kitrustzさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

君は裸足の神を見たか(1986年製作の映画)

3.8

ある日を境に、恋愛によって友情が綻びはじめて行く様が丁寧に描かれ、良い意味で重い純文学を映像化したかのような作品。洞口依子さん始め、出川哲朗など登場する学生達全てが未完成な顔立ちのため、愚かな過ちを犯>>続きを読む

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

3.8

タレンタイムと呼ばれる音楽発表会に関わる多感な少年少女と、それぞれの家族の愛の物語。とても2000年代の作品とは思えない、ピアノ曲が似合う古びた郷愁と死の匂いが漂うマレーシア産ドラマでした。多民族・多>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

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生の実感なく閉塞感の中で暮らす男女が出会い変化するきっかけを掴む物語。乾いたアスファルト。裸足で歩く二人。足の裏の汚れ。高揚感のない非日常。数発の銃声。コージーの選択。

70年代のニューシネマから時
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トロメオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.5

初トロマ♪

お下劣でどうしようもなく悪趣味ですが、映画としての骨格がしっかりしているのと大林映画のようなチャーミングな映像加工、素晴らしいサウンドトラックなどの併せ技もあって、観賞後爽やかさすら残し
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.5

観る順番、間違えちゃいました。。。

自分をとりまく世界に占める恋愛の密度がとても高い10代、20代の頃。まさに人生のマジックアワーですね( o´ェ`o)。

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

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宇宙最強の残虐破壊者が地球で復活を遂げたものの、その力を最大限発揮するために必要な宝石は乱暴粗野な最狂少女ミミの手に。。。ミミによってサイコ・ゴアマンと名付けられた破壊者とミミとの交流をB級ブラックコ>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

予想をはるかに超えてハリウッド映画でした(笑)。

ディーバ(1981年製作の映画)

3.5

ディーバの歌声を愛するあまり主人公がとった自己本意な行動が様々な偶然を経て二重構造のサスペンスを生み出していく。不思議な登場人物達のどこか現実味のない世界のなかで迎えるラストは、フランス映画らしく一言>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.1

ジョナ・ヒルが心の中で大切にしていたであろう少年期の憧憬を美しくセンチメンタルに描いた物語。選曲、編集も素晴らしく、じんわり染みる傑作( o´ェ`o)。

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.5

ピーター・パーカーのキャラクターに少し慣れないのと、アベンジャーズ全く観てないからなのか「何故アイアンマンと彼が知り合い?」とか、私の知ってるスパイダーマンとの差に戸惑いました汗。そんな私はMJの立ち>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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豪華俳優さん達が揃ってダメリカな人々を嬉々として演じてます。そんななかジョナ・ヒルがムカつく(笑)。可哀想だなぁと思ったけどやっぱりムカつく(笑)。この手の作品は出来れば90分にまとめてほしかったです>>続きを読む

スペースバンパイア(1985年製作の映画)

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ハレー彗星に紛れてやって来た全裸美女エイリアン。彼女に心奪われた宇宙飛行士が盲目的に彼女を追いかけ回すうちロンドンがあっという間にパニックに陥ってしまうSF映画。見処は全裸美女の美しさ一択!!そりゃ宇>>続きを読む

どうにかなる日々(2020年製作の映画)

3.5

日常のそこかしこで花咲く恋と性にまつわる後味爽やかな物語。4つのエピソードからなる短編集(連作ではない)ですが、個人的には最初の「初キスの相手だった女の子から結婚式の招待状を受け取った女性の物語」が可>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.8

昭和芸人の師弟関係をノスタルジックに描いた佳作。漫才の可能性を求めて尊敬する師匠の元を去ることになるビートたけしを演じる柳楽氏の好演が光る作品でした。そんな弟子を見守る師匠を演じた大泉氏もまた素晴らし>>続きを読む

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

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映画史上最も煙草を吸い続ける主人公(個人の見解です)。恐らく製作時期的に監督がアンチ・ハリウッドとも言える作品を作りたかったのでしょう。盛り上がりのない展開が延々続きます。P.T.Aに多大な影響を与え>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.8

水彩画の風景、省略美の各キャラクター。70分の作品に、長い長い間を与えたセリフ。定点を通り過ぎていく人、モノ。どこにでもある地方の町の小さな世界を舞台に、タイトル「音楽」に偽りなく、内から溢れる衝動と>>続きを読む

ファンボーイズ(2008年製作の映画)

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プロットはきっとスゴく楽しい感じだったんだろうなぁと推測される作品。ランド・カルリシアン男爵やレイア姫、スタートレックからもカーク船長が出演するなど最大限サポートしてもらった割にはラストのカタルシスが>>続きを読む

銀座カンカン娘(1949年製作の映画)

3.5

下宿先に居候しながら芸術家を目指す貧乏女性二人を高峰秀子さんと、ブギの女王笠置シヅ子さんが演じるミュージカル・ホームドラマ。モノクロで映し出される戦後日本の街並みの美しい原風景、笠置さんがスイングしな>>続きを読む

独身の行方(2011年製作の映画)

3.8

ジョニー・トー監督が描く都会で暮らす男女三人が織り成すロマンチックなラブストーリー。向かい合うビルの窓越しの恋。浮気者か真面目男か?恋のシーソーゲームはスピーディーな展開を見せ、審判の時まで勝者が分か>>続きを読む

さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

4.5

普通ではない両親に育てられた女性オールド・ドリオが、偶然行動を共にすることになった女性との奇妙な関係性の中で愛を知る物語。彼女のツラい状況がオフビートな世界観で描かれています!私はオープニング3分でこ>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.5

決して目新しいことはないかもしれないけど、洒落っ気やテンポの良さ、そしてミリー役の女優さんの魅力もあって青春×クラッシャーなホラーコメディの佳作に仕上がっていました。エンディング!こういうの大好きです>>続きを読む

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.0

過去に観てきた黒澤監督の時代劇作品の中で一番面白かったです( o´ェ`o)。姫が口を聞けない設定が抜群に効いてますね。誰が見ても「姫」にしか見えない、その凜とした姿は美しく、R2D2とC3POの元ネタ>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.8

思春期特有の悩みを抱える少年少女の可愛らしい恋物語。描かれる空や雲の形、木々の緑や花火など爽やかな夏を感じさせてくれます。地方のショッピングモールが地域に根付いてる感じもとても良かったです。作品で流れ>>続きを読む

渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

3.5

未熟な思春期のひと夏は痛みを知るための通過儀礼だから怖がらず毒を吐き、自らの毒で苦しんで傷付けば良いと思います。本作品は高校生の決め付けや思い込みから産み出される面倒くさい数々のシーンがやけにリアルで>>続きを読む

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.5

刺激の行き着く果てをブラックに描いたホラーコメディ。一応ナイーブな70年代を経てマッチョに生まれ変わろうとしているアメリカ社会や、テレビメディアへの警鐘みたいなことも含んでるんでしょうけど、最終的には>>続きを読む

女必殺拳(1974年製作の映画)

3.8

麻薬Gメンとして潜入捜査していた兄が横浜で消息を断つ。妹の李紅竜(志穂美悦子)は兄を救い出すため単身、敵のアジトに乗り込むが。。。

おおまかにストーリーはありますが、本作品にとってはどうでもよいこと
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.8

清原さんと成田くん。とても可愛らしく微笑ましい二人。回り道をして見えてきた二人の日々がこれからも続いてほしいなと心から思いました。高校生が最終的には高校生らしいってことが素晴らしい物語でした( o´ェ>>続きを読む

EXIT(2019年製作の映画)

3.8

エンディングに向かって一直線に走り抜ける映画はやっぱり面白いです!若干あざとさも気にはなりますが、主演の2人も魅力的だし、脚本もほとんど緩みなし。アイディアも素晴らしく、100分を無駄なく使ったアクシ>>続きを読む

恋のドッグファイト(1991年製作の映画)

3.8

海兵隊員の青年4人組。沖縄への移動前夜に通称ドッグファイトと呼ばれる「誰が一番ブサイクな彼女を連れパーティーに参加出来るか?」という悪趣味な賭けをしていた。主人公バードレースもウェイトレスのローズに声>>続きを読む

エクスタシー・オブ・ザ・デッド (2016年製作の映画)

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邦題タイトルに偽りあり( o´ェ`o)。本来もっとブラックで面白くなるプロットだったであろう駄作。非モテ男子三人がリゾートで羽目外そうっていう導入や、パリピ達がズンズン踊りまくってイェーイってノリから>>続きを読む

醜聞(スキャンダル)(1950年製作の映画)

3.5

役者クレジット順を無視したストーリー展開。哀愁のタラコ唇こと志村喬。酔って病気の娘に愚痴こぼすとか、ダメ人間マックス独壇場な作品でした。もはやメインテーマ「スキャンダル」じゃなくない?って感じです。>>続きを読む

旅するジーンズと16歳の夏(2005年製作の映画)

3.8

16歳の夏休み。仲良し幼馴染みの少女4人が初めて迎えるそれぞれのひと夏を描いた青春映画の佳作。体型の異なる4人を結びつけるジーンズというキーアイテムが、4者4様の出来事と心の成長を結びつける物語になっ>>続きを読む

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

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予想以上に恋愛映画だったので面食らいましたが、カントリーフォークが耳に心地好い作品でした。動じない母にも思いはあるのだろうに。。。個人的にはハロルドがこの後、人生とどう向き合って過ごしていくのかが気に>>続きを読む

私にだってなれる! 夢のナレーター単願希望(2013年製作の映画)

4.0

アメリカのナレーション業界。大物が幅を聞かせる男性優位の世界。まだ実績のない女性主人公キャロルの元にトントン拍子に仕事が舞い込むようになり、やがて超大作予告編の話が浮上し始めると、周りの大物ナレーター>>続きを読む

宇能鴻一郎の濡れて打つ(1984年製作の映画)

3.8

後に平成ガメラ三部作を撮った金子監督の日活時代の作品。「エースをねらえ」のパロディポルノです(笑)。主役のヒロミ、そしてお蝶夫人や宗方コーチなどメインキャラに並び、内気なストーカーとして描かれる報道部>>続きを読む

ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女(2014年製作の映画)

3.5

全てのショットにこだわりを感じさせるモノクロ映画。必要最低限の台詞と画面上の出来事を増幅させるようなEDMが常に緊張感を観る者に与える100分間。監督がイランの人ということで中東のどこかを感じさせる無>>続きを読む