柴田龍さんの映画レビュー・感想・評価

柴田龍

柴田龍

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

ゴジラ映画だ。大きく、強く、怖い。
ついでに付け加えると、雄々しく、猛々しく、神々しく。

そして、助演だ。

この映画のゴジラは、助演だ。
主役は神木隆之介が演じる敷島浩一。
その心情と暮らしぶりは
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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.0

お盆なのでホラーでも。
という気持ちで鑑賞。

話が進めば進むほど怖さが薄れていくという、最近ちらほら見受ける作りで、感動物語にしつつ、最後に怖さを呼び戻そうとする展開です。

えらく昔に観た海外産B
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

タイトル通りの作品。
読み解くことはできなく、登場人物全てが、人の進む道をそれぞれ表している。
主人公のありようが変化する度合いもほんの少しづつでリアル。

解無しとわかる問いかけをずっと投げかけられ
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ミミック(2023年製作の映画)

5.0

退廃的でどこか投げやりな主人公が大金を手に入れる。

踏み出した一歩が前なのか後ろなのか。
観るものを困惑させながら進む物語に、きっと、観客の心もそれぞれ好き勝手に歩き始めるだろう。

迎えた最後、主
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.8

ライダーの世界にどっぷりハマれる一本です。サイクロンが、シン・サイクロンとして進化し、過去に男の子だった世代に、正にどストライクな仕上がり。

そして左脚がポイント。

本郷猛の負傷は新たな展開の布石
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.4

あいつはずっと大人だった

人生が見えた時、お互いにとってどれほどの存在だったのかが浮き彫りとなる。

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV(2021年製作の映画)

3.6

ドラゴが強すぎて、なぜロッキーが勝てるのかは、リカットした今作でも最大の謎ですが、没入させる映画シリーズの中でも、ピカイチの出来栄えは損なわれていませんでした。

「立て、まだやれる」

人の世に残す
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.0

いろんな難しいバランス取りの上で、物語を成立させようとしながら丁寧に制作された点が随所にみられる作品です。

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.0

もちろんリメイク、フランス製。よくできたストーリーは少々変わってもきちんと大事なことが伝わり、また気持ちを引き込むものです。

フランスの映画人がこれを良しとするかどうかは分かりませんが、フランスの方
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.2

そんなに人間が好きになったのか

日本を立ち上げるテレビシリーズとしての命題を背負いウルトラマンは始まったと、あらゆる過去の資料で書かれていることから、制作には多くの制約が課され、真の創作者の手から離
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

3.6

90年ぶりの大祝祭に含まれる、毎年の祭りの部分が気になる。
観終わったいまでも気になる。
もう一度観るにしても長い。

異質な文化に包まれた時、その人の人間性が露わになるのは当然だが、ことさら好奇心を
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

期待の超大型新人あらわる! みたいな描き方ではない事が、ほどよいリアリティを生み出していた。
常に弱者に寄り添うシャドウであり、腐敗を正そうとする実直なプライベートアイであろうとするブルースの悲哀もま
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

新年2作品めだが、これを超える作品があるのかと思うほどに、バカ高い面白さにいきなり出会ってしまった。

研二の長め思考から打ち出されるセリフに、開始当初はタイミングをずらされ、少々くたびれる場面もある
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.5

劇場初め。
映画情報のサイトやテレビのシネマコーナーは、ウォシャウスキー兄弟が姉妹に、という重要じゃない要素をまるで映画のシーンとしたいかのように、含みを持たせてスキャンダラスチックに紹介していたけど
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

ディザスター系としての切羽詰まる感を、すごく上手にいなしながら、飽きさせないまま最後まで観た。

大御所、若手の別なく、自然さを際立たせる演技が得意な俳優陣が揃っているのは、大切な要素だとは感じたが、
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.6

惚れ合う芸をこれでもかと魅せてくる映画。
監督もいいのだろうが、なによりやっぱり二人がいい。
二人の間がいい。
セリフやアクションの間に、スポっときちんと落ちていける。

師匠と弟子の関係性としてもの
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