こんぺいとうさんの映画レビュー・感想・評価

こんぺいとう

こんぺいとう

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(2023年製作の映画)

3.6

久しぶりの北野映画。本能寺の変前後をメインストーリーに描く。衆道や首実験、落武者狩、戦国時代の諸々を汚い部分まで描いて武流に皮肉りまくった感じ。コメディ要素も強くいかにも武らしい映画。加瀬亮、獅童が良>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.5

豪華俳優陣で挑んだ福島の原発事故を題材とした作品。未曾有の事態に直面しながらも、覚悟をもって何とか対応しようとする現場と、どこかずれた本店や官邸。当時はニュースが流れるだけでも息が詰まりそうな緊張感だ>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.8

順番間違えたかな?と思ったくらい綺麗に終わったんだけど、別にどっちから観てもいうぐらいになってるのね。前情報なしで突撃したからちょっと焦った。相変わらずの迫力あるアクションシーンと、最終章ならではのオ>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.4

全然内容は違うんだけれど、視聴後は岩井監督のリリィシュシュのすべてを観た時を思い出した。この上もなく醜いものを、この上もなく綺麗な映像で観せられると、こういう感情になるんだなという感覚。ひたすらに重く>>続きを読む

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.3

コロナ禍以前の世界的危機といえばリーマンショック。その金融破綻を予測していた数名の人たちの実話に基づいた作品。なるほどの脚色賞。金融界の専門用語に置いてけぼりになりそうなところを、辛うじて繋ぎ止めてく>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

3.1

原作が素晴らしかっただけに避けてきたんだけれど、GWの巣篭もり中に視聴。うーん。役者さん、特に森山未來さんと宮崎あおいさんの演技は素晴らしかったけれど、細かな内容の変更がどうしても気になる…。ほぼほぼ>>続きを読む

決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)

3.1

何度も繰り返し描かれてきた有名な忠臣蔵への新しいアプローチ。何をするにも先立つものは必要で、そういう概念が最もなさそうな武士との取り合わせが面白い。どこにでも岡村さんのような縁の下の力持ちはいるもんで>>続きを読む

真実(2019年製作の映画)

3.2

改めて考えると是枝監督とフランスってそりゃ相性が良さそうだよね。セリフで語ること、語らないこと、風景、余韻の中に全てがある。往年の名女優の嘘だらけの告白本「真実」。憤る周囲の人々ではあるが、誰も彼も少>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.2

ビートルズがもし存在しなかったら、という設定で、あまりにも色物かなと敬遠しつつも観てみたら、やっぱりダニーボイルといったテンポの良さ。そして安定の楽曲の良さ。他にいくつか消えてたものも気になるなぁ。ち>>続きを読む

アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.3

ごく当たり前の日常。それが突然奪われてしまう。残酷なようだがそれもまた人間の営みにとっては日常。喪失からの再生を淡々と、でも丁寧に描いていた。母をテロで失った娘アマンダと、まだ若い叔父デヴィッド。2人>>続きを読む

アルゲリッチ 私こそ、音楽!(2012年製作の映画)

3.2

大好きなピアニストの1人アルゲリッチ。実の娘が撮ったドキュメンタリーということで、プライベートがよく分かる。が、数々の質問に対する彼女の答えは理解できるようなできないような…。結局音楽は言葉じゃなく感>>続きを読む

パリに見出されたピアニスト(2018年製作の映画)

3.2

ストリートピアノで見出された才能。天賦の才を育てたいと苦心する大人たちと裏腹に、思春期特有の鬱屈感や疎外感を持て余す主人公。最初ピアノの森を想像したけれど、あの天真爛漫さや純真さとは違う感じで、音楽へ>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

3.1

ボヘミアンラプソディと比べるとミュージカル要素が強い演出となっている。エルトンジョンの抱えた孤独。大人になっても、満たされない乾ききったままの心に、ドラッグやお酒やお金が染み込んでいく。個人的にはグッ>>続きを読む

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.5

何気なく見始めたら予想以上に面白かった。FFも懐かしいし、オンライン上のキャラ達もかわいい。何より吉田鋼太郎のお茶目さがもう最高!不器用な父と息子との、手探りの交流。少しずつ分かり合えてきて、ほんわか>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.8

実話に基づいているので余計にハラハラ感が増す。ムンバイで起きたテロ事件。ホテルの中での出来事がつぶさに描かれている。まだまだ年若いテロリストたち。電話でしか登場しない主犯格。テロには何の正義もないとは>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.0

いかにも是枝監督らしい作品。自分の隣にある日常。こういうやるせない思いを抱えてみんな生きてるんだろうなぁ。どんぴしゃな年代で視聴してしまったので、余計にぐっときた。

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.9

パラサイトもそうだったけど、韓国映画は割と振り幅が大き過ぎて感情がどっかに持っていかれてしまう。コメディなタッチかと思えば、圧倒的なタップダンスシーンとスウィングジャズ。でも戦争の残酷さや虚しさ、その>>続きを読む

