kissenger800さんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

ダンケルク(2017年製作の映画)

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ネトフリあるある「作品詳細を見ようと押したつもりが本編始まってしまう」の巻。
エピローグ、チャーチルの演説(We shall fight on the beaches)を伝える新聞報道を耳にしながら思
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スケーターガール(2021年製作の映画)

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映画とほぼ同じ実話(ドイツ女性がスケボーを通じて社会を変える運動をするなか、インド女子が世界チャンピオン戦に出場するまでに)が存在し、映画製作者は彼女たちにコンタクトしているにもかかわらず、結局オリジ>>続きを読む

息もできない(2008年製作の映画)

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個人的に大切な作品なので迂闊に書けないと思っていたのを迂闊に書いちゃう。そんな日もある。
(3年前、リモートワークだった部下とのコミュニケーションのために書いていた社内ブログからの転載)

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チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密(2012年製作の映画)

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未見『タンジェリン』(2015)をLGBTQ+の文脈で称賛するツイートが流れてきていたので、ああ早く見たいな。という願望から目を逸らすためにそういえばこれも似たような世界観では。って書く気になりました>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

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映画を見たわー。
って感想なのは、MCU的なコテコテ作品ばかりを最近見ていた反動ですかね。
単純化していうなら企業の開発部門が数年かけた「食品」をうまいうまい食ってきた日常で、個人の芸術の塊のような「
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オペレーション・フィナーレ(2018年製作の映画)

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これはプロットを云々するより、いかにアイヒマンがふつうの人物だったか、という話として見るのが良い感じ。
私は命じられたことを果たしただけである、そう、君がいままさにやっていることとの違いはどこにあるの
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

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ビル・マーレー接待映画として『オン・ザ・ロック』(2020)を見ていたときに思い出すのはまだしも、東欧出身ストリッパーが出てくるだけの『ペイン&ゲイン史上最低の一攫千金』(2013)を見てもこの作品を>>続きを読む

ハッピーログイン(2016年製作の映画)

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5年前ってFacebookそんなに人気でしたかね。という感想もあったのですが、それより個人的に面白かったのがチャミスル一辺倒のはずの韓国作品で、ワインと日本酒への言及があった点(あとウイスキーも画面に>>続きを読む

ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金(2013年製作の映画)

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民放テレビ局のバラエティ番組で、日本の〇〇を愛する奇特な外国の方を招待して……みたいな企画を見ていたら、日本人家庭にお邪魔して、食卓を囲むシチュエーションに。
その家の中学男子が「なんか聞きたいことな
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荊棘の秘密(2016年製作の映画)

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序盤で全羅道への差別意識が明言されるんですけど、それがとりたてて尾を引かないことで逆にナチュラルな感情の表出として浮き彫りになり、見てるこっちがうへ。って顔になるあたりがいちばん興味深かったですね。>>続きを読む

リンクル・イン・タイム(2018年製作の映画)

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アントマンだって似たような面倒な設定だけど、あれは見た目のポップさとMCUユニバースに混ぜ込んだことで半ば以上、強引にマーケットを突破したわけで、この作品が歴史に残る興行上の失敗を記録したのはスタジオ>>続きを読む

毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

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要所要所で味付けが濃いのでインパクトはあるんですけど、食い終わったらすっかり何を食ったかを忘れてしまう、っていう消化の良さ(=言い方の工夫)。
韓国の国民性を痛烈に表現してみせる言い回しが面白かったの
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レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

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あらすじは知ってたけど実際に見たらパンクですね、「料理モノ作品の主人公がネズミ」設定。
何度考えても、せいぜい「ありよりのなし」が精いっぱいで、普通は「なしよりのなし」じゃないですか。ネタとして見る分
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ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2014年製作の映画)

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「Feel Flows」ボックスセットが出る。ってローリングストーン誌が言ってきたので、このころのブライアン・ウィルソンが世間に受けた仕打ちを50年後に振り返ると、まさに隔世の感だな。ってついでにポー>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

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地上波放映だそうなので、絶対なんか言いたくなるに決まっている自分をなだめるため、かつて社内のイントラブログに自分の部下向けに書いた文章を上げておきます。空腹で焼肉屋に連れていったらどこまで食うか分から>>続きを読む

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

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なにしろ日常生活に疲れているのでストレスフリーな作品が見たい。何かないのか。
という欲望に駆られて辿り着いたのですが、そういえば見てなかった。と思ったのに途中「え、俺これ見てるんじゃない? この後、何
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君の誕生日(2018年製作の映画)

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これはいかん。
ボロボロに泣きながら星野リゾート熱海の「ママと息子の初めてのお泊りデート~お月見編~」炎上案件を思い出したり、いわゆる「泣き女」の迫力を戯画的にではなく具体的に示す映像を俺は初めて見た
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最も普通の恋愛(2019年製作の映画)

