ひまやこぞうさんの映画レビュー・感想・評価

ひまやこぞう

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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

〇ボクシングの練習を「音楽、ダンス」に変換する演出力。
〇お母さんの下手な写真あたりから涙腺がゆるみだし、コーチが鼻かんだティッシュで涙をぬぐうシーンで落涙。細かな演出、撮影、編集、音響、脚本の効果が
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グレイマン(2022年製作の映画)

2.5

〇1.25倍速でも遅く感じるほどスローテンポで筋もわかりやすいのは、多くの人に視聴してもらうための戦略のひとつでしょうか。
〇格闘シーンでの目に見える煙、モヤ。目に見えないスプレーの噴射。
〇手りゅう
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

5.0

〇つまらない、乗れない、わからない、退屈、苦手……。そんな鈍感な人だってあと1000本くらいの普通の名作を見れば、きっとこの映画の価値がわかるはず。「量は質に転換する」ことを信じて、くじけないで。
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

2.5

〇政治の仕組み、主人公の立ち位置、敵と味方、外敵などの説明をいちいち覚えなければならない前半部のうっとうしさよ。にしても、母上の魔術すげー。後半部のアクションの連続が映えること。
〇戦闘機や建物などが
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HUSTLE ハッスル(2022年製作の映画)

4.5

〇日本でこのレヴェルの映画ができる日は来るのだろうか?
〇脚本よし。2度負けるのがいいね。役者よし。
〇ハイライトは、ホテルのプールでの再会シーン。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

〇何度か落涙しましたが、エンドクレジットにいちばんジンときました。なんて義理堅いこと。
〇さっそく、「ライト・スタッフ(1983)」を思い出したけれど、あっちは音速(マッハ1)の壁への挑戦でこちらはマ
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レインメーカー(1997年製作の映画)

4.0

〇病室でルディが車いすからベッドへケリーを抱いて移動するシーンのなまめかしさよ。そのほか、カメラワークがそれとなく気持ちいい。
〇ミッキー・ロークがものすごく映えていました。ダニー・デヴィートもすばら
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.0

〇ゴジラと同じく、室内シーンが多くて退屈でした。大人用なので筋を通したい気持ちはわかるけれど、理屈説明に時間をかけすぎでは。
〇退屈緩和策なのか、発話者をへんなアングルから撮ることが目立って余計にいら
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アネット(2021年製作の映画)

4.0

〇音楽や美術にお金をかけて、あとはアネット人形とCG合成か。さすが、カラックス。
〇これからどうなる? 途中までは、次の展開がなかなか読めないつくりでした。
〇スカートめくってバイクにまたがったあのシ
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さがす(2022年製作の映画)

3.5

〇つっこみや路上に座る人など関西風俗を生かしたシーンが溶け込みすぎてる。
〇演出(先生の周りをぐるぐる回る怒れる娘などなど)、撮影(寄り気味の画角が多い中でときたまの引きが効く)、編集(シーンの省略だ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

〇見せ場だらけでぐったりしたけど、レア・セドゥの裸体は圧巻。「美しき諍い女」のエマニュエル・ベアールか。
〇ラスト、編集長の遺体を前に編集者たちが語りだす瞬間。まるで合唱するみたいで素晴らしかった。
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ヤング・ヤクザ(2008年製作の映画)

4.0

〇川で手をつないで眼鏡を見つけるシーンの仲良しさ。
〇刑務所にいる仲間の家族とのほほえましい時間。
〇「仕事」部分が欠落しているので、いいとこばかりが目につきます。

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.5

〇女性にもてて、馬に乗れて、子どもに慕われ、戦いを逃げずに勝って、若者に影響力を与える。そんな老人の夢。作中に夢の話があって「胡蝶の夢」の完成。
〇イーストウッドの顔に陽が当たらないのはどうして?
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夜明け(2019年製作の映画)

3.5

〇ラスト前、海岸に出たところでもやもやが晴れました。大人は判ってくれないのだと。
〇髪の色で心境を表す。髪染めるときのここだけ「強い」柳楽くん。気弱さ勝負なら敵なし。
〇少女があんまんのかけらをくれる
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偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

〇尺の違い。あっちは、さすがに冗長すぎるでしょ。
〇原作(脚本)の違い。キレのあるなし。
〇エロのあるなし。第2話、森郁月の二の腕とバスの中の無防備な表情といったら。そういえば、向こうにもあるのはあり
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.5

〇焦がしたトーストにジャムを塗る音、電子望遠鏡の機械音、ラップ音楽。普段はかぶらないであろう音の連鎖にくぎ付け。
〇女子学生~ディカプリオ~NASA高官(ええ、通勤中なの)の「日常」に介入する大発見。
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.0

