男親が再婚する。
男親には小学生の息子が、再婚相手の女性には幼稚園くらいの娘がいる。
実母が亡くなって半年ほどで新しい母親が出来た息子が継母を「おかあちゃん」と呼ぶか、呼ばないかだけで一本の映画になっ>>続きを読む
「親愛なる日記よ、この世にはぼくの大好きなことがある! 」と始まる日記のような映画。
イタリアのウッディ・アレンと一時期言われていたナンニ・モレッティの映画。
ベスパというスクーターに乗ったモレッテ>>続きを読む
『雨月物語』の溝口健二監督は「清水君は天才です。僕や小津君は努力家にすぎない」と言っている。
また俳優の笠智衆は、「僕は、清水監督の作品が実に好きで、自分が出してもらったのを含め、いいシャシンがいっぱ>>続きを読む
戦災孤児を引き取って育てていた清水宏が、その子供達と作った名作「蜂の巣の子供たち」の続編。
善意のつもりの人たちが行う自己満足、押し付けによるトラブルくらいが前半の話しらしい話で、それ以外はストーリ>>続きを読む
動く絵画、とか能狂言みたいだとか、映画の形をした美術書とかいろいろ言われている映画です。
一度観たら忘れられない映画というのがあります。まさにこの映画が私にとってはそうなのです。
レディ・ガガの「>>続きを読む
キアロスタミ監督の弟子にあたるジャファール・パナヒ監督は、映画の中でイランの政治体制を批判したとして2010年、20年間映画製作・脚本執筆・メディア対応と海外渡航が禁止された。
そのパナヒ監督がタク>>続きを読む
2005年 第58回カンヌ国際映画祭 批評家週間 フランス作家協会賞(脚本賞)、最優秀ヤング批評家賞、最優秀ドイツ批評家賞、鉄道員賞(金のレール賞)
テレビと映画で名前は知らなくても一度は顔を見たこ>>続きを読む
これは失敗作だと思うし、
戦争映画でもないと思う。
戦争は映画の一要素ではあるけれど、戦争がテーマではないと思う。
話はしっちゃかめっちゃかだし
でも
オープニングで流れるドアーズの「ジ・エンド」>>続きを読む
飛行士と、整備士と、新聞記者と
飛行士の妻と子供の話。
戦争の英雄は、空では腕利きの飛行士だが、地上に降りればダメな夫であり、DVに近い関係でしか妻と接することが出来ない。今の目で観ると戦争によるP>>続きを読む
ここ数年、興味を持っている発達障害の流れで、かなり久しぶりに再鑑賞。
今回、感じたのは
自閉症のレイモンドほどでは無いけれど、
愛情表現が下手だったと表現されている父親や
衝動性が強くて、その場しのぎ>>続きを読む
タランティーノの犯罪恋愛映画。
もしかしたら、タランティーノ映画で、これが一番好きかも。
サントラに関してはダントツでこれが一番好き。
保釈請負人のマックスがオデールから仕事を請けて、ジャッキーを迎>>続きを読む
19世紀末のイタリア。地主が大きな力を持っていた頃の農民の日常を季節の移り変わりとともに描いた作品で、読み書きの出来る者が少ない村から小さな子供が片道6キロの道のりを徒歩で通学するようになる。その子供>>続きを読む
サイレント映画。
子供が主役の映画。
印象的な場面がいくつもあるが
自分の父親が一番偉いのだと思っていた子供達が上司にペコペコしている父親の姿を見てしまい「お父ちゃんは僕たちに偉くなれ偉くなれと言>>続きを読む
ガムを噛んでいる男が画面左側に大きく映り、車が入ってくるタイミングで、男はカメラを構えるオープニングから引き込まれる。
裁判もの。不幸な結婚をした女性の恋愛。
殺人か事故か。
世間の好奇の目が集まる>>続きを読む
サイレント映画。
泉鏡花原作。
持ってかれる。
この映画に鷲掴みにされた。
ストーリーは悲惨な人情噺というような暗い話だが、
セット、照明、エキストラに至るまですべての役者が印象に残り、画面に映っ>>続きを読む
ダークなお伽噺。大人が観る童話。
残酷な絵本みたいな映画。
光と影、シルエットが特に印象に残る。
白黒映画の中でも特に思い入れのある一本。
前半と後半で映画の雰囲気が大きく変わる映画。
未亡人>>続きを読む
1944年(昭和19年)木下惠介が陸軍省の依頼で製作した戦意高揚映画のはずが、見終わると戦意高揚しない。
「ストーリー展開もキャラクター設定も、情報局の求める展開から外れてはいない。」しかし、細部の>>続きを読む
随分久しぶりに観た。
ケン・ローチがこの映画を好きだと言っていた。
