kissenger800さんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

スタートアップ!(2019年製作の映画)

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入口でもたつくのは予想通りで(それは韓国映画だから、という問題ではなくハリウッドでもボリウッドでもノリウッドでも同じ、コメディの宿命)こういう作品は全体バランスを保つために絶対存在するシリアスパートで>>続きを読む

ハーフ(2013年製作の映画)

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この作品が世に出たころから8年経った日本は何か変わりましたか。という問いを持ちながら見ていたのですが……どうかねえ。
良い方にも悪い方にも進んだ感じ、ありますね。オリンピックの数少ない功績のひとつに、
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二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

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デフレマインドの蔓延を嘆く者なので、ラーメン1食1000円とか高杉。っていわれると、いやせめて1200円までなら気持ちよく払おうぜ。トッピングしたなら1500円。
って思うんですけど、寿司食って最低3
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あなた、そこにいてくれますか(2016年製作の映画)

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キム・ユンソクとキム・サンホを見ていれば満足できるので話の運びには何の文句もないのですが、ちょっといいですか、俺たちはタイムループ/タイムリープ/タイムスリップ/タイムトラベル/タイムワープetc.,>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

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こういう実話ベースの物語を映画化するのが大好きな奴らがいて、あいつらに任せるとものすごくしょーもないお涙頂戴になるんだけど、そうはならずよかった。
という感想を持ちながらトリビアを眺めていたら、案の定
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国際捜査!(2020年製作の映画)

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9割おっさんムービーですが、いまやソン・ガンホを筆頭に「コメディが出来る」ことが韓国俳優の成功必須条件なわけで、そらみなさん必死になるのも当然。出し惜しみしないおっさんたちの本気が満喫できる佳作と呼ん>>続きを読む

マリアンヌ(2016年製作の映画)

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ブラピとの付き合いも30年(『ジョニー・スウェード』と『テルマ&ルイーズ』の1991年)、たいていのことには驚かない訓練されたファンなので、本作撮影後にアンジーに離婚つきつけられたときも、あーねー。て>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

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韓国映画を見る回数が増えると、南北の話を扱ってなおハッピーエンドにするには条件があるんだな。という理解に至るわけです。
簡略化していうと、「その時代の韓国の空気が要求する態度を“北”が満たしているプロ
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

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面白く見たのは見たんですけど、IMDbでいうbody count(死体数)が中核に来る作品で、つまり分かりやすくいえばB級っすな。
あと、個人的な注目ポイントが偏っていることはもちろん自覚しているんで
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

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事故はリアルタイムで見ていたのでよく覚えてますけど(にじみ出る爺感)とにかく着陸場所がよかった(羽田でいうと川崎駅近くの多摩川的なところなのでスピーディな救助が可能だった/マンハッタンの逆サイドなら橋>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

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天才なので開始15分でよし俺は韓国映画を吹替で見ている。という催眠術を自分にかけて見ることにしまして
(1) 本田翼そんなみんなが言うほど悪くないし、エンディングの曲はなんじゃこりゃ。ぐらいがキズです
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奇跡のチェックメイト クイーン・オブ・カトウェ(2016年製作の映画)

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『その名にちなんで』(2006)を見たとき、ルピタ・ニョンゴがスタッフの一員としてクレジットされている、ってトリビアを知った以上は、それから10年経って、かつてインターンとして参加した監督作のメインキ>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

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待ってアネット・ベニングこんなに老け役演じる必要あるん? ってところに引っかかったんですけど(だって『ザ・レポート』2019の彼女のほうが断然若いよ)本来は彼女だけを立てればいい脚本のはずが、結局グレ>>続きを読む

その名にちなんで(2006年製作の映画)

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イルファーン・カーン主演作の消化でも。
って淡々と見始めたんですけど(アマゾンレンタルで再生される動画、テレビ放映時のロゴが入っているのでは。とか思いながら)語り口の穏やかさと芯の強さのバランス、押し
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スピード2(1997年製作の映画)

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1を劇場で楽しんでサンドラ・ブロックが一夜にしてスターダムへ駆け上る様子を好意的に見ていたマンですが、この続編はね、公開時から見るまでもなく「あー」って残念感想の声のほうが大きく聞こえてきていたので、>>続きを読む

ブリング・ミー・ホーム 尋ね人(2018年製作の映画)

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ははーこれはクリント・イーストウッドやな。と思いながら見ていたのですが(『チェンジリング』2009を思い出したというよりは、イーストウッドが手助けをする復讐劇みたいだな、誰も助けに来ないのが当世風だけ>>続きを読む

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

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十数年ぶりに見たのは100円セールだったからですけど、何に驚いたかって俺は本当に何も覚えてねえな。ってところでした(なにしろオ・ダルス出てた? え? ってなったぐらいですから、もうほかのことは聞いてく>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

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そろそろ解約しないと。と思っていたディズニー+に来ていたのでようやく見たんですけど、どうせそんなことだろうと思っていたけど驚くほどの傑作で驚く(語彙)。

