kitrustzさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ごめん(2002年製作の映画)

3.5

お汁ちょうだいって(笑)。

性の話も関西弁のあっけらかんとした柔らかい台詞で日常に収まっていくから不思議。少年期から思春期の入口にシフトチェンジした主人公の切羽詰まった気持ちが真っ直ぐ伝わって来る良
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ビジョン・クエスト/青春の賭け(1985年製作の映画)

3.5

主人公ラウデンは無敗のレスリング王者シュートへの挑戦を決意したり、偶然一緒に暮らすことになった年上美女カーラに恋したり、18歳を精一杯駆け抜けるように日々を過ごしている。そんな人生の輝ける一瞬を描いた>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

高校生の創作劇を城定監督が映画化。野球を知らない女子のとぼけた台詞。ひたすら熱い茶道部顧問の実は深い台詞。登場人物それぞれが抱える想いや関係性などが浮き彫りになり、じわじわ感情が込み上げてくる展開は、>>続きを読む

マンハッタン(1979年製作の映画)

3.5

モノクロで映し出されるマンハッタンの美しい街並みを背景に流れるガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」が本当に最高で、物語や登場人物のあれこれは脇役でしかない映画。

神経質で皮肉屋で自分だけが
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二人が喋ってる。(1997年製作の映画)

4.3

シズカがナルミを誘って始めたコンビ「トゥナイト」。シズカが相方に選んだナルミへの気持ちが、差し込まれる回想から伝わってくる。テンポ良い会話から透けてくる。とても切なくて暖かい。笑いの神とお笑いの神によ>>続きを読む

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.0

1970年代大阪あいりん地区に暮らす娼婦の母娘の物語。親が産む気ないままこの世に生み出された娘は当たり前のように男に身体を差し出し安い対価を得る。そんなド底辺が日常なので描かれ方には悲壮感がない。これ>>続きを読む

デビルズ・メタル(2015年製作の映画)

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悪魔降臨の禁断の楽譜を手に入れてしまったメタラー高校生達が世界(っていうか地域のレベル)を悪魔から救う物語。学園カースト低めの主人公が恋と友情に振り回されるのですが、いまいちノリ切れない印象でした。青>>続きを読む

君さえいれば/金枝玉葉(1994年製作の映画)

3.8

ホッとする優しさに満ちた香港ラブコメの王道を行く佳作。色気が出始めた頃のレスリー・チャンの魅力もさることながら、やはりこの作品は私にとって「アニタ・ユンの映画」でした。マペットを操るアニタ・ユン。ベッ>>続きを読む

こちら放送室よりトム少佐へ(2020年製作の映画)

3.5

星君の声。トム少佐の可憐さ。思春期の淡く想う気持ち。カセットテープに記録されるその瞬間が永遠であれ( o´ェ`o)。

PTU(2003年製作の映画)

4.5

香港市街。夜。闇社会の大物を父に持つチンピラが殺される。時同じく組織犯罪課の刑事が銃を紛失、表沙汰にならないようPTUメンバーが捜索を協力するが、夜蠢く者達それぞれの思惑によって事態は複雑に絡み合って>>続きを読む

七年目の浮気(1955年製作の映画)

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妻と子を避暑地に送り羽根を伸ばしたいと思いながらも一歩踏み出せずにいる神経質で妄想癖のある男が、若く美しい女性に惹かれ混乱する様を描いたコメディ。マリリン・モンローのチャーミングな演技は一見の価値大い>>続きを読む

普通の人々(1980年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前半、大きな起伏なく物語が進み負のマグマが溜まっていく分、終盤の展開に激しく心が揺さぶられる作品でした。青年コンラッドは言う「こんなの不公平だ」。そう。そのとおり理不尽だ。彼の悲痛な叫びが痛々しい。ラ>>続きを読む

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.0

ボクシングだけが自分の拠り所のマギーと、ボクシングへの後悔を抱えながら離れることが出来ず、細々とジム経営を続ける老トレーナーのフランキー。足りない家族を知らず知らず埋めようとする二人の出会いと交流を描>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

評価が高い作品なので書くの躊躇いますが、あくまで個人の感想ですので。。。

クレヨンしんちゃん慣れしてないことや、20世紀博と謳いながら60年代-70年代への片寄った思い入れを元に物語が進んでいること
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キスより簡単(1989年製作の映画)

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母親が同時期に付き合っていた男性が三人いたため誰の子供か解らずに育った女子大生が、もしかしたら兄と、もしかしたら父親と、愛とセックスが渋滞する小さなユニバースで奔放に生きようとする物語。DNA鑑定が技>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.8

「君は天然色」が大切な場面で流れるだけで100点!綿矢さん×のんさんの組み合わせも素晴らしい!