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.8

思想と信念を持って社会と隔絶した生活を送る家族。親は自分で選んだ道とはいえ、やはり子どもに対しては疑問残る。とはいえ現代の普通の生活が良いのかといえば、そうではないことも対比として描かれている。そして>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.7

全編PC上で展開されるという変わり種だが、これだけ生活にPCやらスマホやら配信やらが根付いた今となっては、ほとんど違和感はない。文章を打とうとして止める心理表現なども面白い。ラスト15分は怒涛の展開だ>>続きを読む

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.5

あまりにも衝撃的なドキュメント。アレッポの現実。ニュースの向こう側ではなく、そこに住んでいる人々の日常。爆弾を見分ける子ども。恐怖を冗談に変える母親。その時にいた場所の違いだけで生死が変わる。凄惨な現>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

なんとも豪華な顔ぶれ。シアーシャ・ローナンとティモシー・シャラメのコンビときたら観ないわけにいかない。プロポーズシーン良かったなぁ。みずみずしくも暖かい、家族の物語が美しい映像で描かれてて大満足。

キャッツ(2019年製作の映画)

3.3

大好きなミュージカルだけに前評判のあまりの悪さに腰がひけていたけれど、そもそも英国ロイヤルのフランチェスカヘイワードが出てるとなればやっぱり見ておきたい。で、観終わった感想は、覚悟していたほど酷いとは>>続きを読む

奇跡(2011年製作の映画)

3.3

是枝作品には珍しい企画ものとのことで九州新幹線が題材に使われている。離れ離れになった兄弟がもう一度一緒に暮らすことを夢見て試みた冒険。まえだまえだをはじめ、子どもたちがかわいい。この無邪気なテンション>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

なんともたくましい家族の姿。とはいえ、コメディタッチの中にも韓国の社会問題でもあろう格差社会のひずみを巧みに織り込んでいて、ブラボーな作品。後半の展開にはビックリ。どう収集つけるんだと思ってたら、まさ>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.8

樹木希林と原田芳雄の演技が圧巻すぎて。いる、いる。ある、ある。この空気感。徐々に明らかになってくる人間関係と過去。基本的に善人である人々がふとした拍子に見せる毒。ヒリヒリするような、でもそれでいて愛も>>続きを読む

そらのレストラン(2019年製作の映画)

3.2

全編通して北海道の雄大な自然と、美味しそうな食べ物に癒された。定年になったらこういう暮らしに憧れるけれど、自然の厳しさと共存するには相応の準備が必要だろうなぁ。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

全編ワンカットというので最初からカメラワークが気になって気になって(笑)時間と勝負の伝令というシチュエーションと相まって緊迫感と臨場感が半端ない。ストーリーは単純なだけに映像で十分に魅せてくれた。カメ>>続きを読む

DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)

3.4

是枝監督初期作品。宗教団体が起こした事件の加害者遺族たち。命日に集まった人々の交流から見えてくるもの。分かるような、分からないような、余白を残しまくった作品。台詞も聞き取りづらく、映像も見づらく、それ>>続きを読む

泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

3.3

26歳を超えると奨励会は卒業できずプロにはなれないという鉄壁の掟がある将棋界。前列を覆した瀬川さんの実話に基づいた物語。脇役陣が地味に豪華。将棋のさしかたにも人柄が出るというのも面白いなぁ。ほんわか観>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.3

何度観てもやはり号泣。ホロコーストに関する映画では、私の中で「ライフイズビューティフル」と並ぶ2大巨頭。ラスト20分のシンドラーの悔恨が胸にくる。

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.0

‪モノに溢れた生活を送っていた男性が、全てを倉庫に預けるところから始まる。ルールは1日一つだけ取り出せることと、1年間はモノを買わないこと。何から揃えていくのかとか、意外と必要でないものとか、考えさせ>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

昔映画館で観たが再視聴。やっぱり良い映画。人は皆それぞれ抱えているものがあっても、お互いを尊重しあって助け合える。違いは違いとして認めることの大切さが滲み入る。エイナウディの内面を深く覗き込むような至>>続きを読む

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.0

イーストウッドの作品はだいたい好きだけど、これもまた良かった。彼自身が役者として体現する人生の重さや辛さ。決して器用ではない人が慎重に生き、失敗を避け、やっと掴もうとした幸せがまた崩れてしまう時。その>>続きを読む

チア男子!!(2019年製作の映画)

3.2

原作既読。どうかなぁと思っていたけれど、映像化のおかげで瑞々しい青春ぽさが際立っててよかった。横浜流星はこういう、無邪気な役の方が似合う気がする。‬

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.3

‪AIに恋をしてしまう話というぶっ飛んだ設定ながら、ホアキンの演技とスカーレットヨハンソンの素敵な声に引き込まれていく。けどAI相手でも恋愛は自分の思い通りにばかりはいかないっていうのがなんともツボ…>>続きを読む

レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.5

スパイものなんてもの凄く久々に鑑賞したけど、思いの外面白かった。ボリショイから始まるっていうのがまたなんとも(笑)愛憎渦巻く世界ですね。ジェニファーローレンスが綺麗で綺麗でそりゃあハニートラップにも引>>続きを読む

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