kissenger800さんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

ラゴスの富豪たち(2019年製作の映画)

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邦題がもたらす富豪たちのパーリーピーポーな側面を紹介する感じでしょ、って印象はさすがにちょっと気の毒で、ちゃんと「名家の栄光と衰退」モノとしての体裁は整っています。
製作会社のカラーだと思うんですけど
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キングのメッセージ(2016年製作の映画)

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ティ・チャラの役作りでは「南アフリカ出身男性を演じた経験を参考にした」って発言があったらしく、つまりこれは実質ブラックパンサーの前日譚(=ドーナツは穴があいてるからゼロキロカロリー的な)。

その設定
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The Arbitration(2016年製作の映画)

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7本目のナイジェリア映画体験にして主演アデスワ・エトミを見るのが実に4度目ですが、それは業界の狭さを示しているというよりネトフリが配信権を買えた制作会社がまだ偏ってるだけ、あるいはたった7本で語り出し>>続きを読む

ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

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シリーズ1作目以来に見たんですけど、20年経ったらぜんぜん違う感じになってるじゃん、ハンバーガー・チェーンだったのにファミレスじゃん! という感想。でもまあこういうフランチャイズならまだいくらでも出来>>続きを読む

北へ(2018年製作の映画)

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ナイジェリアの南北格差が前提にある作品で、なるほど宗教差でもあるのな。みたいな感想と……あとはNational Youth Service Corpsって主人公が「奉仕活動に従事する」って日本語版ネト>>続きを読む

モカリック 修理工とボクの1日(2019年製作の映画)

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全編ヨルバ語のユーフォリア(多幸感)あふれる作品で、俺たちがイメージする「理想のナイジェリア映画」みが凄い。
たとえばラゴスの大都市っぽさ/富裕層の「金持ち」っぽさは、世界が期待するアフリカ像からは異
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50(2015年製作の映画)

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突然の個人的なナイジェリア映画ブーム、ドラマ・コメディ・サスペンスと見てきたので今度は「恋愛」カテゴリを選んだんですけど、だいたい日曜夜の半沢直樹枠でOAしてもそんなに違和感ないんじゃ、みたいな感想だ>>続きを読む

キング・オブ・ボーイズ(2018年製作の映画)

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なるほど『ウェディング・パーティ』(2016)見てからでないとこのキャスティングの妙は認知できなかったので、偶然とはいえ先に見ていた俺GJ。
プロットはよくある「マフィアの権力闘争もの」ではあるんです
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ウェディング・パーティー(2016年製作の映画)

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ナイジェリア映画の歴代興行記録を光速で塗り替えた理由が最後までよくわからなかったんですけど、部族間で揉める火種はそう簡単になくなりそうにないねえ。とか、ティモンディ高岸みたいなたたずまいの奴が出てきた>>続きを読む

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)

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昭和の中学生時代に民放深夜枠で(親に隠れてこっそり)見て以来だったんですけど、当時最も気にしたのはもちろんそこではなかったものの、俺あのときも思ったわー。と回想にふけったのが、主人公がほとんど喋らない>>続きを読む

LIONHEART/ライオンハート(2018年製作の映画)

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ナイジェリアは友人からの刷り込みでラゴスとヨルバ族のイメージしかなかったので、映画の舞台エヌグ(イボ族)とカノ(ハウサ族)の話とか新鮮、というどころか、映画冒頭から何何何の話で揉めてるんです? ってぜ>>続きを読む

イーオン・フラックス(2005年製作の映画)

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なんで見たかというと『オールド・ガード』(2020)が良かった派だが油断するとシャーリーズ・セロンすぐ脱いじゃうしすぐウォッカあおりたがる問題に気付いてしまった以上は見逃せないぜ。って思ったから。
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プロジェクト・パワー(2020年製作の映画)

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評価が出揃うのを待ってたら見れなくなってしまうので早々に(=マーク・ウォルバーグの『スペンサー・コンフィデンシャル』2020見逃しました)
映画始まってすぐの重々しい音響、ネトフリ製作トレードマークと
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

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映画の楽しみのひとつは些細な描写から自分の知らない世界の広さが垣間見えるところ。と思っているので、こないだ見たインド映画で最も心に残ったのが主人公男性めっちゃ美白剤使いますやん、ってことだったりするん>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

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映画好きのひとって、ハリー・ディーン・スタントンといえば『レポマン』(1984)か『パリ、テキサス』(1984)じゃないですか(謎のきめつけ)。
俺? 映画が本当に好きなひとと比べたらもうぜんぜん。い
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

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ひとつ前の監督作『ウォールフラワー』(2012)がはっはっは、そこは保留だがな。という感じだったのに似て、諸手を挙げて称賛とまではいかなかったんですけど、それは何故なんだぜ俺。というようなことを考えざ>>続きを読む

ありふれた悪事(2017年製作の映画)

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全斗煥政権の6月民主抗争を背景にしていて、2017年3月23日公開のこの変化球があったおかげで『1987、ある闘いの真実』(2017年12月27日公開)の剛速球感が際立った、という見方もできる。かも。>>続きを読む

スウィンダラーズ(2017年製作の映画)

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アマプラ会員無料期間終わるよー。という脅しに屈して見たんですけど俺だいたいオ・ダルスかユ・ヘジン、どっちかが出ていればこのぐらいでも満足するんですよ、そこがね、ペ・ソンウもユ・ジテも未だ到達できていな>>続きを読む

