ちょうどいいさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ちょうどいい

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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

サワリに向けての収斂さが足りずにいささか模糊としていてとっ散らかってたなぁ。

乗りとテンポのいいコメディでもないし、さりとてドラマ色が強いというわけでもないし。

テーマはかなりいいがリズムが悪くて
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フランクおじさん(2020年製作の映画)

3.5

凡庸なマイノリティの恋愛ものではない点はよかったが、いかんせんパンチが足りない。

もっと強烈な人権蹂躙とステレオタイプ感、宗教右派感をこれでもかというくらい描写していれば感情の三角絞めが摂取できたの
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.5

短尺で飽きはしなかったが、いささか雑駁としていて刺さらず。

団円への繋ぎの描写もそこまで刺さらず。

家族の情感の描写や主人公の抱える心の描写がいささか拙劣。

心の闇がテーマで割と社会性もあっただ
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旅立ちの時(1988年製作の映画)

3.5

映画はコース料理と同じ。ラストのラストのデセールが絶品美味でも意味ないだろ。

特に感情の忙しさも、感動の過剰摂取も視聴後の三角絞めもありませんでした。

社会問題やペイトリアーキーも絡んでどんな展開
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

1.0

時代とは言え巧緻さのかけらもないお子ちゃま向けSF。

いな、お子ちゃまでも楽しめんだろ。

にしても安っぽい。

にしてもパートⅢまでよく作ると。

にしてもここまで高評価とは。

拙劣さの苦行に耐
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ファーゴ(1996年製作の映画)

2.0

プロットの妙や“やられた感”を摂取できると思ったのだが大したことはありませんでした。

あまりにも有名なコーエン兄弟の作品なので胡乱な雰囲気はしたのだが、果たして“監督らしさ”で乗り切ろうとする浅薄な
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ティル(2022年製作の映画)

3.0

既視感ありありのいつも平板な人種問題モノの臭いはしたのだが思い切って視聴。

果たして変化のない凡作でした。

既知の部分をトレースした感が強く、くだくだしさが拭えず。

酸鼻極まる事件や蹂躙した発言
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レディ・マエストロ(2018年製作の映画)

4.5

140分弱とやや長尺ながらも、ほとんど飽きさせない“予定調和”のプロットがグッド。

後半からは涙し、快哉を覚える場面が何度かあるので情感の過剰摂取も楽しめる。

折に触れて演奏されるポピュラーなクラ
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

かなり楽しめたが、いかんせん伏線の改宗が少なすぎて説得力に欠ける。

個性的過ぎる登場人物なんか要らないから、正攻法の展開で驚かさないと。

主人公の家族や人となり、動機を掘り下げて描写しないと偶さか
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パリよ、永遠に(2014年製作の映画)

4.0

ほぼ全編を通してホテル・ムーリスでの二人の会話劇。

80分程度の短尺さや言外から横溢する葛藤や逡巡、迸る緊張感が心地よい。登場人物の少なさも相まって飽きずに楽しめる内容。

よくあるナチものとは毛色
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世界一不幸せなボクの初恋(2019年製作の映画)

3.5

嫌な予感が的中。

胸熱の予定調和の顛末と紋切り型の大団円をプロットで魅せてくれると思ったが、平板な
ボーイ・ミーツ・ガールものでした。

実話だからといって高評価になるとは限らない。

情動脱力発作
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ブレーキ・ダウン(1997年製作の映画)

3.5

巧緻さに欠ける雑駁としたクライム&アクションてとこ。

掘り出し物と期待したのだが、場当たり的な描写が多くB級感が拭えず。

評価通りの作品かな。顛末もドタバタでハラハラせず。

80年代臭のする拙劣
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まともな男(2015年製作の映画)

4.3

短尺でサクッと見られ、くだくだしさや平板さ一切なしの鑑賞後三角絞めムービー。

以下に覚えあり、の人は賞翫できるか。
・事なかれ主義
・ポジショントーク
・騎士道精神や庇護欲の強い人
・“男らしさ”な
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海賊じいちゃんの贈りもの(2014年製作の映画)

4.3

サクッと見られてサクッと泣ける短尺で中弛みなしの佳作。

いささか強引な大団円も許容範囲。

深掘り感はないものの兎にも角にも屈託のない子供たちにメロメロです。

フランス映画ならもっとドラスティック
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ミモザの島に消えた母(2015年製作の映画)

4.0

評価3.4(2024/03/18現在)はあまりにも低すぎの感あり。

十分に楽しめるプロットで満足できたのだが、蓋しジャケットのミスリードや邦題の拙劣さが災いしているのではなかろうか。

特段の中弛み
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

4.3

なぜこのような邦題にしたのか…。完全なる失敗。

メインはむしろヒトラーではなく、取り巻きそれぞれの末路を機微に触れながら描いているドラマ。

ヒトラーに絞らなかったことが奏功し、間断なく末路が描かれ
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U・ボート ディレクターズカット(1981年製作の映画)

3.7

90分過ぎまで魚雷の一発すら撃たず…。

これだけの高評価(2024/03/17現在4.0)ゆえ、さぞ「T-34」ばりのヒリヒリする心理戦と切迫感のあるギリギリの攻防戦、英仏軍とのドラマが間断なく展開
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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

