現実でしか味わえないものがあるという説教までもが何かのオマージュなのではと思うくらいの版権おばけ映画。
中途半端に世襲物語を引き継ぎ、自己満でしかない過去からの引用多発な前作と比べると、はるかに良かった。
作り込まれた設定から脱却しなくてはという心意気が、話自体のストーリーやセリフともダブってエモい。
うざったくないインサートにドラマチックになりすぎないストーリー、クタクタのトーキングヘッズtシャツと母親役のブレスレットは自分と母親のまじ私物だというインタビューを読んであとから余韻がぶり返した。