主人公を演じた役者さんの演技が、本当の障害者じゃないかと思うくらいの迫真の演技だった。
ゾンビ抜きでも、ひとつの青春ドラマとして見られるのが、良かった。
「アメリカをはめた男」のではなく、アメリカに使い捨てにされた男の哀れな話だった。
額子の夫のことが、あまり触れられてはいなかった。自分のせいで、片腕をなくしたのならば、一生償わなければならなかったはず。
アルプスの景色が、とても綺麗だった。ゲーテおばさんが一番の悪人だった。
過去からの社会問題を提起していて、見応え十分な社会派サスペンスになっていた。
ウディ・アレン監督らしい、作品全体の何となくお洒落な雰囲気が良かった。
CGなしで撮影したかと思うと、本当にすごいと思う。今は当たり前の様に高層ビルが建っているけれど、大丈夫なのだろうか。
軍隊モノとしての要素と、恋愛モノとしての要素が、うまく融合した作品だった。