kissenger800さんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

ノンストップ(2019年製作の映画)

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文句言ったら負けのやつですやん。という諦念が開幕早々始まるコメディですが、唯一真顔になったのが「統一したらまた会おう」ってセリフ。
南北ネタをこんなふうに雑に扱うのがレアなのは無論、文在寅政権期の置き
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

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どうしたんだっけなあこれ。
完結しないとコミック読めないマンなので、これもレボリューションズ公開後にまとめてビデオで見たのか……何も思い出せない。
ただ、ストーリーそのものは今だから言うわけではなく当
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Bleak Night/BLEAK NIGHT 番⼈(2010年製作の映画)

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なるほどこれ若者の立場で見るか親の立場で見るかによって感想が異なってくるやつで、そこを意図的に選択可にしたというより、物語を作ると自然にそうなる、ってあたりがこの監督の持ち味なんですかね。
まったく畑
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王の運命 歴史を変えた八日間(2015年製作の映画)

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ソン・ガンホ、たぶんこれで19本目。
1年前に見た『観相師』(2013)が眠かった記憶から放置プレイが長引いたのですが、物語としての分かりやすさとパンソリ風の派手導入とカラフルな絵など、想像以上に親切
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マトリックス(1999年製作の映画)

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ははー(俺は20年前の何を覚えているかシンキングタイム)。

『シックス・センス』(1999)は例のシーンで映画館に走った空気を覚えているし、年末だった『ファイト・クラブ』(1999)の、見終わった直
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ミナリ(2020年製作の映画)

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だいたい映画開始20分ぐらいからずっと泣いてた(比喩です)主たる理由をひとことで言うなら、子柄の良さ。
一家の大事な大事な跡取り息子がね、回り道をしながらも人として間違いのない道を進んでいく様をお姉さ
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社会から虐げられた女たち(2021年製作の映画)

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テーマ一読、韓国映画『消された女』(2016)的なことですか。あれはあれで意義がなかったとは思わないものの、エンターテイメント性を追求した勢いあまって。みたいなところが個人的には評価しづらい作品だった>>続きを読む

グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

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言うほど上手に騙せてるか? という感想なのは私がタランティーノどころではないジェフリー・ディーヴァーみたいな「どんでん返しのためのどんでん返し」をお家芸にするフィクションを過剰摂取してきたスレッカラシ>>続きを読む

最悪の一日(2016年製作の映画)

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大多数のひとが彼女を認識するようになったであろうここまでの代表作、『ミナリ』(2020)を見ないナリにハン・イェリ出演作これで7本目ナリ(コロ助)。

タイトルが示す通り、とある女性のとある一日がもう
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

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予想していたより「フィンランドってそんな感じなんだ!」って驚きはなかったのですが、あーここは映画館のスクリーンサイズで見たかった。というシーンは少なくなかったですね(=オンライン試写)。

スウェーデ
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

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マトリックスとかダニエル・クレイグ007を復習する気分になれないし、かといってガル・ガドットの2作目も長いじゃん? 『ミナリ』(2020)のレンタルが来てるみたいだけど、今そういう気分じゃないんだよ、>>続きを読む

素晴らしい一日(2008年製作の映画)

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見終わってから気付く、平安寿子が原作のね!
(案の定、小説は家のどこかに埋もれていて比較できない。11冊、著者のほかのタイトルはすぐ目の前にあるのに)
(アレがコレになるなら飛鳥井千砂とか永井するみと
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監獄の首領(2016年製作の映画)

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ハン・ソッキュ、名声のわりに少なくとも映画においては(ソン・ガンホ、チェ・ミンシク比で)作品に恵まれている印象薄く、もうちょっと力量にふさわしい脚本を選べばよろしゅおすのに。といつも思うわけですが今回>>続きを読む

クイーン&スリム(2019年製作の映画)

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ボニーとクライドは少なくとも彼らが信じるものに殉じることができた意味で幸運で、テルマとルイーズは望んだ結末だったとは言えないものの、彼らが自主的に選んだ結末を迎えたという意味では観客からすれば悲劇では>>続きを読む

ベケット(2021年製作の映画)

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タイトルが示唆するのは不条理だぞ文句あっか。なわけですから身構えて再生するわけですけれど、そんなでもないよね、というのが第一の感想で、第二は若手芸人みたいなことやらされるよなデンゼルの息子もうアラフォ>>続きを読む

ある会社員(2012年製作の映画)

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ワンアイデアものなので、見る者をして「なーんだ」って言わせないだけの何かが必要とされるのですが、それがプロットのツイストでも演出の妙でも出演陣のアンサンブルでもなく、とにかくソ・ジソプ「だけ」に頼る。>>続きを読む

マイ・リトル・ヒーロー(2012年製作の映画)

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素人発掘系企画の隆盛はともかく、韓国ミュージカル・カルチャーを分かっておらず、それは宝塚に近いのかそれともテニミュ文化圏的なことなのか、おっさんは映画の途中で途方に暮れる。みたいなことに。

それなら
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バンガ?バンガ!(2010年製作の映画)

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韓国における外国人労働者がどんな扱いか、を描いた代表作としてもっと知られるべき。と数日前に知ったばかりのくせに言う私ですが、工場で働く外国人労働者は1階、監督する韓国人は2階、っていう親切な図解とか、>>続きを読む