ギミックを全部取っ払ったとしても、つまりスト
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

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少年ジャンプ+でむちゃくちゃ話題になった藤本タツキ「ルックバック」の感想ついでにひとびとがあまりに無造作にこの作品のネタバレをしていくことに憤慨したマンこと俺、そもそもキミらの理解は粗雑すぎんか。など>>続きを読む

リバイバル 妻は二度殺される(2015年製作の映画)

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これノベライズ書くなら相当手を入れないと。みたいな「プロットは良いけどシナリオとしては粗い」系で、日本語で日本人俳優が演じたらちょっと我慢できなかったかもしれず、でもハリウッドに持って行けばちょうどい>>続きを読む

バイバスト(2018年製作の映画)

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なぜ見た俺。ということに後日きっとなるので、本の雑誌(って名前の出版社)ウェブサイトでふわっと紹介されていて、つい検索したらネトフリに居るじゃん。って経緯で「こういう感じのフィリピン映画」を初めて見た>>続きを読む

野球少女(2019年製作の映画)

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え、これ野球関係なくね? っていうのが見終わっての感想で、深く考えずにいつもの韓国映画だと思って見始めたら音楽による盛り上げもなく俳優陣でいちばんのバリューあるのは主役女子というよりお母さんヨム・ヘラ>>続きを読む

コンプリシティ/優しい共犯(2018年製作の映画)

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毎週毎週、技能実習生の話とか留学生の話とか最近だとスリランカからやって来た挙句国が管理する施設で病死してしまった女性の話とか、そういうニュースをクリップし続けて97週目なんですけど*だからこの作品につ>>続きを読む

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

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2001年、『ゴーストワールド』『バーバー』というふたつの傑作において忘れ難い印象を残した年が私とスカーレット・ヨハンソンの出会いなのですが、その2作、撮影当時16~17歳だった彼女が全身から出してい>>続きを読む

バケモノの子(2015年製作の映画)

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この監督の子どもとの関わり方が自分のそれとは相容れないものなので、何年かぶりかに先日見た『おおかみこどもの雨と雪』(2012)のエンディング直前、あやうく不覚をとりそうになったものの、今回は余裕ですよ>>続きを読む

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

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竹取物語って、お話の骨格はエイリアン・ゴー・ホームじゃないですか。やって来て、なんやかんやあって、去っていく。
もちろんその「なんやかんや」にミッションまじインポッシブルな冒険譚だとか、社会とのかかわ
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プレミアム・ラッシュ(2012年製作の映画)

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ニューヨークの地理が分かっていると何倍か面白くなる。って自分が偏愛するニッチカテゴリの映画において不動の1位を誇るのは『サブウェイ・パニック』(1974)なわけですが(タランティーノも同じ意見のはず。>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

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バーニー・トーピンとの物語でしょ? って思っていたらその通りだったし、映画の残り時間からするとクライマックスはあの曲か。って想像したらその通りで、つまり意外なことが何も起きなかったのですが、そうね、む>>続きを読む

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

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制作者の世界観ってふつうこのひとほど露骨に出ないよね? って考えるとこの監督のいろんなアレはいっそ特異な個性だな。と思うわけですけれど、『サマーウォーズ』(2009)はAn Natsuki Bitte>>続きを読む

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

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クァク・ドウォン推しなので堪能しましたが、本国のひとたちはこれどういうつもりで楽しんでるんです? としみじみ考え込む。
過去を直視すること、すなわち今ある自分たちの肯定、というプロセスは分かる気がする
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ザ・ウェイバック(2020年製作の映画)

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ストレスフルな『クワイエット・プレイス』(2018)の後だったので予定調和を求めてやって来たマンこと俺。
ニューヨークタイムズだったかが「誰かが描いた物語をなぞるベン・アフレックではなく、ベン・アフレ
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

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つっこみどころが。みたいな感想あふれるなか、おじさんこういうのダメだわ。って10分に1回は停止するなどして3日かけてようやく見終えました。いっそ映画館で身動きとれない状態で見せてくれ系ではある。

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ピーターラビット(2018年製作の映画)

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手塚治虫作品の版権管理が一種の理想郷だと思うのは、原作へのリスペクトがあって、かつ、コンセプトが「あー手塚が生きてればそれやってたかも」感あればOK出ちゃうところではないか。
芯の部分で理解があるかど
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地上の星たち(2007年製作の映画)

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うちの斜め下の5人家族、お父さんが気分次第で怒鳴り散らすタイプなんですよ。今日も今日とて「動画の世界に逃げようったってそうはいかないんだからな! いま食べてるのは現実! 動画の世界じゃないんだよ! 味>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

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ネトフリあるある「作品詳細を見ようと押したつもりが本編始まってしまう」の巻。
エピローグ、チャーチルの演説(We shall fight on the beaches)を伝える新聞報道を耳にしながら思
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スケーターガール(2021年製作の映画)

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映画とほぼ同じ実話(ドイツ女性がスケボーを通じて社会を変える運動をするなか、インド女子が世界チャンピオン戦に出場するまでに)が存在し、映画製作者は彼女たちにコンタクトしているにもかかわらず、結局オリジ>>続きを読む