すずさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

すず

すず

映画(1153)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ミスター・ロンリー(2007年製作の映画)

3.5

人生に疎外感を抱きながらマイケルジャクソンとして生きてる男。孤独で、何者でもない自分に存在意義を与えてくれる。ある日、マリリンモンローと出会った。私と一緒にいらっしゃいと誘われ。そこは往年の有名人に扮>>続きを読む

ミリオンダラー・ホテル(2000年製作の映画)

3.0

『ミリオンダラーホテル』で転落死した男の捜査でやってきたスキナー刑事(メルギブソン)。そこの住人は曲者ぞろい。あらゆる手を使い捜査するスキナーと、なにやら悪巧みする住人たち。そのなかで青年トムトム(ジ>>続きを読む

田園に死す(1974年製作の映画)

4.0

『田園に死す』という寺山修司自身の歌集の主要な詩を挿みながら、彼の過去の記憶にある断片的なイメージが紡がれていく。

壊れた柱時計が鳴りつづけ、色彩鮮やかで、和製サイケデリックな地獄を想わせる景色と彼
>>続きを読む

この愛のために撃て(2010年製作の映画)

3.0

救急で運ばれてきた大怪我の人物を狙う謎の男たち。看護助手のサミュエルは不遇にもこの事件の渦中に巻き込まれていく。何が善で、何が悪か?ただ愛のために、迫りくる死の危機を振り切るようにサミュエルはひた走る>>続きを読む

バンカー77(原題)(2016年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

砂糖で財を築いた一族の出で、名優クラーク・ゲイブル(『風と共に去りぬ』など)の継子でもあるアンソニー・バンカー・スプレックルスという人物のドキュメンタリー作品。

小麦色の肌で波と向かい合ってる彼はか
>>続きを読む

クロウ/飛翔伝説(1994年製作の映画)

4.5

あまりにも凄惨な死をとげた魂は現世へ戻される。生と死を繋ぐ黄泉の使者カラス。墓場から這い出たエリック(ブランドン)は死を司る化身が如く、退廃の街の夜闇に舞い戻る。

いわくつきのダークヒーロー映画。『
>>続きを読む

ビギナーズ(1986年製作の映画)

3.5

猥雑な街のネオンに引き寄せられ集まるロンドンの最先端な若者=ヤンキーたち。自己主張したスタイルで着飾り、ひとときの幻想のなかで歌い踊り騒ぐ。妖しくポップで騒がしい世界観が目にも愉しい。

ミュージカル
>>続きを読む

フューネラル(1996年製作の映画)

3.0

シックな装いで決めてるウォーケンにデルトロにギャロとか画面が色気でむせ返ってた。

葬送。ギャングの世界の報復や義理人情やら、おとしまえに関する物語。ジョニーの葬儀のさなか、レイ(ウォーケン)の復讐心
>>続きを読む

クリクリのいた夏(1999年製作の映画)

4.0

温かい瞳で人間を見つめた、なんともノスタルジックで愛おしい作品だった。

クリクリはそのとき5歳で、彼女の記憶に深く残る大切な思い出がある。

自然豊かな沼地で暮らすガリスとリトン一家のもとにやって来
>>続きを読む

ネメシス(1992年製作の映画)

3.0

サイボーグと人間が共存する近未来を描いたSF。サイボーグによる犯罪を取り締まるロス市警の捜査官アレックス。殺しの腕は抜群。数々の死線をくぐりぬけ、負傷の度に手術で機械化していく体。自分はサイボーグなの>>続きを読む

アーノルド・シュワルツェネッガー/ゴリラ(1986年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

賢いゴリラの潜入捜査。威風堂々と闊歩して、髪をオールバックに、タキシードでキメて葉巻をくわえて。涼しい顔で暴れる。チャーミングな微笑みで女性にジェントル。驚異の胸板には美女の「オーマイ、、ガー」。でも>>続きを読む

アフター・ウェディング(2006年製作の映画)

4.0

インドで孤児院を営むヤコブはデンマークの企業の支援の話を受けてコペンハーゲンへ向かう。そこでヨルゲンと彼の家族と出会い、運命は動き出す。

ヨルゲンはヤコブに多大な援助の契約を持ちかける。ヨルゲンにと
>>続きを読む

エリザベスタウン(2005年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

10億ドルの損失って、その靴は一体何がどうしたの⁉︎って謎を豪速球で放り投げっぱなしにして来て、突然亡くなった父親の故郷へ葬儀の取り決めに向かうことになったドリュー(オーランドブルーム)。父親は地元の>>続きを読む

陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル(2010年製作の映画)

