kissenger800さんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

狩りの時間(2020年製作の映画)

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たとえば『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)、あれ日本で同じストーリーを考えたとして最後ああいう感じにしないと思いません? つまり俺たち観客がああいう着地を求めていないってことで、苛烈な現>>続きを読む

イノセンス(2004年製作の映画)

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ネトフリの最新版があんな感じだったので久しぶりに見た。年を取ると何がいいってたいていの再見・再読が新鮮なことなのですが、さすがにこれはシンプルな話だからな、覚えてたな。小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」じ>>続きを読む

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

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いわゆる韓国映画の名作、というところまでは知っていて、2年前にまさにそんな位置づけだった『息もできない』(2008)を特に大きなきっかけもなく見たら本当にびっくりした。という素直な私、そういう下心あり>>続きを読む

バッドボーイズ フォー・ライフ(2020年製作の映画)

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1作目を2番館で見たんですよ3軒茶屋、にあった(2番館ってことばは死語だな)。当時バカみたいにウケた面影がこのシリーズ最新作にあるかというと、さすがにもうちょっと脚本家に手練れを連れてこないとむずかし>>続きを読む

コンスタンティン(2005年製作の映画)

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作品というより人となりが知られることで一線に返り咲いたキアヌ・リーヴスですが、『ジョン・ウィック』シリーズをぼんやり見始めたら何これコメディだよね爆笑に次ぐ爆笑でしょ、違うの、え、俺あってるよね。みた>>続きを読む

めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)

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イルファーン・カーン追悼時に見て、よくできてるじゃん。って思った。
ダッバーワーラーが誤配ないって言ってるのは演繹的な論文の、ためにする説では、と思っていた派なので、プロットとしても良いところ衝いてく
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未成年(2018年製作の映画)

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頭つかわなくていいハリウッド映画気分だったのに、ついキム・ユンソク初監督作というフレーズに釣られて見てしまう。
結果、想像よりずっとエンターテイニングな仕上がりで、俳優としての実績という下駄を履かせて
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暗数殺人(2018年製作の映画)

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『殺人の追憶』(2003)見終わった直後の感想が『模倣犯』(2002)はこのひとたちに撮ってほしかった。だった俺、ここのところ真面目な作品ばっかり立て続けに見たのでエンタメ寄り成分を欲して辿り着いたん>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

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作品としては当たり外れの波があるけど、たとえ作品としては外れの場合でも脚本の確からしさには定評あるアーロン・ソーキン監督脚本作、今回もまあ、脚本は良かったですよね(皆まで言わすな)。
引きの絵で撮らな
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すべてをかけて:民主主義を守る戦い(2020年製作の映画)

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党派性が強い作品と言えばそれまでだし、だからこそフィクションの皮をかぶせて伝える方便を推奨するんだよ俺は。と思いもするのですが、海の向こうがまさに直面している事象が、われわれと無縁とは到底思えないマン>>続きを読む

BLACKPINK ライトアップ・ザ・スカイ(2020年製作の映画)

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コーチェラ2019における彼女たちを本気で見せる気があればもっとそれらしい構成になったはずで、初心者向けブラックピンク講習。みたいな作りのせいか、ちょっと散漫になりそうな気配ありつつ、コンパクトな尺の>>続きを読む

観相師 かんそうし(2013年製作の映画)

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ソン・ガンホびいき歴も15年なので(ウィキペディアに31作品あるうちだと鑑賞済がこれ入れて18)(うちソン・ガンホ出てなきゃ見てなかったし、むしろその世界線の方が良かったのではって思ってるのはこれ入れ>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

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劇場で見るべきやつでしょ。と思ってずっと見てなかったのにアマプラ100円でふらふらと見てしまった俺! サム・メンデス=ロジャー・ディーキンス=トーマス・ニューマンの黄金トリオについては、20年前の『ア>>続きを読む

ジョイ: 闇と光の間で(2019年製作の映画)

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『オロトゥーレ』(2019)の周辺をうろうろしていたら必然的に辿り着いたオーストリア作品なんですけど(監督はイラン系オーストリア)、ストリートで稼ぐナイジェリア女性たちがヨーロッパに出てきたあとの物語>>続きを読む

オロトゥーレ(2020年製作の映画)

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Filmarksデータベース登録を待つ間、作品名のあいまい検索で表示されていたチリ映画『Too Late to Die Young』(2018)にうんざりしていた記憶が今も残る本作ですが、その待ってる>>続きを読む

THE NET 網に囚われた男(2016年製作の映画)

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4年前の作品だよなあ(今ならまた違うプロットになるんじゃないのかねえ)って思った理由が何なのかを考えていたんですが、だいたい朝鮮半島クロスボーダーものって、北に帰る選択をすれば相応の報いがある、って結>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

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グレタ・ガーウィグは『フランシス・ハ』(2012)からにじみ出るニューヨーク・インディーズ臭があまりに俺のスティーブ・ブシェミ好き遺伝子を刺激するような作風で、あぶないな20年前に『イン・ザ・スープ』>>続きを読む

ファイアーブランド -燃える心-(2019年製作の映画)

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そういう話ね、って予見に基づいて舐めて見ていたら(告白)最後の最後で、お。え。あ。みたいにことばを失う展開になり、いや、たしかに類例がないわけではない。だがここでそう来るとは。というような、うろたえる>>続きを読む

