半月星人さんの映画レビュー・感想・評価

半月星人

半月星人

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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.9

30分とは思えないどっしりした質感とフィルム写真の構図が半端なく気持ち良い上に、ドゥルーズの時間とかの内容を簡略化して暗喩しているのではないかと思える、このSFの舞台設定も素敵。

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.5

世界の縮図を反映させた奇妙な家族関係と、宿命がもたらす孤独、搾取されながら社会に操作される若者の姿。哀しい現実が描かれすぎて、本当にしんどい。

この詰め込み精神、強過ぎる。

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.9

原作も最高だったけど、よく映像で表現してる。和訳された文章だけど、ニュアンスがかなり再現されていて感動した。

バービー(2023年製作の映画)

3.7

女の子が何にでもなれる夢の世界=バービーランドのバービーたちが、女子が抑圧された現実世界を目の当たりにしてカルチャーショックを受けたり、精神病になる様子が描かれる。

つまり、私たち女の子の生き様その
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.3

アクションの合間を縫うようにストーリーが編まれている。仕事、責任感、友情、信頼、恋愛、愛情、全部入れていて充足感がすごい。

毎回思うけど、ピュアで聡明な主人公の描き方も、演じ方も、惹かれた。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.8

IMAXで鑑賞。カリスマパイロットの苦悩。基本格好良いひとが、たまに格好悪い感じが良い意味で前時代的で好き。飛行シーンはリアリティを追求して実際に乗ってるとこ撮影してるらしく、ブレ方がリアルでドキドキ>>続きを読む

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.6

少年の綱渡りをニュアンスでどうこうする感じ、少し読み飽きてきたかもしれない。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.1

 歴史ミステリーで政治映画だと思った。その理由は、描かれている小道具など部分的なモチーフに起因する。ユエはいわゆる裏切り者のユダとして描かれているが、中国人で医者って絶対コロナの出来事を描いているに違>>続きを読む

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.1

この年ごろの性的なこと=異性関係の錯誤、ってたまらなく魅力的で、思わずにやけた。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.5

1stシーンのカンバスの質感、カラコデから、もう美しくて思わず微笑んでしまった(笑)。

1つの絵が持つストーリーを振り返る流れ、主人公がなぜこの仕事について、何を考えていて、どんな経験をしたかが、と
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つぐみ(1990年製作の映画)

2.9

つぐみちゃんは、小説よりも映画での方が不良だった。

PicNic(1996年製作の映画)

3.0

色味良い……久しぶりに鑑賞。罪の意識が共鳴して愛が育まれる様を、人殺しの楽しい散歩で描く。薄汚れた外の社会ではなく地球の自由の中で感じる、罪の意識。秩序、知識が、無秩序、無知を穢す。相反する人間同士の>>続きを読む

undo(1994年製作の映画)

3.1

元どおり、ほどける。寂しいけど、しょせん幻。男性への愛の気持ちが冷める女性が描かれている

・犬ではなく亀を買ってきた
・亀の甲羅に穴を開ける
・散歩で得られない満足感
・亀の面倒は山口智子が見ている
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.4

ホラーがとてつもなく苦手だったけど、黒沢さんの書籍を読んだので試しに鑑賞。

映像的にはモノ越しの人を写すロングショットがツボ。何回か出てくるたび嬉しくなった。

主人公の催眠のグラデーション=主人公
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.0

Filmarksで見付けて、何となく観に行った『Tomboy』。穏やかな日々と子供が抱く強烈な秘密、っていう緊張感に翻弄される。そして、それらを終始明るくサッパリと表象させて流すような感覚が好きだった>>続きを読む

スターダスト(2020年製作の映画)

3.5

彼の内面世界=記憶、トラウマ、強い不安感、を入れ込むカットがこっちの感情移入に強く引き込む。

と、同時に苦難の渡米、『ジギースターダスト』制作、恋人との別れを経て、最後2000人ライブという明確なオ
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