僕たちはバンドゥビ(2009年製作の映画)

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マ・ドンソクを7本続けざまに見て食傷したタイミングでオム・テグを13本(+ドラマ16話)制覇、さすがにこれでは韓国映画“が”大好きなひとみたいでは。と自主規制を考えていたのに、たまたま目に入ってきた『>>続きを読む

受取人不明(2001年製作の映画)

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本作に限りませんが、作中の暴力描写や性描写が芸術家としてのキム・ギドクの衝動に連携しているのは誰でも分かることだけど、その制作過程で起きたことはあくまでも余事でしかない、既読スルーでヨシ。
とは少なく
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ワンドゥギ(2011年製作の映画)

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思いがけず韓国社会における外国人への視線を正面から扱った作品で、個人的な関心分野だけに興味深く見ました。

たとえば『国際市場で逢いましょう』(2014)は西ドイツの炭鉱に韓国人が出稼ぎに出る時代(1
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映画は映画だ(2008年製作の映画)

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キム・ギドク原案という烙印は、弟子だったチャン・フン監督が袂を分かつことになったこの後の経緯で相殺済としても、主演カン・ジファンが性犯罪で有罪判決確定しており(2020年11月、執行猶予3年)なんとい>>続きを読む

サスペクト 哀しき容疑者(2013年製作の映画)

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韓国映画における北朝鮮の描き方は、その時期の韓国社会がどういうモードか、をダイレクトに反映するため、たとえば政権が強硬路線の時代ならどれだけ「北のスパイ」が親和的な態度を見せようと悲劇的な終幕になりま>>続きを読む

ケイト(2021年製作の映画)

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冒頭、舞台は大阪。って言い張るんですけどバニラトラックは多摩ナンバーだし暗殺ターゲットが乗ってるアウディは品川ナンバーなんですよ(阿倍野周辺っぽい映像からの「四天王寺はどこですか」ってセリフが大阪港ロ>>続きを読む

我は神なり(2013年製作の映画)

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なるほどオム・テグ主演全16話ドラマ『君を守りたい~SAVE ME~』(2019)の原作これかあ。って情報がほとんど手に入らない現状を憂えている私です。

本作の2時間弱を構成要素に分解すると
・詐欺
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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

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しまった『楽園の夜』(2019)の東亜日報レビューを見るともなく見ていたら“2005年に映画「親切なクムジャさん」で端役でデビューして、16年目の俳優になった。しかし、恥ずかしがり屋な性格のため、俳優>>続きを読む

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

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2012年公開当時から、いや、これ無理だろ、と見ずに十年近く生きてきたのをうっかり再生してしまうぐらいには精神的に摩耗している日々なのですが、これが見れたってことは『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(20>>続きを読む

サイコキネシス 念力(2017年製作の映画)

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着地点あんまり決めずに作りはじめてないかおまえ。というような感想。

※って初見時に書いたのですが、それから1年半で100本近くの韓国映画を見たら感想がまるで変わったので、以下追記※

社会背景の知識
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同窓生(2013年製作の映画)

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よーしVODで見ることができるオム・テグ出演作19本(俺調べ)これにて完了。
円盤レンタル可能なタイトルが5作、それすらできなさそうなタイトルが5作、あと残り10作でフィルモグラフィー完全制覇になると
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ホラー・ストーリーズ(2012年製作の映画)

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4話オムニバスを映画フォーマットで見せるにあたっての統一設定はあるものの、そこ含め「あのころの地上波ドラマ」的な仕上がり。
全体にホラーというよりショッカーでしかないよなあ、という感想で、静かなところ
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教授とわたし、そして映画(2010年製作の映画)

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まさかのオム・テグ出演作VOD耐久ラリー走破途中ホン・サンス下車。
ホン・サンスに限ったことではなく、無理にでも「面白い」って言わねば。みたいな強迫観念セット分売不可。みたいな作家っていますが、真顔で
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

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お爺ちゃんの走馬灯シリーズかよ。と思わないでもないですが(=さいきん昔話ばかりしているが今日も昔話)タランティーノは『レザボア・ドッグス』(1992)封切をニューヨークで見逃した約1年後、一時帰国して>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

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これ見た劇場、シネマライズだったかアップリンクだったか、あれ? 恵比寿ガーデンシネマ? ぐらい遠い日のことになってはいても(ぜんぶなくなったねえ)人生で10本に入る見終わって「おお……」って唸った作品>>続きを読む

悪魔を見た(2010年製作の映画)

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意外なほどUSで評価高いのはタイトルが示唆する通り、ハンムラビ法典から旧約聖書的な価値観を背景にすれば「分かる」ってなるからですかね。私はこれ、エンディングに至っても完結してませんやん、恨が溜まってい>>続きを読む

情愛中毒(2014年製作の映画)

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オム・テグ出演作2021年9月現在ストリーミング配信中の映画は19タイトルで(俺調べ)うち、ちゃんと彼の存在感を堪能できるのは5タイトルかな。
これも残り14に分類される、2分切るぐらいの出演です。ち
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ある母の復讐(2012年製作の映画)

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ペ・ソンウが二の線で出てきて彼の演じる歯科医は韓国で社会的地位高いんだったな。って思ったりしましたが、もちろんオム・テグ出演作にひとつずつチェックを入れているだけなのでマ・ドンソクですら、はいはいご苦>>続きを読む