こかだじぇいさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

こかだじぇい

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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

3.3

67年のベルイマン監督作品。失語症になった舞台女優と、彼女の面倒を看る女性看護師。ほぼふたりしか登場しない、どこまで幻覚でどこまで現実か、わからない内面劇。看護婦役のビビ・アンデショーンの体あたり的な>>続きを読む

聖メリーの鐘(1945年製作の映画)

2.8

『我が道を往く』の続編ということだが。
「心あたたまるお話」のわりには、主役の聖メリー教会に赴任してきた神父役のビング・クロスビーが、たいして活躍もせず。共感できるキャラクターに描かれていないため、満
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ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男(2006年製作の映画)

4.5

奇想天外なストーリーだが、実話。
伝説的な大富豪ハワード・ヒューズの自伝の執筆許可を得たと偽をついて、偽の自伝を書いた作家クリフォード・アーヴィングの、体験を描いた小説の映画化。
アーヴィングが、年下
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

4.8

ニュージーランドで、古い屋敷で同居してくらす長命のヴァンパイアたちのドタバタで、ヴァンパイアもののパロディになっている。ゾンビや魔女とは仲がいいようだが、狼男とは対立している。主演もしているタイカ・ワ>>続きを読む

イン・ハー・シューズ(2005年製作の映画)

3.9

東海岸に住む、ユダヤ系の30代の独身姉妹。真面目で堅物の姉と、虚言壁で盗癖がある妹。ふたりの成長を描く。
キャメロン・ディアスが演じる妹娘は、親族の家でもれなく金は盗むは、仕事はかたっぱしからやめてし
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ヴィナスの接吻(1948年製作の映画)

2.5

デパートて展示されていたヴィーナスの彫刻が本物になり、装飾係エディとつきあってドタバタする。ギャグがぬるくて、いまひとつ。ファンタジー作品としての魅力もない。

夢のひととき(1945年製作の映画)

4.5

コメディ要素が強めのアメリカのロマンティック・コメディ。大傑作とはいえない作品だが、私のお気に入り作品になった。

1945年公開だが、戦争の要素はなし。
NYのホテルで働く、ベルボーイの主人公とその
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お人好しの仙女(1935年製作の映画)

2.9

プレストン・スタージェス脚本、ウイリアム・ワイラー監督の1935年公開のスクリュー・ボール・コメディ。
「気前のいい金持ち」キャラとか、「登場人物が善人ばかりで、悪人がいない」とかは、確かに、スタージ
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.2

アン・リー監督の『ウェディング・バンケット』のパキスタン版みたいな映画。パキスタン系のコメディアンのクメイル・ナンジアニの、実際の体験を映画化した快作コメディ。珍しい作品。製作はバリー・メンデルとジャ>>続きを読む

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.9

ぽっちゃちキャラで、人生に自身がなかったエイミー・シューマーが、事故で頭をうったことで、「ナイス・バディの超美人」に変身したと、「自分だけが勘違い」するコメディ。
この映画のギャグ事態が「ボディ・シェ
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女必殺拳(1974年製作の映画)

2.8

初見。志穂美悦子のアクションはうまいと思うが、俳優としてのオーラがなく、退屈に感じた。
敵キャラとして、細かい説明なしで、さまざまなアクション芸を使う、「実際の格闘家」のような人たちが、多数、登場。

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

3.7

「孤独な魂」の出会いを描く、ガロ系映画、好みの作品でした。

九ちゃんのでっかい夢(1967年製作の映画)

2.9

小林信彦の、自分を殺してくれるように殺し屋に頼む短編「消えた動機」が原作の松竹映画。横浜の劇場でコメディアンをしている坂本九が、倍賞千恵子にふられた後、スイスの大富豪の遺産を相続する。坂本九が曲芸的に>>続きを読む

アートのお値段(2018年製作の映画)

3.7

NYの、現代アート作品が高値で評価されている、アート業界を描くドキュメンタリ―作品。
監督は「お金がすべて」の業界の様相を批判的に撮ろうとしているのだが。登場する、アート業者やコレクターの人たちが。「
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結婚相談(1965年製作の映画)

2.8

1965年の中平康監督作品。スタイリッシュに描いてはいるが、展開が暗すぎて、トンデモ映画に近い。

30歳の未婚のハイミスの芦川いづみが彼氏歴ゼロの処女。
結婚をあせり、沢村貞子が経営する結婚相談所に
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ROCK ME AMADEUS 〜ファルコ 運命に翻弄されたスーパースター(2008年製作の映画)

3.8

「ロック・ミー・アマデウス」のファルコの伝記映画。エルトン・ジョンの伝記映画を観たので、その流れで見てみたのだが。両親に愛されず、ロックでヒットを出し、ドラッグや酒におぼれるというところまでは、ほぼお>>続きを読む