〇ラストの墓参りから劇場楽屋めぐり(長回し)は名シーンでは。できれば、白塗りではなく黒塗りの車がよかった。
〇タバコの後始末を目立たせるためにも、劇中もっとタバコをふかすシーンが見たかったです。

GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

4.0

〇スリルとサスペンスに満ちていました。
〇ラストはまるで「山椒大夫」。

ニルマル・プルジャ:不可能を可能にした登山家(2021年製作の映画)

3.0

〇スーパーアスリート。家族インタビューよりも、もっと現場の映像が見たかったけど。

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

4.0

〇会議、集会(イベント)の連続。いつもより合間に挟むイメージショット(街の風景)が多いような。
〇最大の見せ場は、アジア系経営陣が舵を取る大麻ショップの住民説明会。時間的にもトリ扱いでした。
〇ごみ収
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ヤーラ(2021年製作の映画)

3.0

〇淡々と事件から逮捕に至るまでの捜査を追って、裁判で締める。一連の過程がよくわかりました。
〇印象的なシーンは、DNA接種のためのおとりアルコール検査を見守る3人の子どもたちの表情。
〇イタリア語が心
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

2.5

〇絵空事エンタメの極み。脚本きっちり、展開にスピード感あって隙間なし。役者はちょっと弱いけど。
〇健全。タバコなし、薬物やセックスもなし、暴力シーンもデフォルメされて流血も控えめ。女性は強く、人は死な
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

3.5

〇もっとむごいこともあっただろうに。と思うくらいのでよかった。
〇「視点」の逆転にびっくり。

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.0

〇これほど対象に肩入れした偏った作り方もめずらしいのでは。しかし、小川ファンになってしまうという不思議な作品。
〇17年間の撮影期間が物をいう。
〇車中で希望の党入りを後悔するシーン(路上で語る秘書の
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.5

〇知らない土地の異質な現実(リアル)に圧倒される。そこは多様性を受け入れる一種の理想郷で。
〇ギター弾く老人、村のDJ、全裸で過ごす夫婦。「いったいなんだあれは」の連続。馬の群れ、スマホでの記念撮影会
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スヘルデの戦い(2020年製作の映画)

4.5

〇占領下の街並みはまるで<ロッセリーニ>。主演女優もイングリッド・バーグマンに似てるような。
〇けん引されて浮遊するそれ自体はまったく無力だけど優雅な飛行の様子は「ダンケルク」で見た。
〇「プライベー
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

2.5

〇凝った話が手際よく進んでいく。でも、印象に残るシーンはあっただろうか? 上映時間中はそれなりに楽しかったけど。

オールド(2021年製作の映画)

3.5

〇小気味よい、グロに走らない、張った伏線はきっちり回収する。そのへんはいつもと同じで快適。最近、ドラマばかり見ているので余計に快適に感じました。
〇妊娠から出産への時間の流れはよく見えたけど、そのほか
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ベケット(2021年製作の映画)

3.5

〇複雑なからみなし、どんでん返し等のよくある展開もなしのシンプルな話。アクションも派手な仕掛けはなくて、演出はあくまで控えめ。人間の「汗」を近くに感じる泥臭さ。でもそれだけに、主題「妻の死→子どもの生>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

1.5

〇それはだめ、あれだめはとなにかと注文の多い気狂い集団。舞台は物珍しいけどけど、見せ方や流れはいたって凡庸で。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.0

〇旧式の角ばった赤いサーブが走っている映画。いったい何分間映っていたのだろうか? 走行シーンは総じて美しい。
〇要は村上春樹作品が苦手なのだろう。他者の心を知るにはまず自分の心を、といった台詞にしらけ
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ザ・テキサス・レンジャーズ​(2019年製作の映画)

4.0

〇メイニーが小便に席を外すとなにかが起こる。
〇キャメル。真っ赤な口紅のついた吸い殻が妙に色っぽくて、「死」を予感させる。
〇待ち伏せ銃撃場面でも、しっかり立ち小便してた!
〇その後のメイニーの台詞、
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

2.0

〇映画開始30~40分後、大部屋に籠りだしてから展開が急速に遅くなった。同時に動いてる線も少なくて単純で、もう2つ3つネタが欲しかった。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

〇数えなかったのが残念だけど、多すぎず少なすぎずのカット数で、ライブ感以上のものを満喫できました。とくに、俯瞰映像。12人が作る模様がすてき。
〇ある視点からみれば、「説教臭くて、富裕層に向けた民主党
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ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(2021年製作の映画)

1.5

〇「裏窓」がまた見たくなりました。
〇セラピストだけど広場恐怖症でアルコール中毒で云々って、まずは主人公の設定が入り組んでいて格好悪い。そこまでややこしくしないと持たない話なんでしょうけど。

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