kissenger800さんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

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途中何度もホアキンでさえなければこんなことにはなってないのに。と思ったわけですけど、それこそ「物語が好きなだけで映画にはそんなに思い入れがないの」と言い続けている私としては、ええい細部はいいからこの後>>続きを読む

シークレット・ジョブ(2019年製作の映画)

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『楽園の夜』(2019)のチョン・ヨビンが良かったのでつい……あと俺ハン・イェリも好きだしな。みたいな出演者ドリブン視聴、つまりハードル低かったせいもあってそんなには悪くはなかったけどね、というのが総>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

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とあるネットの炎上物件を眺めていて、君ら全員映画見とらんだろ。の思いがどうにも強くなったのでnoteにエントリ上げたんですが(書いたらスッキリした)おかげでだいぶん感想がまとまりました。

・映画を見
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マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

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同化政策の苛烈さを描いてなおエンターテイメントとして成立させる、って難事業がやすやすと達成されているように「見える」のはもちろん製作陣の力量なんですけど、さすがにこれだけ自国の過去を可視化されると笑う>>続きを読む

楽園の夜(2019年製作の映画)

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オム・テグを主演に据えたらこうなるやろ。って感想が第一でしたけど、ドラマ見ない班なのでカウンターのチョン・ヨビンが初めまして。で、彼女のフレッシュな印象とあいまって良い疾走感。
済州島けっこう広いんだ
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サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~(2021年製作の映画)

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逆にね、逆に考えるとよ、メリッサ・マッカーシーをもってしてもこの程度に留めてしまう逆噴射の才能が旦那にはあるってことですよ。それはそれで大変なことではないか。
あと、ヴィオラ・デイビスが作品の設定を超
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依頼人(2011年製作の映画)

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10年前の作品なんですが、映画のスタイルとしてはそこまで今と差がないものの、たとえば政権への賛否如何にかかわらず、当代の社会規範を定めるドグマへの旗幟を鮮明にしたうえで物語が提示されるだろうな、今この>>続きを読む

マイ・ストーリー(2020年製作の映画)

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べらぼうに面白かったのは個人的な信条の近さがあるからに決まっているんですが、何が良いって大歓声のなか登場してオープンに胸のうちを語る彼女を見ているときの、聴衆の多幸感ですよ。
「トランプに投票するひと
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

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原作未読のまま映画を見てしまったせいで、何を言えばいいのかよく分からん。というのが最初の感想ではありました(=原作と映画はちょっと異なる、って情報だけを先に知ってるせい)。
主人公の母が娘を思って号泣
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ソウル・フード(1997年製作の映画)

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犯罪者でも中毒者でもない「ふつうの中産階級の」アフリカン・アメリカン家庭を描く作品がまだ珍しかった時代の制作、という背景込みで成立する作品ですよね。という予見はあったものの、しまった俺このあたりの時代>>続きを読む

メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

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某モータウンモデル作(2006)を見たとき血管が切れるかと思うぐらいの憤りを覚えて、それは著作権の問題をクリアするためとはいえモータウンの楽曲が存在しなかった世界線で、モータウン・ヒストリーっぽい話が>>続きを読む

Reframe THEATER EXPERIENCE with you(2020年製作の映画)

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パフューム偏差値の低い俺(って書くぐらいの低さである。正式表示はPerfumeなんですね?)何も分からないまま見始め・見終わったものの、なるほどそういう意味合いなのか、と各位のレビューを補助線として読>>続きを読む

ドアロック(2018年製作の映画)

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いつものことですが、コンビニの品揃えとか銀行員ルーティンとしての体操日課とか中の中クラスの賃貸住宅の調度とか、知っているようで知らないところが興味深い人間なので、わりと本題のほうを添え物のように見てい>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

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主人公が着ているTシャツが彼の音楽遍歴を示す記号っぽい、俺こっち方面は疎いけどねー。って見ていたら突然のアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンに、分かる、俺にも分かるぞ! って盛り上がったほか、たとえ>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

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くたびれていると頭を使わなくていい作品を見たくなるので、だいたいそういうニーズには沿った作品でしたね。
俺はそもそもケビン・ベーコンもジョン・グッドマンも大好きなんだよ、マーク・ウォルバーグについては
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あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

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NHK大河ドラマがそうだけど、新選組がどういう運命を辿るのか。とか信長と光秀の終着は。とか(そう考えると1964年の東京オリンピックって前提知識の共有され具合がものすごく低かったのでは)(すみませんも>>続きを読む

ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている(2021年製作の映画)

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グラミー賞がちょっとしたクライマックスになっていたんですけど、映画って監督脚本主演、ってひとりの天才がいたとしてもやっぱりそれだけでは成立しないじゃないですか。だからこそ、アカデミー賞みたいにチームワ>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

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ちょっと奥さん25年ぶり2回目ですよ、これ見たの。いちばん自分で驚いたのは、劇伴をほぼ覚えていたところでしたね。