DARK STAR/H・R・ギーガーの世界(2014年製作の映画)

4.0

2014年に階段から転落死して死去したギーガー(中島らもと同じ死に方だ)。
この映画は、死後のプロジェクトの一環として製作された、生前のギーガーの自宅に住まうオブジェたちと人間たちを描く、ドキュメンタ
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.5

エルトン・ジョン世代ではあるのだが、彼の曲をほとんど知らないので。名曲が流れてきても、残念ながら反応ができなかった。
作詞担当の人と長年のコンビで、こんな友情物語があったとも、知らなかった。
俳優さん
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Clerks III(原題)(2022年製作の映画)

3.2

前半はいつもながらのクラークスで、じいさんとなったボンクラたちの間抜けな日々なのだが。ランダルが突然、自分たちの映画を作るといいだし、それができあがると、なぜか、第一作の「クラークス」のことだったとい>>続きを読む

私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

3.8

ジェームズ・ボールドウィンが、暗殺されたメドガー・エヴァース、マルコムX、マーティン・ルーサー・キングの思い出を語る映画だが。メドガー・エヴァースはまったく知らない人だった。。

チンチン55号ぶっ飛ばせ!出発進行(1969年製作の映画)

3.8

コント55号の松竹での人情喜劇。沢村貞子が未亡人で、都電の車掌の坂上二郎が長男の一家に、北海道から上京した「フーテン」の萩本がひきとられて面倒をみられる。
萩本が相当にクレイジーな演技で、ありきたりの
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ブライアン・ウィルソン/約束の旅路(2021年製作の映画)

3.9

ずっと友達がいなかったブライアンに。元「ローリング・ストーン」の編集者でインタビュアーだったのジェイソン・ファインという人が、親友のようになっていて。彼と一緒のドライブで楽しそうに会話しているのがよか>>続きを読む

嵐を呼ぶドラゴン(1972年製作の映画)

2.0

安定して面白いはずのチャン・チェ監督作品だが。
珍しく、キャラクターの描き方が適当すぎて、普通に退屈なカンフー映画。

キング・オブ・スタテンアイランド(2020年製作の映画)

4.0

2020年公開のジャド・アパトー監督・脚本・製作の作品。
ダメな人の人生を、肯定的に描いてコメディにするという、アパトー作品にしかできないことを、相変わらず続けていて。正月にみるにふさわしい楽しい映画
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スタートアップ!(2019年製作の映画)

3.3

オカッパ髪のマ・ドンソクが、元ヤクザの中華料理人役で出演。
金髪の不良青年が。赤髪の少女と一緒になり。
いろんな人に頭をなぐられて失神することをくりかえしながら。昭和的な人間関係の中でジタバタする。

ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー(2015年製作の映画)

4.3

クリスマス・イブに展開される奇想天外なお話で、それをイブに鑑賞して本当によかった。異常におかしな映画で、これは、カルト映画と評価されていい映画だと思うんだけれど…。邦題の副題が悪すぎて、損をしている。>>続きを読む

40歳問題(2008年製作の映画)

1.8

40歳をすぎたサブカル系ミュージシャンたちを題材にしたドキュメンタリー映画。中江裕司監督作品ということでみたが、これは面白くない。
中江監督も、このところずっと、迷走している。

神が描くは曲線で(2022年製作の映画)

1.0

舞台は70年代なのかもしれないが。
2022年制作の映画で、精神疾患の患者を見世物小屋的に描いて、それで娯楽映画にしようというのは、無理がありすぎる。とにかく不快。

コロンバス(2017年製作の映画)

2.0

モダニズム建築の鑑賞映画。
元になっているであろう小津安二郎には、もっと、ユーモア・センスがあったと思うけれどな。
ここまで、ユーモアゼロで、シリアスに撮られると、退屈の極み。

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.3

映画の焦点は、ソ連との戦争が終了後の、トーベ・ヤンソンの、父親との関係と、恋愛関係に絞られている。おそらく、フィンランドの観客向きに作られていて、細かい説明がなく、外国人が映画だけをみてもよくわからな>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.1

動画配信で視聴。
テレビの「ウルトラマン」は再放送でとりあえず見てはいるのだが、あまり、はまれなかった自分です。リアルタイムで初代からみれた仮面ライダーのほうが、思い入れが強い。

今回の映画、長澤ま
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コンタクト(1997年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

地球外生命体とのファーストコンタクトを描いた作品。天文学者カール・セーガンの小説の映画化。

自分たちより進歩した文明とのコンタクトを、真面目に描こうとすれば。
どうしても、「ソラリス」「2001年宇
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