ポキ男さんの映画レビュー・感想・評価

ポキ男

ポキ男

フォロウィング(1998年製作の映画)

4.0

構成が見事
やられたって感じはしなかったが、『メメント』にも通ずる「時系列の入れ替え」や「丁寧な伏線」がこの作品で感じられたのが良かった

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.3

横浜シーサイドシネマで再鑑賞
今観ると、お父さんの苦悩や葛藤が、その背景が分からないのに感じてしまう
最後のシーンでは泣いた

2023/5時点でのレビュー
これも、後から反芻すればするほど切なさが胸
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貴公子(2023年製作の映画)

4.1

キム・ソンホと爽やかサイコパスの相性が良すぎ〜!カッコよすぎ〜!
フィルム・ノワールの皮を被った◯◯で、無理ある設定も軽快なテンポでかっ飛ばしていて最高!ターミネーターのオマージュシーンは今思い出して
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.5

ノンバーバルでも伝わってしまう感情、3人のむず痒い関係性、溜めて溜めて溜めて、何よりヘソンの最後のセリフがずるい...

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

思った以上に反戦的テーマを誠実に描いていて気持ちが良い
核兵器の恐怖に塗れた世界と醜悪的な政治の世界の対比

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.6

原作未読なのを後悔
浅野いにおらしいカタルシスを感じる世界と女の子のパワーが溢れている...
展開がエゲツナイので、後章が始まる前に原作読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.3

前半はよくある展開かと思ったけど、キムダミ様が普通の映画に出るわけもなく

中盤から後半にかけて、2人の考え方が逆転していく所がとっても良い
クライマックスの驚きは何にも代え難い宝石のようだった

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

最高のロケーションと気迫とでっけえサンドワームとワクワクドキドキと宗教対立とティモシーとゼンデイヤとオースティンなので、上映時間が長いこと以外は完璧です。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

重厚で濃密な法廷ドラマ
犯罪を起こすのは人で、裁くのは人で、そう考えると、いかに客観的な事実が重要といえど主観的な情報・思想が重要視されてしまうという正義の限界を綺麗な形で描いていたのがとても好きだ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.5

理解者であって欲しい家族ですらコミュニケーションは難しく、またその難しさがボーを破滅へと導くカタルシス。もはやどこまでが夢でどこまでが現実なのかというような一般的考察なんかどうでもよい。全身でこの映画>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.9

今年ベストはこれで決まり
人間の崇高さ気高さ醜さ滑稽さをこの作品以上に描き示している作品を他に知らない
自らを被実験者として眼前の世界に興じ入る潔さも気持ち良すぎて溜息が出る

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.2

可愛さと社会性で刺してくるのはポール・キングの真骨頂
貧困層出身の青年が、仲間と協力して金持ちを打倒し、アメリカン・ドリームを掴もうとするというプロットは非常にオーソドックスな古典的な手法なのに、使い
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.9

小難しい天才を演じさせればホアキン・フェニックスは世界一だ。
雄大な自然の内に行われるナポレオンの残酷な作戦と、明らかにジョゼフィーヌに依存していた心の弱さ、2つの対比が面白い。
完全版は4時間くらい
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.8

人生に、何一つ同じ瞬間なんてない。同じ景色なんてない。日常の幸福と後悔を積み重ねて生きる。それ以上でもそれ以下でもない。
自分ももっと世界の上も下も見て、幸せを見つけて行こうと強く思った。

ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

2.5

自分が2人をあまり知らないからだと思うけど、全然頭に入ってこなかった。
睡眠薬を常用していた話と、娘ケイトへの思いをつらつらと語るところは良かった。

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

4.2

最近、もがき苦しみながらも自分を貫いて生きようとする人物を観るだけで泣いてしまうな。ゲオルグ先生は最後まで魅力的だったし、クレマンがいい意味で期待を裏切ってくれてよかった。

キリエのうた(2023年製作の映画)

4.3

人生は苦しくて、しんどくて、どうしようもなくて、幸せは掴もうとしてもすり抜けて、それでも歌って歌って歌って、歌ったからといって現実が変わるわけでもなくて。
それでもルカの歌声は、誰かの力になっていて、
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.3

おそらくエメリッヒ、ノーラン監督の影響を多大に受けながら、日本式のヒューマンドラマに仕上がった今作。純粋に「生きろ」というメッセージが直接伝わって来て、とてもとても感動してしまった。
悔しい。
最後の
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

SISUなのに、死なない。演出が過度なことが気になったし、主人公がなんでこんな命をかけてまでお金が欲しいのか良く分からなかったけど、痛いシーンと面白シーンがいっぱいあって良かった。
首吊られてるのにと
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.5

