単なる苦境を克服して誕生する歌手のサクセスストーリーではない
🔳押し付けないハンデある人たちの心情
聴覚障害というハンデを持ちながら強く生きる家族に対し世間は必ずしも優しくない。それでも明るく、時に>>続きを読む
北朝鮮の人権状況を世界に発信
この映画はメインに脱北の実態を据え、その間に北朝鮮がこのような国家になるまでの歴史的な背景、北朝鮮の内情、特に人々の生活の実態さらに北朝鮮に関する研究者の発言も交えて構>>続きを読む
ー失われた二人の人生と記憶が紡いだものとはー
失踪した人気俳優を巡るミステリー!ではない
完成間近だった映画撮影中に突然失踪したフリン。それがきっかけで監督を辞めて作家や翻訳家としてその後の22年>>続きを読む
映画にならないものを映画にした
日本人だけの世界を外国人監督が制作したこの映画を自分なりにどう表現したらいいのか、考えさせられる。映画を見てしばらく考えても、答えが見つからない。この映画が高く評価さ>>続きを読む
裁判という名を冠した国家のプロパガンダ
映画は現ウクライナのあちこちで起きたナチスによる残虐行為を裁判という形で裁いたという記録が編集されているもの。最近のウクライナ戦争の報道で聞くようになった地名>>続きを読む
輝かしい発展の下で取り残される影に光をあてる女性記者たち
原題は”Writing with Fire”だから、「炎で(記事を)書く」。文字通り主題になっている女性記者たちの報道に対する姿勢は熱く逞し>>続きを読む
ー度が過ぎる婉曲的体制批判ー
イランのこと何も知らずに見るとサッパリわからない映画だ。
なぜこの家族は子どもに行き先を告げずに走り続けるのか。何に怯えて慎重に行動しているのか。
事前知識や想像力が必要>>続きを読む
ー残酷すぎるが「憎しみの連鎖」を止めるための処方箋ー
「私たちは世界中の軍隊よりも強い」「憎しみに心を支配させようとする犯人たちの試みは失敗した」「今までどおりの生活を続ける」犯人たちへの声明は、どこ>>続きを読む
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ーわずかな希望なのか、贖罪なのかー
9年間で37回、53カ国を旅する精力的な活動を描く
第266代ローマ教皇フランシスコに文字通り密着取材して作られたドキュメンタリーである本作品で多用されるシーンは>>続きを読む
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若きプラトンたちの対話に希望を見いだす
映画のの原題は “Young Plato”、「若きプラトン」である。プラトンはソクラテスの弟子であり、哲学を学ぶ子どもたちといったとも言い換えられるか。エマニ>>続きを読む
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湧き上がるインドのナショナリズムの断片を見せられたのか
この映画の舞台は大英帝国支配下のインドである。征服者であった英国人は徹底的に憎悪の対象者として描かれている。いち早く産業革命が訪れ、資本主義>>続きを読む
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イランの聖地で起きた娼婦連続殺人と世界の繋がり
実話に基づいた映画
映画が作られる元の話は、2000年から2001年のイラン第2の都市であり、シーア派の聖地でもあるマシュハドで起きた娼婦連続殺人事件>>続きを読む
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不安定な世界が創る闇のなかに飲み込まれる移民・難民の現実
この映画は全く夢も希望もない世界があるという事実を淡々を強く訴えかける。アフリカから仲介業者を頼ってベルギーに行き着いた二人の姉弟が主人公だ>>続きを読む
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観る人に同情も共感も感動も求めない強烈な反ユダヤ主義、優性主義批判
このドイツ語の映画で、タイトルにあるヒトラーは登場しないし、現れる気配すらない。それでも登場人物の心を完全に支配しているヒトラーとい>>続きを読む
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予告編が映画の理解をミスリードするーユダヤ人虐殺の糾弾を主題とした物語ではないー
「歴史を残す」という作業には様々な立場の人の思惑がついて回る
ユダヤ人虐殺の糾弾を主題とした物語ではない
この映画>>続きを読む
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関東大震災から100年という日に公開された実話に基づくストーリー(追記有)
1923年9月1日は、関東大震災から100年の節目。関東大震災の直後、多くの朝鮮人が犠牲になった。朝鮮人たちが「放火してい>>続きを読む