映画です。

ブレイブ(1997年製作の映画)

-

全く理解できません。これが愛ですか?
映像化して、何を訴えるのですか?先住民の苦労?家族愛?どちらを訴えるにしても、これでは伝わるものも伝わらない!怒りを感じました。

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

3.8

大作です。観たのはずいぶん前になりますが、この作品をキッカケに、中国映画の凄さを認識しました。

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.0

この年代には嬉しい音楽と感情移入で、所々で泣けました。最後の大団円は、やり過ぎかなぁとは思いますが。韓国映画は、絶妙な軽さを持って友情を描くのが上手いなぁと思います。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

Queenサイコー!
この映画をキッカケに、あらためてフレディの動画を探して見ていたら、追悼コンサートのジョージマイケルのステージにフレディが降りてきたような!力のあるミュージシャンの、力ある音楽の凄
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

1.0

とても不愉快な気持ちが拭えませんでした。時代とはいえ、人権を蔑ろにして成功した人の話を美化しているようにしか受け取れませんでした。
音楽はとてもよかった。そのことで気持ちは高揚することがまた、罪深い。

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.5

私の中の殿堂入りシリーズ。
人生を教えてもらいました。

イルマーレ(2001年製作の映画)

4.0

不思議な映画でした。何度も見て、その度に発見がありました。最近の韓国映画には、この雰囲気はないですね。韓流ブームのかかりの時期、いい映画が多かったなぁ。

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.5

香港映画は、どうしてもコメディの印象が強かったので、これにはやられました。3部作全て観て、DVDBoxを買いました。ゴッドファーザーのような作りでありながら、全く違うマフィアの世界をアジアの空気で感じ>>続きを読む

悲情城市(1989年製作の映画)

3.8

DVDを探してもなかなか見つからず、やっとレンタルで見つけました。台湾に少しでも興味のある方には、ぜひ観ていただきたい。ここに描かれている台湾を、知って欲しいと思いました。

山の郵便配達(1999年製作の映画)

4.0

美しい映像とゆったりと流れる時間の心地よさに、中国映画のファンになるきっかけとなった一本です。このあと、「初恋のきた道」とか観まくりました!