4.0

惜しいっ!もっとナチやシュタージの蛮行と戦後のナチスハンターあたりを緊張感たっぷりに描いて欲しかった。

西独でのアトリエのくだりはいささかくだくだしかったが、190分弱の長尺さを感じさせないプロット
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影の軍隊(1969年製作の映画)

3.5

間断ない緊張感や意外な顛末のため長尺にもかかわらず、冗長さを感じることなく視聴。

ただレジスタンスの内幕を叙述している感が強いため“映画的”な楽しさは堪能できず。

短尺にして脱出劇にフォーカスした
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.3

「2003年3月6日映画館で鑑賞」と記録あり

あまりにも高評価のため再視聴。

れっきとしたナチからの逃亡劇。

150分の長尺ながら間断のない静かなる逃亡が続くので見ていてほぼ飽きなし。

折に触
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デリシュ!(2021年製作の映画)

4.0

冗長さもなく終始楽しめ、そこまで“Délicieux!”ではなかったが、安心して見られる予定調和の紋切り型ハッピーエンドものだった。

革命ど真ん中の時代背景を知っていれば尚楽しめるか。

殊更狙った
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恋に焦がれて(1992年製作の映画)

3.5

主人公のアリスの奮闘だけではどうにもこうにも…。

ラストが気になったので最後まで見たが特にひねりもなく。

ロマンスでもないし、ドラマでもないし。

アリスの成長したひと夏の経験。但し焦がれません。
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プラトーン(1986年製作の映画)

3.5

まぁ、名作ではないなかな。

映画史に残る件のシーンと♪アダージョは良かったがその程度。

反共と介入主義と軍産複合体と。 鬼畜アメリカの人命を蹂躙する凄絶なまでの蛮行を再確認できた点は収穫か。

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処刑人(1999年製作の映画)

1.0

これテンポいいか?

拙劣なコメディでストーリー性も特にない。

「啓示を受けた」だけでこのストーリーは陳腐。

タランティーノやロドリゲス臭はしても構わないが、脚本が枢要。

カルト映画として称揚さ
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地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)

1.0

何にも面白くない。戦争映画でも何でもなく、賞翫できるのは♪ワルキューレ騎行の場面だけ(笑)

蓋しどのバージョンでも高評価なのは、例えば評判のワインを飲んた時のあの“分かった”感を共有したいからなんだ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.0

構図やら色彩やら、そんなことは映画に関係ないので加点の対象にならず。
それより、同性愛のコンテクストを描いた方が全体を賞玩できたんでないかい?

果たしてサワリからも平板で映画的な展開にならず。

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マルコムX(1992年製作の映画)

4.0

200分もの長尺ではあるが間断なく描写される緊張感はさすが。佳境30分の描写は出色。

ただ伝記はあくまでも伝記なので映画的に白眉かというとそこまではという感じ。

それまで盲従していた氏の宗旨替えの
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スモーク(1995年製作の映画)

2.0

「この手の高評価は往々つまらないから見るべからず」と分かってはいたのだが、カリギュラ効果でついつい。

果たして平板でこれといった展開なし。

特段タイトルの「スモーク」が絡んでくるわけでもなく…。
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再会の時(1983年製作の映画)

2.5

「セント・エルモス・ファイアー」からの流れで視聴。

評価3.3(2024/03/05現在)はむべなるかなと言ったところ。

共同生活をしてちゃ群像感なんか出ないと思われるが…。

述懐による内省だけ
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セント・エルモス・ファイアー(1985年製作の映画)

3.7

90年代のしょんべん臭いお子ちゃまの時に見たと記憶。

オトナになった今だったら感がしたので再視聴。

期待値が高かったせいかそこまで刺さらず、感情も忙しくならなかったかなぁ。

映画だと尺の関係で深
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

1.0

既視感ありありのナーメテーターものかと思ったら、魔法が使える本物のサンタでスタート。

後半ナーメテーターだったけど、時すでに遅し。

拙劣過ぎて70分過ぎてやめておきました。

せめて、マクラーレン
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ヘッドハンター(2012年製作の映画)

4.0

惜しいっ!短尺で弛緩もなく間断なく楽しめた。

が、人物の接点や伏線の回収に巧緻さが見られなかったのが残念。もう少し平易な回収にして欲しかったかな。

最後の駆け足感も減点対象。

中途の展開がかなり
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

頭空っぽにして楽しめるが偶さかが多過ぎて、でき過ぎ感が否めない。

強過ぎというよりナチがトロ過ぎて(笑)

これ相手のエラーとかオウンゴールで得点できてるパターンだよね?

いささかタランティーノ臭
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がんばれ!ベアーズ(1976年製作の映画)

3.7

教科書通りで予定調和の紋切り型だが、そこそこ楽しめるスポコメ。

コンテクストをもう少し深掘りして欲しかったかな。

クラシックのOSTも敢えての感があって感興に一役。

拙劣すぎる団円も振り切れてい
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

絶滅危惧種のようなステレオタイプと駄言のオンパレードが感情をつついて面白い。

庇護欲と“男性らしさ”、わきまえと“女性らしさ”のキアロスクーロがいちいち刺さるなぁ。

女性を客体化する脳筋と、それに
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.7

イケイケどんどんの新自由主義者は理解不能で全く楽しめないのでは?前口上として。

「ノマド」の是非や賛否はあるものの、示唆に富んだ作品。

俯瞰して視座を高めたいところ。

寂寞とした空気感と虚無感の
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