夫婦の距離感がたまらなくいとおしい。木村多江の鼻水をリリーフランキーがかんであげるシーンなんて、鼻水でこんなに胸をうつ映画ほかにないですよ。
自分が本当にしたいことはなんなのか…。偏差値やIQが高いからといって、その問いに答えられるとは限らない。
自分の本当にしたいことを探し当てるためには、それまで知らなかった自分を気づかせてくれる誰かの>>続きを読む
観終わったとき、大切な人を抱きしめたくなる映画。
エーリッヒ・フロムは、愛するということも技術であるといった。愛する技術は、現代の多くの日本人が問題を抱える点でもある。特に愛する技術にたいする手がか>>続きを読む
もうね、アン・ハサウェイのきれいさ、もっといえば彼女のファッションのスマート&キュートさだけでも、「ごちそうさまでした!」ってなります。
しかし男として憧れるのはデニーロ。まるで信長の草履とりをした>>続きを読む
ゴジラという生きものは、ほんとうに羽田沖にひそんでるんだ。いや、ひょっとしたらこの新宿のビル群の裏に、もういたりして…。なんて妄想が、あまりにリアルな映画だったから観終わったあとにふくらんで、しばらく>>続きを読む
【”演技”が人間を変えていく】
60年代のインドネシアで密かに行われた100万人規模の大虐殺。その加害者に、当時の殺害の様子を再現(アクト)させたドキュメンタリー。
ある種の社会実験的な設定が、登場>>続きを読む
大人になると、自分の天井にあるシミが見えるようになるといいます。自分の限界が分かってしまうという、ネガティブなニュアンスで使われるこの言葉。だけども、天井が見えない、いや、見て見ぬ振りをし続けるという>>続きを読む
クドカンの、この”めちゃくちゃ金かけて文化祭やってる感”、好きだなぁ。くだらないことを徹底的に貫いてるかんじ。
大企業の資本が入って、豪華なキャスト集めて、くだらないことをやるって、本当に評価されて>>続きを読む
映画を鑑賞するうえで、登場人物に感情移入できるかはすごく重要。
で、僕はこの映画の主人公には感情移入できませんでした。
音楽って、こんなつらい思いをしてまでやるものなのか。特にジャズというジャンル>>続きを読む
だめだ、何度見ても泣いてしまう…。
男には(と、あえて古臭いことを言わせてもらえば)、やらなきゃいけないときがある。「あいつはどうしようもないアンダードッグだぜ」と周りに嘲笑されたとき。いや、「俺っ>>続きを読む
でかい敵をやっつける、単なる勧善懲悪ものならありふれた映画。
でもspotlightはちょっと一線を画していて、ジャーナリストたちが敵を追い詰めていくうちに、「あれ?おれたちも悪くない?」って気付く>>続きを読む
スタローンの代表作のひとつ『ランボー』シリーズの一作目。
一言でいうなら、戦争を忘れようとする社会と、戦争のなかに生き続けざるを得ない個人の戦いのものがたり。なによりの悲劇は、ランボーをはじめ兵士>>続きを読む
「火星にひとりぼっち」なんて設定にしちゃって、おもしろいわけないだろう!
という想像をかるーく越えてくれました。面白い!
ハラハラ系なんだけど、主人公のテンションを含め終始ポジティブな雰囲気なんで>>続きを読む
うーん、ストーリー、アクション、そしてエンドロールのNG集まで、なにひとつ面白いところがなかった。
等身大のヤクザの姿を追ったドキュメンタリー。どこかおちゃめで、ちょっとこわくて、悩んでいて。その姿は僕らと変わらない人間そのもの。
なのに、次第にあきらかになってくるのは、彼らはいちじるしく人権が制>>続きを読む
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うーん、ちょっと話に入り込めなかった。
そもそもなぜ死んだはずの息子が母のもとにあらわれたのかが「?」。母があの世に近づいたから見えるようになったのかな?とにかく、いきなり出てきたものだから、そもそ>>続きを読む
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渡辺謙さんの演技が素晴らしく、リアリティーがあるぶん、「感動押し」と呼べるような演出で「あ、なんだこれフィクションだったわ」と我に返されるのがざんねんでした。
たとえば、ラストで陶芸の先生と器を焼く>>続きを読む
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高校生くらいにとき、よくあるじゃないですか。ヤンキーが猫に優しくしてるのを見かけて、なんだあいついいやつなんだ、って思うこと。
最初のイメージがわるいから、ちょっといいことするとすっごいいいやつに見>>続きを読む
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うーん、なんというか、「学校の教材」感がぬぐえないな。
それがフィクションであろうと、ドキュメンタリーであろうと、映画には因果関係で結ばれたプロットがある。
この映画も生命の繁栄→人間の隆盛→動植>>続きを読む
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たんなるお涙ちょうだい映画なら、先生に学校を去らせればいいはず。「先生、いかないで!」と。
でもそうしなかったのは、この映画は登場人物ひとりひとりの物語だからだろう。社会とどこかなじめないひとりひと>>続きを読む