のいさんの映画レビュー・感想・評価

のい

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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーディレクターが報道と視聴者の問題点に気づいて真相に迫ってゆく良質のミステリー…でもあるのだろうけれども、主人公が妙にかっこよくて、世界観が妙に不気味で。自分にとってこれはむしろ、社会派>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.4

 すごくめずらしい感触の映画。おそらく、ストーリー、映像、音楽に独特のジャンルミックスがあるためだろう。

 80s感のあるカラフルでスタイリッシュな映像。

 ウーマンエンパワーメント物のような、リ
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

【アマプラ】

ファッションデザイナーが監督した映画と聞いて軽く見始めたが、かなりよく出来た映画。

作家や小説の出て来る淡々としたお話かと思いきや、途中から恐ろしい暴力事件を追跡することになり、一通
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恐怖のまわり道(1945年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

【アマプラ】

ピタゴラスイッチなノワール?

灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.2

 演劇界の国際的な巨匠が書いた舞台向けの脚本を、ヴィルヌーヴ監督の美しい映像で映画化。両者の良さが組み合わさった感じ。

 急死した母親からの遺言で、若い姉弟が、自分たちの父と兄に宛てられた手紙を届け
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ハッピーボイス・キラー(2014年製作の映画)

3.6

ポップでカラフルな映像をつうじて、精神的な疾患をかかえた人を描くという意味では、ミシェル・ゴンドリーの『恋愛睡眠のすすめ』にも通じるけれども、本作の方がだいぶ残酷なお話(いろんな意味で)。

アフターショック(2012年製作の映画)

3.5

【アマプラ】

イーライ・ロス製作のチリ映画。
『ホステル』シリーズほどではないけれども、ディザスタームービーとしてはかなりエグい。2012年の日本公開時に見たので、なおさら生々しかったんだが、今みる
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.8

低予算らしいが、映像がとても美しい。超変化球のフレンチホラー。

笑っていいのか怖がっていいのか。展開がまったく読めないが終わってみると、ちゃんとオチがついている。

わたしたちの家(2017年製作の映画)

3.9

家が主役。かぎりなくホラーに近い文芸映画。

撮影当時20代半ばの大型新人女性監督の力作。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.6

【アマプラ】

ポン!
「よろしくでーす」

続編の『ハリウッド大作戦』に苦笑。

ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

「地球は青かった」的な感動は一切なし。

陰キャの宇宙飛行士が、死んだ娘のことを考えながら、生命のいない月面に行く話。

ひたすら暗い。狭い。重い。しかしこれは歌のないミュージカルともいうべきで、映像
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マザー!(2017年製作の映画)

3.9

観ているうちにジャンルが変わってゆくので、クラクラする映画だけれども、最後まで観るとそれなりに納得。クセになるヤバい映画。

日本で劇場公開が見送られた問題作(暴力シーンがグロめ)。

ルイス・ブニュ
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.7

【アマプラ】

アルジェント監督の魔女3部作の第1作のリメイク。オリジナルの方の舞台である冷戦下のドイツという文脈を広げて、マリー・ウィグマンなどノイエタンツの舞踊史を踏まえつつ、魔女のテーマを前面に
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.8

ジャンルはジャッロ?女性が事件に巻き込まれるスリラーを、この監督らしいきらびやかな映像で撮っている。

シンプルだけど、引き込まれる。

女性が緑色の有名なキービジュアルは日本オリジナルだったはず。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

【アマプラ】

不思議な雰囲気を漂わせたシカ男のマーティンは、他人に等価交換ルールをしかけることのできる能力者。

主人公は、シカ男の父親を死なせてしまったために、交換ルール地獄に引きずり込まれる。ジ
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ノット・レイテッド アメリカ映倫のウソを暴け!(2006年製作の映画)

4.0

 MPAA(アメリカの「映倫」)の正体を暴くドキュメンタリー。

 アメリカ映画好きは必見。MPAAはアメリカの映画にR指定なり18禁なりのレイティングをおこなっているものの、極度の秘密主義で、暴力表
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.0

 母親に20年以上も監禁された男性の物語。

 性的虐待というか母子のグロテスクな濡れ場が、当分忘れられないほどの衝撃なんだけれども、後半はもっと予想外の展開になる。意外と後味は悪くないカルトムービー
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ハイテンション(2003年製作の映画)

3.7

 テンションは通常「緊張」の意味なので、題名どおり、緊迫したシーンが続くサスペンス映画。基本は、わりとある感じのスラッシャー映画だけど、最後にはどんでん返しも来てさらにジャンルが変わる。

 『スパニ
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血の祝祭日(1963年製作の映画)

2.8

スプラッター映画の元祖らしい。

 グロさは控えめで、あまり怖くはない。ただし最後まで見ると、ホラーというより(ホラー)コメディとして作られていると気づく。

 映画で血まみれの内臓が映画に登場するの
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

 『ウィッカーマン』(古い方)を連想させる。それは、欧米人がさんざん自分たちの外部(アフリカ、南米、アジア)に見いだしてきた異文化を、ヨーロッパの内部に見出す話という意味で。
 ただ、『ウィッカーマン
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オマールの壁(2013年製作の映画)

4.0

【アマプラ】

中東を描いた作品とか、そういうことを脇に措いても、第一級のサスペンス映画。

脚本の巧みさでは、同じ監督がテロを起こす側の複雑な人間ドラマを描いた傑作『パラダイス・ナウ』と同等かそれ以
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ベツレヘム 哀しみの凶弾(2013年製作の映画)

3.5

イスラエル側からのテロの話。わりとよくできたヒューマンドラマ。

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.2

 宇宙人が襲ってくるが、見た目は人間と見分けがつかないので大混乱系映画の古典にして頂点。

 冒頭で、カート・ラッセルがゲームにイラついて途中でぶち壊すが、これが終盤の伏線。

 この作品なしに『寄生
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The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

3.7

アリ・アスター監督の短編作品で一番気に入ったやつ。Youtubeで観れる。

父親が息子の部屋に入ると、年頃の息子のオナニーシーンに出くわすコメディな状況から始まるが、そこからの展開が不気味すぎて面白
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Munchausen(原題)(2013年製作の映画)

3.4

『ヘレディタリー』で興味もったアリ・アスター監督によるYouTubeなどで視聴できる無料短編映画。

ブラックな寓話。スタイリッシュな映像。

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.9

【アマプラ】

インディペンデントの映画会社「A24」製作の傑作ホラー。いろんな意味で怖い。予測不可能。

こちらを観てから『ミッドサマー』を見るとアリ・アスター監督のテーマみたいなのが見えてくる。
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