クロキさんの映画レビュー・感想・評価

クロキ

クロキ

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

「僕は砂漠に導かれた。これが定めだ。みんなの夢を果たしここに来た」


スター・ウォーズ、ナウシカ、その他数々の作品に影響を与えた作品。

これは原作読んでから映画館行こうと思ってたら上映終わってた。
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

4.0

「しょうがないよ…思わず浮かんじゃったんだ」

「悪夢だぜ。ひでー」


かなりヤバイ状況だと思うんだけどこの作品には危機感というものがまるでない。

このゆるさが現代ではかなり貴重な気がする。

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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

4.5

「計算違いかと思ったが…これで合った」


この作品はクリント・イーストウッドも勿論最高だが、やっぱりリー・ヴァン・クリーフが最高。

彼が出演している作品は今作と続編の続・夕陽のガンマンしか見たこと
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

4.5

「俺はその真ん中だ」


内容は言わずもがな。

そしてやっぱり綺麗だった。

一番大好きな続・夕陽のガンマンの上映が楽しみだ。

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.5

「天国の門を叩いている俺たちが酒に浸ってる…つまり俺たちは怖いものなし」


余命僅かな2人が病室で見つけた酒を煽りながら、見たことのない海を見に病院から旅立つ。

まさに珍道中。ヤバい車を盗み、銀行
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.1

「天から役目なしに降ろされた物はひとつもない」

原作は最終巻まで既読。なので杉本の不死身さも十分に知ってるし、アシリパの知恵と勇気と変顔も堪能したし、最後は白石!お前〜ってなった。

そして今回の実
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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE 4K REMASTER版(年製作の映画)

5.0

「私は…思い出にはならないさ」


まさかこの作品を映画館で見られるとは…。生きててよかった。

音響が最高で、セフィロス降臨の時のボイスは鳥肌がたった。

森川さんのイケボなんだけど低音で変態チック
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.2

「店をやるのよ。素晴らしい店を」



生きるって難しい。順風満帆の日々なんて永遠に続くわけもなく、誰だってすべてを失って敗者になりうる。

希望はどこかにあるのかな。ないとも言える。ただどこかに転が
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8 1/2(1963年製作の映画)

3.9

「後悔など無用だよ。必要なものが作れないときは壊すほうが良い」


ある映画監督の苦悩といえば高尚に聞こえるが、結局のところ

ピーチクパーチクうるせぇっ!俺は疲れているんだ!俺の好きにさせろ!黙れ!
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.5

「もしあんたが海が嫌いで、山も嫌いなら、そして街も嫌いなら勝手にしやがれ」

おしゃれな会話をしているように見える。何か高等なことを言っているように聞こえる。

すべて気のせいと思うことにした。

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ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

4.3

「柔と剛、虚と実を駆使し、敗北の中に勝利を求める」


ストーリーについてはコロコロに連載されているようなギャグ漫画しつつバトル漫画といったところ。

しかしそこで繰り出されるアクションがとにかく早く
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羅生門(1950年製作の映画)

4.2

「テメェ勝手が何が悪い?人間が犬を羨ましがっている世の中だ。テメェ勝手じゃねぇ奴は生きて行けれる世の中じゃねぇや!」

羅生門という名前はついているが、内容は芥川龍之介の「藪の中」を主体としつつ「羅生
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男たちの挽歌(1986年製作の映画)

4.2

「足を洗うのは難しいことだぞ」


警官になった弟のため足を洗うことを決意した極道ホー。しかし自分は足を洗ったと思っても荷は軽くならず、かつての債務が重くのしかかる上に周りは彼を自由にしてはくれない。
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吸血鬼ドラキュラ(1958年製作の映画)

4.2

「この世から悪を葬るのです」


スターウォーズに出演した伝説的な俳優御二方による、当時だからこそできた1作。

ドラキュラも不気味、眷属になった女性たちはより不気味で豹変する前触れが一番恐い。

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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

4.0

「神の名のもとに私は神の気持ちが分かった!」


フランケンシュタインの怪物の怖さはほぼなく、どちらかというと野に放たれた無垢な怪物の哀しみのほうが印象に残る。

何もわからずただ剛力とわずかばかりの
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長靴をはいた猫(1969年製作の映画)

3.9

「もしも僕が虹を掴んだら、その虹を君に分けてあげよう」


最近ゲゲゲの鬼太郎をちょこちょこ見ているのだが、冒頭必ず東映アニメーションのシンボルマークが出てくる。

シンボルマークになっているこのキャ
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犬神家の一族(2006年製作の映画)

4.1

「偶然です。恐ろしい偶然です。恐ろしい偶然が何度も重なったんです…」



市川崑監督自身のリメイク作品。話の流れ、セリフなどそのままの印象を受けた。

ただ急に現れた三谷幸喜には笑った。

自分の犬
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.2

「皆さんすべてが偶然の集積でした。しかしその偶然を巧みに筬にかけ1つの筋に織り上げていくには並々ならぬ知恵がいる」



現代ミステリーのように複雑に入り組んではいなく、まさに偶然の集積を利用した復讐
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.0