2.5

ひとつの偽善的な優しさが導く運命。他の犠牲と欺瞞の上に生かされる人生は贖い。

けれど、劣悪な生活環境で味わう絶望は、人間の感覚を鈍化させる。非道にも、冷徹にも、罪の意識を無感覚にもさせる。

鬱々と
>>続きを読む

ブラッド・ファーザー(2016年製作の映画)

4.0

1時間半でここまでファックて言葉が飛び交うのは新記録。荒野に凶暴なメルギブソンとくればマッドマックスを引き合いに出さずにはいられないけど、凶悪さ加減ではマッドマックスにも引けを取らない。

疎遠だった
>>続きを読む

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.0

20世紀末に流行った終末思想の影響を引きずりながら、まるで不穏な新時代を暗示するかのような作品。人間の愚かさや滑稽さが強調され、「パラノイアだから」で済ませばそれまでだが、精神不安定なティーンエイジャ>>続きを読む

ベイブ/都会へ行く(1998年製作の映画)

-

ベイブってまさかのジョージミラーだったのが驚きすぎた笑

マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

4.0

無秩序の荒地に腕っぷしや知力に秀でた者がのし上がる。彼らは権力者となり人々を治める。統治内には安定がもたらされ、人間が増えればルールが作られ、文明が発達していく。彼らは過去の人間の過ちから学び〝サンダ>>続きを読む

マッドマックス2(1981年製作の映画)

5.0

文明から野蛮という構図を更に深化させて、武力と暴力が支配する荒廃した世界。『怒りのデスロード』にも繋がる〝マッドマックスたる鮮烈な世界観〟はここから始まったことが分かる。『北斗の拳』の世界観やビジュア>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

今から数年後。終末世界を想わせる荒涼としたオーストラリアの風土が、どこか一つの予見された時空へ誘う。血気盛んな男達が荒れ狂う暴走バイオレンス・ロード・アクション。怒号のエンジンを唸らせて、マックスは〝>>続きを読む

はじまりはヒップホップ(2014年製作の映画)

3.0

おばあちゃんおじいちゃん、まだまだずっと青春!みんな好奇心旺盛で前向きで行動的で、ヒップホップの曲は好きじゃないとか言ってたけど笑、異文化のいいところを受け取って、億劫がらずに楽しむ姿勢が素晴らしいで>>続きを読む

エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.5

孤島の海辺に佇む小さな村。住んでいるのは女性と男の子だけ。変わった様子は大ありだけど、言葉少なに、とにかく淡々と進む物語のなかをあれやこれやと思索する。まるで初潮のように鼻血を垂らすと、少年たちは弱っ>>続きを読む

隕石が落ちた夏(2018年製作の映画)

3.0

やたらに気が強くて、小腹が空いてて、声がめちゃデカい、おませで若干素行不良な少女ニーナ(16)のひと夏の経験。田園風景で自然と戯れる彼女も、クラブでハイになって踊る彼女も、どちらも等身大でリアルな少女>>続きを読む

キャビン・イン・ザ・ウッズ(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ヤク中のクリスを更生させるべく助けにやってきた親友のマイク。今作はクリスの薬抜き強行の5日間の内に起こる不気味で不可解な現象をマイクが探っていく話。

続編の方から観てしまったが、すんなりとテイストと
>>続きを読む

アルカディア(2017年製作の映画)

3.5

共同生活を送っている集団『キャンプ・アルカディア』から脱出した兄弟2人が、10年の時を経て、なにか不思議な因果に導かれるようにそこに戻ってくる。

キャンプの内部は、穏やかな人々がそれぞれの役割を持ち
>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

この世の人為的現象のすべては仕組まれ、そこには暗号やメッセージが隠されていて、何気なく暮らしている大多数の人々は意図せずに、意図された方向へ誘導されている。

現代の夢も希望もない無意味な世界を飛び出
>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ 最後の5年間(2017年製作の映画)

4.0

ひとりの人間が持てる総エネルギー量を優に超えて、表現しつづけた69年間の軌跡。晩年の彼は生きながら既に人類を超越した”神様”みたいな、自分にとっては実体不明の神話的存在であった。デヴィッドボウイの最期>>続きを読む

南へ行けば(2009年製作の映画)

3.0

フォードに乗ってフランスの片田舎を走る静かなロードムービー。偶然に乗り合わせた4人のひと夏の旅路。日光浴したり、草原に横になったり、花火をみたり、海で遊んだり、焚き火をしたり、喧嘩をして取っ組み合った>>続きを読む

プレスリー VS ミイラ男(2002年製作の映画)

4.5

エルヴィスは生きていた。訳あって老人ホームで晩年を過ごしている〝キング・オブ・ロックンロール 〟エルヴィス・プレスリーと、そこで出会ったこれまた訳ありのジョン・F・ケネディが(笑)、彼らの暮らす老人ホ>>続きを読む