ちなみになぜ25年ぶりに見ることになったかというと、ベニチオ・デル・トロ誕生日おめ。
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透明人間(2019年製作の映画)

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これ小説で表現できたら何倍も深くなるやつでは、と何人かの日本人小説家を思い浮かべることができて、つまり映画って形態で表現したせいでこぼれ落ちてしまっている要素が-端的にいうと執着の哀しさとか誰にも信じ>>続きを読む

レッスル!(2017年製作の映画)

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オ・ダルスとユ・ヘジンをなんとなく同じ箱に入れているんですけど、どう考えても扱いが違いますよね。それは何故。という思いが抜きがたくあるものの、この作品に関していえば儒教的価値観の根強さにね、山本夏彦(>>続きを読む

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

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そうねえ黒柳徹子に置き換えればいいんですかねフレッド・ロジャース。ということは『トットてれび』の満島ひかりを持てたことで我々もそこまでトム・ハンクスが居るハリウッドをうらやまなくともokってことでよろ>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

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大学生当時、一般教養の類として見た『大統領の陰謀』(1976)のかすかな記憶があったからこそ『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2017)を楽しめるんだなこれ。という認識があったので、トム・ハン>>続きを読む

この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

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『グレイハウンド』(2020)が物語舞台は大きいのに、結果的にものすごく狭い範囲でおさまってしまう、変な作品だったので(文句を言っているわけではない)(いや、文句か)この作品の、劇場で見ることができた>>続きを読む

私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

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BLMが大きなうねりとして聞こえてきたのは去年5月のことですから、その時期から「あ、見なきゃ」と思ったまま、積ん読的ポジションだったこの作品。
作中で引用される史実やフィクションのたいていを知識として
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ザ・キッチン(2019年製作の映画)

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これ「ハイロー」っすわ。
という基本をおさえて楽しむべきやつで、懐旧対象としての「混沌とした時代」設定があって、そこに定型プロットが配され、キャスティングの妙を楽しむのが正解、というような。
時代劇を
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サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

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そういえば監督やめるやめる詐欺が発動していた時期か、ソダーバーグは見なくてもいいタイトルまで見ているのに(……)これが未見だったのはたまたまですが、個人的には『アウト・オブ・サイト』(1998)から『>>続きを読む

ベトナムの怪しい彼女(2015年製作の映画)

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オリジナル版以上に社会における高齢者のポジション(への本音と建前)がクラシカルな国なので、リメイクの題材として良く出来てるよな。あとはこれホーチミンだからギリギリ成立するけどハノイだとたぶん無いなー、>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

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JK娘持ちの父、画面の前で大いにうろたえるの巻。

物語の核をかんたんにいってしまえば主人公14歳女子が訴えかけてくる共感性羞恥で、ってことは『JUNO/ジュノ』(2007、主人公16歳)とか古くは『
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

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『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』(2017)の印象が(未見なのに)あったせいで、おお、こんなエンターテイメント系作品だったとは。というトホホな感想が最初に来たわけですけれど、気が弱いんだか>>続きを読む

AK vs AK(2020年製作の映画)

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最近見て面白かった映画あります? って会話でケビン・スペイシーが最初に世に出た作品の名前を挙げたときのことを覚えています(=老人はちょっと目を離した隙に昔ばなしをする。という典型に自分がなって感慨深い>>続きを読む

海にかかる霧(2014年製作の映画)

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もちろんあからさまには描かれないわけですが、どうしても朝鮮族への視線が気になるわけで(cf. 『哀しき獣』2010『ミッドナイト・ランナー』2017『犯罪都市』2017)本作でもほぼ無自覚に彼らへのヘ>>続きを読む

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

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なんだ評判悪いな! が見終わって各所のレビューをざっと見ての感想で、それはキミたちが『ゼロ・グラビティ』(2013)『ソラリス』(2002)的なものを想定してたからだろ、これどう見たって『ファミリー・>>続きを読む

私の少女(2014年製作の映画)

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しまった正月早々に見るようなテーマではなかった(真顔)。
たまたま『アジョシ』(2010)履修を年末に済ませたばかりだったのでキム・セロンあっという間に大きくなって。みたいな誤った第一印象を抱きつつ、
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ヴァスト・オブ・ナイト(2019年製作の映画)

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見どころのない町などないのだ。旅先を楽しめないのであれば、それは旅をする側の問題なのである。
ってことばを某所で数時間前に読んで、良いねえ、本当にそうだねえ、と思ったのは、つまりそれは旅に限定した話で
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殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

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ソル・ギョングの謎(俳優としての力量は認めるし個人的なスキキライでいえばまちがいなく好きなのに出演作への満足度が高くない件をこう呼んでいます)を解くカギを探して我々探検隊は元旦早々!

いや、そもそも
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22年目の記憶(2014年製作の映画)

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ソル・ギョング、良い役者だし好きor嫌いでいうと好きなんですよ、でも作品トータルでハマったことが一度もなく、これもなあ、なんというか父子の話のみにフォーカスするなら息子視点に徹底すべきだったのでは。み>>続きを読む