AI×人間の戦争は割と語られるテーマだけど、物語に横たわるメッセージが哲学的なのが面白い。重要なセリフはサラッと流され、とてつもないスピードで人が死んでいく、容赦ないカタルシス。そんなディストピアで浮>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.7

ちょっと長いこと以外は本当に完璧。ちょっと長いことも監督のやりたいことが明確なので許せる。
真田広之とドニー・イェンの共演も激アツだし、アクションシークエンスであのカメラワークを観せられた時はときめき
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.6

思ったより啓蒙的で、思ったより恋愛描写が衝撃的。前半のクエスチョンマークが後半につれて明確に形となっていく構造は好きなタイプだから良かった。でも、テーマが散らかってたような感覚もあった。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.3

構図、カメラワーク、風景、観客置いてけぼりの台詞回し、シュールが止まらない笑い、美しいキャスト陣、もう全部が最高なんだ。でも、何を言語化しようとしても、君が言った「真面目なことを言った後に、照れちゃっ>>続きを読む

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年製作の映画)

3.8

こういうアニメの「エロ発言」はどうしても受け付けないのだが、アニメは非常に面白かったので映画版もその流れで。
いわゆる「究極の2択」に明確な答えを見出すストーリーが新鮮で面白い。

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.6

死の香りのする青春は、まさに衝撃的な最後を飾る。
丁寧な表情の描写と、眼前に映る10代の輝きが魅力的な美しさを醸し出す。中盤の鬱蒼とした妖艶さに心を打たれた分、ラストシーンが突拍子もないように感じた。
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

無邪気な子供の残虐性。監督の着眼点は鋭い。思うに子供は「無邪気」ではない。
昔は私も意味もなく虫を踏んでしまったり、理由もなく兄弟を傷つけたり(さすがにあそこまで酷いことはしてないが)、今では考えられ
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バービー(2023年製作の映画)

4.1

フェミニズム啓蒙の教科書のような側面と、映画としてのスペクタクルな楽しさを一度に味わうことができる一石二鳥な作品。
グレタandノアにここまで笑わせられるとは思わなかったし、デュア・リパがこんなに出番
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.2

レオが深く吐く息遣いと、レミが吹くフルートの音はどこか似ていた。それだけで良いはずだった。
個人的には、子供の方が「残酷で保守的」だと思う。彼が何を思って衝動に走ってしまったかは知る術もない。後悔と自
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.2

ノスタルジックな演出、ミア・ゴスの迫真の演技以上に、笑いと恐怖の高速反復横跳びがズルい。
もともとお腹痛かったのに、終わった時にはもっとお腹痛くなった。でも、それがいい、

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

大迫力かつ圧倒的なアクションは素晴らしく、イーサン・ハントというかトム・クルーズの不死身ぶり、セルフオマージュやたまにあるユーモアも面白かったが、僕は大義のために大事な登場人物を失っていく展開に飽きて>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

泣いた。嗚咽が止まらなかった。もうこれ以上胸の響きが止まらないアニメ映画に出会える気がしない。
生と死とその輪郭を感じて、全ての生物とこの汚くて醜い世界に目一杯の愛を。

アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

4.0

アイスクリームに熱いイメージがあるのは、季節と景色のせいだと思う。
挑戦的な演出、意外性のあるストーリー、絵のような構図、甘いテーマソング、そのどれもが可憐で美しかったが、個人的には劇伴がうるさくてた
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.2

構造と会話劇の勝利!
タイムリープの時間はたったの2分!その制限の中でここまで話を面白くできるのはさすがヨーロッパ企画。しかもあんな狭い場所なのに、色んな展開が用意されるのもお見事。どうしようもない景
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.3

面白い!!!
聖夜にそう何度も奇跡が起きてたまるか!と思いながらも、なんだかその蓋然性を首肯せざるを得ないほどのストーリーの説得力。もちろんキャラクターの個性も魅力的で、主役3人の「生きる姿勢」には感
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.2

朝から目黒シネマに並んで良かった!
夢か現か幻想的な世界観が描かれる中で、思いの外王道なバトルアクション・ラブロマンスもあり想定とは違う物語で非常に面白かった。キャラクターの個性が非常に強く、一度観た
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.6

前作よりも、テクノロジーも規模もパワーアップした力作。中盤でのサプライズは本当にびっくりしたし、制作費が増えて遥かに色んなことができているのも理解できて普通に面白かったのだが、個人的には色んな要素を詰>>続きを読む

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