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韓国プロダクト、基本は国内需要だけでなく海外でどう受け止められるかを前提に作られる。という認識なので、これはどのあたりがグローバル狙いなんだ、という点での戸惑いがありましたね。
わりと最後まで派手なイ
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ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

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なるほど10年前の作品かー。
今ならもうちょっと設定部を圧縮するだろうな。までは分かるけど、そこ以外はどうアップデートするのがいいんですかね……2時間かけて語るには、もう一本なんらかの主軸が要るのかな
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マレフィセント(2014年製作の映画)

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ディズニー+入ってる間になんか見とけ企画でしたけど、あら! こんな母と子の物語だったなんて誰も教えてくれてないじゃないですか。という感想。
アンジーは1999年の『狂っちゃいないぜ』『ボーン・コレクタ
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セブン(1995年製作の映画)

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亡くなった女性の映像を開示しろ。できない。
みたいな話でこの映画を思い出したので書いておかないといつまでも胸の奥に澱がたまるな、というモチベーションで久しぶりに-映画を再見するほどの気力はないので-I
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

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昭和30年代の日本のサラリーマンを描いた『江分利満氏の優雅な生活』(1963)の「生活が苦しい苦しい言ってるけどエリートですやん」って感想を読んだとき、そうねえ、そうとしか見えなかろうねえ。って思った>>続きを読む

江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)

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劇中で父親が勝手に借金しにいく人名が山内教授となっているけど実は川端康成だとか、天本英世が演じているのは現役でトリス・ハイボール缶に姿があるアンクルトリスを描いた柳原良平だとか、神宮球場のくだりで出る>>続きを読む

ROCK YOU! [ロック・ユー!](2001年製作の映画)

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ひゃー20年ぶりに見た、なんでかというと俺とポール・ベタニーの出会い。っていうのを最近思い出していたからなんですけどね。
(本公開前の試写で見たときにはエンディングのボーナス・シーンは無かった-と思う
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

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久しぶりにディズニー+入ったんだからモトを採らないと! ってこれとか見るわけですけど、ボブ・ディランの「サブテラニアン・ホームシック・ブルース」が流れるところはさすがにシビれる。
意味がありそうでなさ
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フランクおじさん(2020年製作の映画)

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アマゾンオリジナルって銘打ってはいるけど製作主体はミラマックスじゃん。と冒頭クレジットでわかった瞬間に予想できる展開で、主流がワインスタイン・カンパニーに分岐した後にも脈々と受け継がれる彼らの「観客の>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

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前作とは作品の持つ意義が相当かわっていて、つまり比較しないほうがいいよね案件。儒教とキリスト教の価値観混ざり具合が現代韓国社会っぽかった前作はまぎれもない「韓国だから成立する」作品だったけど、今回はそ>>続きを読む

インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

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ずっと未見だったのを遂に見たのは、たとえばMCUフェーズ3今回で2周目ですとかそういうの、不健全じゃないですか。
いや、好きで好きで。みたいな人が繰り返し同じ作品を見るのはいいんです。だけど、そこまで
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

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MCUフェーズ4のドラマ2タイトルを見たら、そこで使われるblipということばを「指パッチン」と字幕で訳したせいで、登場人物たちが抱いている世界への違和感が矮小化されてるよ! それはよくない! という>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

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そう何回も見る類の作品ではないと思っていたので公開初日以来2度目だったのですが、みんなが笑っていたところ、泣いていたところ、息をのんで見守っていたところ、いちいち覚えているのでやっぱり満員の窮屈な劇場>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

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海外出張で同行した若者に、機内で何の映画見てた? って軽く聞いたらこのタイトルを挙げて
「初めて見たんですけど」
「え、前提何も知らず?」
「はい」
「そんな大胆なサラリーマンは業務にも支障あるのでは
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

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キャプテン・アメリカの持つ保守的イメージに抜き難いうさんくささを感じていたのが、MCU1周目における彼の名前を冠した各作品を敬遠する最大の理由だったのですが(その後ちゃんと見たよ)、おそらくシリーズ全>>続きを読む

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

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律義なので『ワンダヴィジョン』(2021)の後始末として『エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)を(自分としては2年半ぶりに)見たんだから『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021)のペアとして>>続きを読む

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

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よくわからなかった2021年のゴールデンウィークの総仕上げにふさわしく、『ワンダヴィジョン』と『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の余韻を定着させるべく、2018年10月以来2度目の鑑賞。
当時『デ
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成果(2015年製作の映画)

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『ウィズアウト・リモース』(2021)のガイ・ピアースを見て、これはもうケビン・ベーコンも断る役では。みたいな感想が出てきたせいでしばらく考えていたのですが、いや、俺がガイ・ピアースの何を知っていると>>続きを読む

ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)

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トム・クランシーだからこんなもんだろ。って事前に予想したラインぴったりだったので、文句があるとすればガイ・ピアースもこういう感じにおさまっていくのか、そこはケビン・ベーコンが辿り着くはずだった地点では>>続きを読む