ムンバイ・ダイアリーズ(2010年製作の映画)

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ずいぶんナルシスティックだと思いましたけど、10年前の作品を、10年後の視点からとやかく言うのもなんか違うような気もして微妙に評価をためらわせるところありました。
ただ、全体を覆うトーンが油断すると陰
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

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なんでやチューリップ関係ないやろ。アリシア・ヴィキャンデルもうちょっと作品選びに気をつかうべき。ぐらいが作品への感想のすべてで、あとは俺がワインスタインが嫌いな100の理由、みたいなテキストになります>>続きを読む

ボーイズ・ステイト(2020年製作の映画)

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ニューヨーカー(賛否どっちにつくにしても、俺たちの未来像はこんな感じくさい)、ヴァラエティ(出演者の「キャラ」が立ってるのがなんとも)、ハリウッドレポーター(リアリティショーって言われても違和感ないっ>>続きを読む

希望のカタマリ(2020年製作の映画)

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優等生もツライよ物語か、そうそう、優等生といえば某グループ、名前が変わっても特定の人物に優等生役をやらせ続けるらしいって報道を見かけて、いいかげん重荷を背負わすのはやめてあげなよ。って思う一方、キャプ>>続きを読む

ブロー・ザ・マン・ダウン~女たちの協定~(2019年製作の映画)

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これは『ファーゴ』(1996)を持ち出して語ったら負け。という直感は映画開始早々に働くものの、だからって筋書だけを取り出してもそこまで新奇性はないので……つ、次々出てくる婆が実に魅力的な作品ですね! >>続きを読む

ビースティ・ボーイズ・ストーリー(2020年製作の映画)

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彼らの音楽に接してきた世代にしかアピールしないんじゃなかろうか。その意味ではApple TV+はちょうどいいプラットフォームかも。みたいなことを思ってエンドクレジットまで来たらオマケに出てきた3人の俳>>続きを読む

コーチ・カーター(2005年製作の映画)

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当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった50セントの俳優デビュー作のオファーを断って「昔ながらのスポ根」のこっちに出た・だけでなく、それをわざわざアナウンスしたことで、まあまあ騒ぎになったサミュエル・L・ジャクソ>>続きを読む

RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

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亡くなったからって見るんかいって俺がいちばん思いそうなことですけど、世の中にはタイミングっつーものがあって「いまさらだけど」「うっかり」見始めてしまうのが良いな、って思ったので。あと、1年前に見た『ビ>>続きを読む

神の日曜日(2018年製作の映画)

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ペンテコステ派の知識はあってもなくてもいいと思いましたけど、USにおける宗教が巨大産業で、信仰が経済へもたらしている影響力の大きさはとんでもない。ってぐらいは事前に知識として持って見ないと。って映画で>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

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(ワインスタイン・カンパニーではなく)ミラマックス時代ならもっと感動実話方面にまるめられていたと確信するので、ニコール・キッドマンの正しいスターパワーの使い方を見た、という感想ではあります。
ルーニー
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羊飼いと屠殺者(2016年製作の映画)

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"You cannot ask a man to be both shepherd and butcher at the same time."ってセリフ、要するに「ペーターがユキちゃんを殺せるわけな>>続きを読む

#生きている(2020年製作の映画)

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ユ・アインの(おおむね髪色由来の)田村亮みとパク・シネの波瑠み、そして脚本の「そこまで出色というわけではないゾンビもの」を考えれば、邦画界だってネトフリからそれなりのカネを引っ張って作れるはずの作品、>>続きを読む

フルートベール駅で(2013年製作の映画)

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I got a daughter. ってセリフが持つツラさ、胸が張り裂けそうな思いはBLMの文脈とかにほぼ関係なく、ただもう悲しいだけ。
結末がわかったうえで刻一刻とそこに近づいていく系なので、何度と
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

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終始そのセリフは平手が言ってもおかしくない。みたいなことを思いながら見ていたので明らかに邪道な鑑賞だったんですけど、でもね、「もう終わりにしよう。そう考え始めたら頭から離れず私を支配する……もう自分で>>続きを読む

ドラフト・デイ(2014年製作の映画)

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110分作品で本当に面白くなってくるのが80分以降ってどうなの。という感想もありつつ、チャドウィック・ボーズマンが出ていなければまず見ていなかったと思うので、あらためて当時はまだぜんぜんreplace>>続きを読む

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

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小池ファンには文句ない仕上がりでは。もちろんキャプテン推し、副キャプテン推しにも十分期待にこたえる作品だったと思うし、今泉推しのあなたも満足できる気はします。
……以外のひとたちは、たぶん似たような感
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イソケンと2人の王子様(2017年製作の映画)

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待ってくれナイジェリア映画とりあえず10本見てからなんか言おう企画のまさに10本目だったんですけど、チャドウィック・ボーズマンの訃報を知った以上こんなことしてる場合かよ感があった俺の躊躇を吹き飛ばす快>>続きを読む

ウェディング・パーティー2(2017年製作の映画)

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パート1初見時に気付かなかった、このシリーズの持つオールスター・キャスト感を理解できたので「とりあえず10本見てから知ったかぶりしよう」企画、我ながら悪くない。
とにかくパート1最大の謎だった、なぜア
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