景色がとにかく良い。変えられない無力さ、変えようとする傲慢さ、登場人物たちの顔が、美しかった。
ドラッグのシーンの底抜けな白さ・植物の醸し出す南国感が印象的。バンコクナイツへと連なるキャラ・ストーリー・空族の思考がよく分かった。ビンちゃんのことがますます好きになった。
このレビューはネタバレを含みます
3時間は意外にあっという間に感じた。母親がライターに話しかけるシーンが好きだった。私はアジアについて何も知らないなあ、とも思った。
(2017/05/10 2回目)
内と外、楽園の終わり、そこから始>>続きを読む
シンメトリーに切り取られた廃墟群の映像と、水の音が美しい。雨が降る福島は、まるでどこか知らない外国の町のように見えました。
曲がいい。響く人と響かない人に分かれるかな、とも思ったけれど、勇気をもらった。
光の中で芸術的に撮られた食品生産の現場は、SFのように大げさに目に映った。
映画内で何の音もない文字どおりの沈黙が訪れた瞬間、映画館内の観客すべてが息を詰めている気配がした。息を詰めて見つめることしかできないことを改めて考えさせられた。
目の眩むような映像体験。のうみそにぐさぐさ刺さってくるような情感、視覚体験が恐ろしくもあり悲しくもあり途方もなく魅力的で、どきどきとしました。
人を選ぶ雰囲気だと思いますが、随所にトリッキーな演出があり面白い。映像も芸術的で美しい、けど汚い部分も全面に出てて脳みそにこびりつきます。マジキチな感じが好きなら超絶オススメ!人にすすめにくいけど好き>>続きを読む
少女の無垢な美しさを最大限に引き出す箱庭の世界、フェチ全開でとても好みでした。足を撫でるシーンがとってもえっち。
全面にめぐらされた美意識と性的嗜好とが、波のように揺れる映画だったと思います。有無を言わせぬ美しさ。余白の多いストーリー、現実離れしたビジョン、とても好みでした。
あまりに生々しいドキュメンタリー。社会が抱える大きな矛盾から一歩身を引こうとしている人たちを、拒絶しながら執拗に追い続けている私たちは、私たちの矛盾をどのように消化しているのだろう。
北野武作品を今まで見たことがなかったけれど、映画つくるのうまいな〜…と感じました。構図や色合いが美しく、どこか日本とは思えない風景や建物が世界観に深みを足していたように思います。本人が出てるっていうの>>続きを読む
影の演出が美しく、画面の使い方がかっこいい白黒映画。構成も出来のいいサスペンス・ストーリーで、ラストの流れが個人的にグッときた〜
戦後のウィーンが舞台なんですが、美しい街並みがあちこちぼろぼろに崩れて>>続きを読む