1人は楽しい。そう思う分、誰かといることを難しくさせてしまうジレンマに共感。「A」が脳外にいてくれたら
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.8

物語開始時点でこの結末を迎えることを想像出来た人は、頭ちょっと調べてもらったほうが良いと思います( o´ェ`o)。それくらい捻りの効いた素晴らしい脚本。低予算でもアイディアさえあればこんなにも余韻を残>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

ヤコペッティのモンド映画や悪魔のいけにえを最新オシャレテイストにアップデートしたような異文化不穏(不快)系作品。見ようによってはブラック・コメディなのかもしれませんが。生々しい描写がグイグイ来るのが苦>>続きを読む

恋する女たち(1986年製作の映画)

3.5

若き斉藤由貴主演の青春映画。斉藤さんに全く魅力を感じることはなく、彼女が若き柳葉敏郎氏に恋をする気持ちにも全く共感出来ませんでしたが、それでも確実に自分にも10代の頃があったという記憶を呼び覚ますのに>>続きを読む

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

サム・ペキンパー×ウォルター・ヒル!最強の組み合わせが生み出したゴミ砂漠での名シーン!からの怒涛の銃撃戦を超えて迎えるエンディング。空に浮かぶ雲のなんと清々しいことか!アリ・マッグロウに恋をし、マック>>続きを読む

止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

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いつかは見ようと思いながら若松孝二監督作品はやはり敷居が高い!というか苦手な世代であり、世界観だったりもします。でも、その作品タイトルはキャッチーで時代を超越してる感もありますし、それに加えてパレスチ>>続きを読む

30年後の同窓会(2017年製作の映画)

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傷付き歳を重ね、時を経て再び傷付く友に寄り添う。過去への決着を付けようとする老いた男達の物語。

独特の感性で青春時代を切り取ってきたリチャード・リンクレータ監督がベトナム帰還兵を扱ったロード・ムービ
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スティーブ・ジョブス 自由の精神(2011年製作の映画)

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私が初めて買ったパソコンはMacintosh Performa575。appleコンピュータが身売りするかどうか瀬戸際に立たされていた時期の事です。今のappleが抱える問題と同じく、ジョブス不在のま>>続きを読む

お引越し(1993年製作の映画)

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桜田淳子さん。日常の様々に疲れながら娘の事を思いやる母親役を好演されてるなぁと思いました。ただfilmarksでの好評価にも関わらず私の少女映画の好みの周波数とは残念ながら合わずでした( o´ェ`o)>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

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南米密林の先。石油採掘場で起きた火災沈下のため、訳あり男達がおんぼろトラックでニトロを運ぶ物語。画面全体に映し出される先進国にない汚れた風景が強烈です。そして登場人物紹介の時間が無駄に長かったです。。>>続きを読む

「アララト」誰でもない恋人たちの風景 vol.3(2021年製作の映画)

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半身不随の夫と、それを献身的に支える妻の日常をプライベート映像を見ているかのように生々しく描いた物語。ただ、少なからず男性の妄想(願望)が感じられます。心の逃げ場を失った妻を演じる主演女優の行平さんが>>続きを読む

四月怪談(1988年製作の映画)

3.8

不慮の事故で天国の扉を開けようとする直前、柳葉氏演じる幽霊(天使?)に呼び止められ自らの肉体に戻るよう促される女子高生の初子。彼女はしばらく自分が幽霊なことを楽しむものの、様々な出来事によって次第に生>>続きを読む

ファンタスティック・ゴースト(2014年製作の映画)

3.5

高校生のアマンダ。家族の都合で見知らぬ土地に引っ越して来たら、家にはなんと古くから住み着く(70年代パンクをこよなく愛する)幽霊が!あろうことかそんな彼(幽霊)にアマンダが恋をしてしまう物語。ディズニ>>続きを読む

野球少女(2019年製作の映画)

3.8

夢見る舞台のスタート地点にも立てない者が諦めず走り続けて行くことで、次第に周りの人々の心を動かしていく物語。先日レビューした「野球狂の詩」のガチリアル版。心を揺さぶる良い佳作でした。

野球映画は野球
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ゾンビプーラ(2018年製作の映画)

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シンガポール産ゾンビ映画。

「ゾンビランド」的なキビキビしたゾンビ対応に慣れた2000年代以降、出来損ないとは言え一応は軍人がゾンビ達から逃げる設定にも関わらず各ポイントで主人公達の動作は止まっちゃ
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四月の魚(1986年製作の映画)

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大抵の大林監督作品は観てなくてもタイトルくらいは知ってるつもりでしたが、本作品は全く知りませんでした。

最初に「A MOVIE」と表示されたので『あぁそういうことね』と心の準備を持って観始めたにも関
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ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

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元祖抱かれたい男バート・レイノルズ。彼が自身をモデルとする老いた元映画スターを演じる作品。彼が年齢を重ね枯れた雰囲気となってからの出演作品を時折観ることがありますが、そのバイプレーヤー振りは円熟味があ>>続きを読む

の・ようなもの(1981年製作の映画)

3.5

フィルムの空気がハッキリと80年代に変わったことを感じます。秋吉さんと伊藤くんのナチュラルな関係性が醸し出す爽やかさと、皆で過ごす青春時代の散開を予感させるエンディングにうるっとしてしまう余白だらけの>>続きを読む

ラブソングができるまで(2007年製作の映画)

3.5

ジャンル:ヒュー・グラント
ヒロイン:ドリュー・バリモア
あらすじ:80年代の元スターが作詞の才能を持つ女性と出会って輝きを取り戻す物語。

この二人が揃って面白くないはずがないですね。サウンドトラッ
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.3

先日MLBでこの作品を元にトウモロコシ畑に野球場を造って試合をしたニュースを観たことをきっかけに改めて再観賞しました。

物語は主人公が畑の中で聞こえる「声」に導かれ、自分の畑を野球場に造り変えたこと
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青春の殺人者(1976年製作の映画)

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「青春の殺人者」

どん詰まり感が今の時代に重すぎる作品。中上健二原作モノは救いのない世界過ぎて辛いです。本作品のような愛のかたちは現代の世にもあるのでしょうか?

本作品は若者の堂々巡りの逃避行の物
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