「映画音楽のルールは1つ。ルールはない」

こういう映画の裏側の歴史のドキュメンタリーを見るとスターウォーズの衝撃と影響力の強さを感じる。

そして今作でいうとジョン・ウィリアムズの凄まじさ。少し前に
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吾輩は猫である(1975年製作の映画)

4.0

「そんなに舐めた覚えはない!」

先生かわいいな


原作はもうだいぶ前に読んだので細かい内容は覚えてないが、久しぶりにタバコ吸いまくりな映画を見た気がする。

最近めっきりそういう場面見なくなったの
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

「マックス…それが俺の名だ」


シリーズを重ねてどんどんパワーアップして、今作で最終進化を見せてもらったような気がする。

最終進化はあまりにも濃すぎて文章で表現は難しい。

とにかく最強にして最大
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「俺の戦争がまだ終わってないんですよ…」


戦後、日本そして人々が戦争の負債に苦しむ中、ゴジラが来襲する。少しだけ帰ってきた平穏を理不尽にも踏み砕き破壊していく。


正直ご都合主義というか、えっな
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

4.0

「どうする?知るか!」


前作は荒廃、頽廃といったところだったが、今作はスターウォーズとかそっちの世界観に足を突っ込んでるような気がする。

明日もわからない世界にマックスの放浪は終わらない。

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マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.2

「ガソリンを独占しようなんて勝手すぎる。そうは思わんか?」


前作のなんとなく治安悪すぎな世界観から、本当に荒れ果てた頽廃的な世紀末になってしまった今作。

普通じゃ生きられないのかヒャッハーなモヒ
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マッドマックス(1979年製作の映画)

4.0

「お前の足なら5分で切り落とせる」


誰にでも喧嘩を吹っかけて乱暴狼藉を働く輩には言いたい。人間我慢の限界がある。復讐される覚悟はあるのか?

怒りは善良な人間を狂人に変える。もう以前の彼の面影はな
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

4.5

「バールに…ダイナマイト…青酸カリ?
フェスター…家にもあったのに」

なにそれ怖


ちょっと変な一家アダムスファミリーのアットホームな日常。仲の良い賑やかなファミリーにも1つの喪失を抱えている。
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トランスポーター(2002年製作の映画)

4.0

「運び屋は綿密な仕事だからな」

違法な連中の運び屋をしていても、それはそれとして自分のルールと美学を持つフランク。

朝は静かに過ごしたいし、自分のルールの尊重をもって厄介事に関わることも必要最低限
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イカボード先生のこわい森の夜/イカボードとトード氏(1949年製作の映画)

4.0

「もう二度とあんな愚かなことはしない」

1分もたなかった。



新しもの好きなトード氏は良い友達に恵まれているが、友情に報いろうとはしない。

ひたすらぶっ飛んだ行動で周りを困らすだけ。正直言うと
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.8

「コウジ、迷惑かけて、すまない」

「押忍!」

ジョン・ウィックの日本語でテンションMAX。


しかし、この映画にとってこれはほんの序章の物語に過ぎなかった…こんなとこでテンション上がってたらあと
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

「何故ゆえに 人類の友 春に散る花」


いい句かなこれ?


ストップモーションアニメとどこか変な日本。なぜここに犬と人間の交流を足した物語を作ろうとしたのか、天才と呼ばれる人の考えはよくわかない。
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.0

「しばらくコメントは避ける」


本当に兄弟の仲が悪いと

会わない、喋らない、どうすればいいかわからない、の三拍子である。

そこへ行くとこの三兄弟は会っているし、前向きに話しているし、互いにどうに
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

4.1

「 君を嫌な奴だとは思わない。ただ少し人と違うだけだ」


自分もそう思う。悪人でもなし、そこまでひどいかと言われるとそうとも言えない。

不器用な父親、そして一歩先に進めない家族。そんな家族の修復物
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デッドマン(1995年製作の映画)

3.8

「呪われてるよ」

就職先を理不尽な理由で断られ

助けた女の元彼から逆恨みで殺されかけ逆に殺し

有名な詩人に勘違いされタバコをねだられ

賞金をかけられて

したくもない殺人を重ね

なんだかわか
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アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

4.5

「ただこの国が好きだ」

物語の始まりはある人物の交通事故から始まる。この事故の犠牲者こそアラビアで名を馳せたロレンスだった。

彼はまさに英雄である。異邦人がその地で英雄として名を馳せる。最初は純粋
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.5

エグい

物語の道しるべは一応あるが見失い、ひたすら名状しがたい怪異に右往左往。クトゥルフ神話の怪物たちを見たらこんな気分になるのだろうか。

今まで見たことのない、そして今後おそらくないであろう映像
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

4.2

「ブラック…かっこいい映画っていうのは決まって黒い画面から始まる…(山寺ボイス)」

「アイアンマンのヴァーカー」


レゴ映画のぶっ飛び具合大好き。レゴっていうみんなのある意味共有財産みたいな存在だ
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