アグネスと幸せのパズル(2018年製作の映画)

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亡くなって気付く、余人をもって替え難い存在感。そのイルファーン・カーンと相撲で言えば(なぜ相撲で言う)がっぷり四つに組んでむしろ優勢、というぐらいのケリー・マクドナルド、ふたりの演技力がなければこれ相>>続きを読む

孤独の夜(2020年製作の映画)

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今春のイルファーン・カーン追悼時にインド映画偏差値30台から40台ぐらいまで上げたものの、やっぱり美白剤すっげー映りますやん。とか(なお今年になって商標ごとマーケティング戦略を変えたので当該商品が登場>>続きを読む

ザ・スパイ シークレット・ライズ(2013年製作の映画)

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ソル・ギョングの「なぜこれに出ようと思った」シリーズ、2013年作品という近過去ならではの古くささを添えて。みたいなやつでしたけど、裏返せば、映画界がこの7年でアップデートを重ねた証拠でもある(と、良>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

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レディオヘッドな映画題も、エンディングのストーンズも、タランティーノならもっと凝ったうえで分かりやすく提示するんだろうけど。
みたいなことを思いはしたものの、アガサ・クリスティにせよ『探偵スルース』(
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スキャンダル(2019年製作の映画)

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シャーリーズ・セロンもニコール・キッドマンも好きそうな話。までは予想通りでしたが、そのふたりに比べれば全然ひよっこ扱いなマーゴット・ロビーのおかげで、偏差値が高くなりすぎる弊を免れているところが面白か>>続きを読む

ザ・タワー 超高層ビル大火災(2012年製作の映画)

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みんなが触れたがる『タワーリング・インフェルノ』(1974)ですけど、あれは先行する『ポセイドン・アドベンチャー』(1969)とカブる要素を丁寧に除いて作ろうとした努力を感じるんですよね。
これはせっ
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目撃者(2017年製作の映画)

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イ・ソンミンは『工作 黒金星と呼ばれた男』(2018)における中村敦夫度の高さで、キム・サンホはその一貫した大地康夫みで、それぞれ絶対に忘れられない俳優、というラベルが私の中で貼ってあるんですけど、ヒ>>続きを読む

消された女(2016年製作の映画)

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韓国映画、社会情勢が近いせいで完全な他人事には思えないから惹かれるんだろうかねえ俺。
ただこれはテーマを「財産や個人の利益のために、合法的に健康な人(親族) を誘拐し、精神病院に強制入院させる実在の事
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ザ・バンカー(2020年製作の映画)

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ちょっと待ってアンソニー・マッキー(1978-)とチャドウィック・ボーズマン(1977-)、マイケル・B・ジョーダン(1987-)、ルピタ・ニョンゴ(1983-)の年齢差ってみんな認識しているものなの>>続きを読む

グレイハウンド(2020年製作の映画)

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『パンチライン』(1988)や『ユー・ガット・メール』(1998)や『ウォルト・ディズニーの約束』(2013)-3つ目はたぶん例として違う-みたいに、共演者との丁々発止を楽しませてもらいたいイメージが>>続きを読む

レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

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Fランを馬鹿にしやがって。って「銀の匙を咥えて生まれたエリートへの怨念が炸裂した作品」みたいな見方ももしかしたら可能なんだけど、要するに誰と誰の戦いというより「争い」そのものがテーマの映画ですよね。>>続きを読む

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

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『夜が明けるまで』(2017)でも書いたけど「サンダンス・キッドの旅路の終点が近いとなると見届けねば」編。最後の最後に用意された彼のための花道が過不足ない情緒ある作品だったことを、俺たちは誰に感謝すれ>>続きを読む

幼い依頼人(2019年製作の映画)

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見るまでもなく分かってたはずのツラい内容を俺はなぜ見ているのか、などと思いながら見終わってフィクションの元になった事件をちょっと検索してみたらさらにツラさが倍になるやつだったんですけど、興行的に失敗の>>続きを読む

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

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ポール・フェイグといえばどうしても『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(2012)の爆発力を期待してしまうのですが、あれが異例の一発だっただけで、だいたいこのぐらいの作品をコツコツ積み上げ>>続きを読む

EXIT(2019年製作の映画)

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古稀祝イベントがどんな感じかとかニートのツラみとかパワハラ職場とか配信とドローン全盛の世相とか、なんか分かるー。似てるー。
って見てたんですけど、クライマックスはちょっと『サマーウォーズ』(2009)
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ザ・キング(2017年製作の映画)

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金大中、盧武鉉、李明博の10年ぐらいを背景に、3代大統領のなかでは断然、盧武鉉に好意的。ってところ含め、とりたてて新味は無いかな。って感想なんですけど、この「一見して勧善懲悪」な筋書で一瞬溜飲が下がる>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

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800円のラーメンを800円で売ってる感じでよござんした。ケチをつけてるわけではなく、たとえばスパイク・リーの『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)だって当時600円のラーメンを600円で売ったら評>>続きを読む

スタンドアップ(2005年製作の映画)

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そもそもがプロデュースに名を連ねた『モンスター』(2003)が彼女の今日を築き上げた端緒なわけで、『オールド・ガード』(2020)に至る道のりには一貫性しかないと思っていたものの、そこまで意識してキャ>>続きを読む