チェコの小さな町の靴工場で働く女の子を描いたドキュメンタリータッチのラブコメ。
1975年:『カッコーの巣の上で』でアカデミー>>続きを読む
はじめ観た時は、判断保留だったが、
何度か観るうちに好きになった。
後の北野作品につながる部分がいくつも見つかる。
例えば、障害や病を持った女性と男性の組み合わせ、
長い付き合いの友だち、
男の後輩と>>続きを読む
反骨の映画監督
ケン・ローチが労働者階級だという事は知っていたが、その他のことは初めて知ることが出来た。
特に、お子さんの1人を交通事故で亡くしていることは衝撃だった。
「そうすると以前の自分には>>続きを読む
『天使の涙』で金城武が好きになったマレーシアの女の子オーキッドが、中華系の男の子(若い頃の長渕剛風)から『恋する惑星』のVCDをもらって、初恋が始まる映画。
オーキッドは『男たちの挽歌』も好きらしい>>続きを読む
1985年頃の東ドイツの話。
日本で言えば昭和末期から平成初頭の話。
秘密警察・諜報機関シュタージの男と、劇作家と女優と大臣がいた。
シュタージの男は笑わない、表情がない。
大臣の命令で、劇作家の生>>続きを読む
ナチスドイツの占領下のフランスで作られた大恋愛映画。
手塚治虫の長編マンガを読んだような満足感がある。
ちょっと古いよとか、リアルじゃないとか、そういうのも飲み込んだ上で、お話しに身をゆだねて味わ>>続きを読む
久しぶりに観た。面白かった。
監督:勅使河原宏
原作・脚本:安部公房
音楽:武満徹
勅使河原宏の映画というよりは、この3人組の作品という感じがしている。(『砂の女』も)
新橋のビヤホール「ミュン>>続きを読む
私の好きな『幕末太陽傳』(落語映画)や『女は二度生まれる』『しとやかな獣』(若尾文子主演)を撮った川島雄三作品。
観て驚いた。樋口一葉『にごりえ』と織田作之助の『夫婦善哉』のような世界で、(私はこの>>続きを読む
過去鑑賞
過労死はイギリスにもあった。
この映画は欠勤したら制裁金を請求され、病院に通えず、53歳で亡くなった英ドライバーの実話を元にしている。ブラック企業。イギリスの非正規雇用の話。
自己責任と>>続きを読む
この映画は私にとって癒し映画です。
話はまったくわからないけれども、
何度も観てしまう。
ただ流しているだけの時もある。
(最初の吃音のくだりは飛ばしてしまうことが多いけれど)
風が吹いて草がなびくと>>続きを読む
走る映画。
登場人物が走ると映画にドライブがかかる。
僕の大好きなポールトーマスアンダーソンが帰ってきた。
『ブギー・ナイツ』、
『マグノリア』のような欠点は有るけれど魅力のある登場人物の映画。>>続きを読む
残酷時代劇。
オープニングのシンメトリーな構図がキューブリックやピーター・グリーナウェイ好きの感想を聞きたくなる。不気味さと緊張感がヤバい。不穏な空気が漂っている。
竹光で切腹させられた義息子の無念に>>続きを読む
「ヒューストン、問題が発生した (Houston, we have a problem.)」
久しぶりに劇場で観てきた。
私の胸熱ポイントは
老人ホームにいるラヴェル船長のお母さんブランチが、孫の>>続きを読む
清水宏の『風の中の子供』
トリュフォーの『大人は判ってくれない』
エリセの『ミツバチのささやき』
キアロスタミの『友だちのうちはどこ?』
ケン・ローチの『ケス』
ウェス・アンダーソンの『ムーンライズ・>>続きを読む
「実際の時系列」と「映画での構成」の順番が異なるのが初見の時は新鮮だった。
ファミレスでのハニーバニーとパンプキンの会話からの「ミザルー」(ディック・デイル&ザ・デルトーンズ)が流れるオープニングシ>>続きを読む
1959年の会津。高校生の頃に白虎隊の剣舞をした5人の少年たちが数年後、再会する。
飯盛山、東山温泉、磐梯山、戸ノ口原、鶴ヶ城など白虎隊ゆかりの地がたくさん出てくる。
邦画メジャーの中で、初めてのB>>続きを読む
名前は知っていたが、今まで観ていなかった名作。
ロケ地選びが秀逸、白黒でも風景が綺麗。
バスガイドのナレーション付き観光番組みたいなシーンもある。
いいお天気の日、風が吹くところ、雨が降るところが好>>続きを読む
久しぶりに観た。
結構、覚えてるシーンが多いのに驚く。
お金を貯めるには、ポタポタ落ちてくる水をコップに並々いっぱいになるまで飲まずに、あふれてきたやつをなめると言うところとか、宮本信子が子供に電子>>続きを読む