ちょうどいいさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ちょうどいい

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悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

1.0

全くの無風の“凪”が終始。

投影できる当事者のみが賞翫できるか。

主人公の悲壮さや成長が伝わってこず。

50分経過も平板でくだくだしいので苦行から遁走。

悲しみが描かれていないので“こんにちは
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バージニア・ウルフなんかこわくない(1966年製作の映画)

3.5

罵詈雑言の丁々発止に当意即妙さがないので単なる鞘当てに終始。

あまつさえ酩酊状態なので披瀝しても生産性が伝わってこない。

トリガーや当て擦りから色をなすまでの不自然さにいささか鼻白む。

『ある結
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

1.0

空気みたいに存在感のない作品。

特に感興を覚えず。

これがなぜ評価3.8(2024/02/28現在)なのか理解に苦しむ。

プロットが平板すぎて…。

感情が忙しくなり、視聴後の三角絞めを期待した
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ある結婚の風景(1974年製作の映画)

4.3

全ての夫婦に捧げる剥き出しの会話劇。

かくも法律婚の虚無さを端的に描写した作品が70年代にあったとは。

映画にカテゴライズされているが、しっかり6話完結のドラマ。

男の駄言と女の至言のオンパレー
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8月の家族たち(2013年製作の映画)

4.3

2015年10月に視聴。当時は「面白くない」との評価。

評価3.4(2024/02/26現在)はむべなるかな、見る者を選ぶ剥き出しの会話劇。

ある意味“発酵”した感のあるオトナや回ってきた数が多い
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グロリアス 世界を動かした女たち(2019年製作の映画)

4.3

評価3.3(2024/02/25現在)はむべなるかな、極めて見る者を選ぶ作品。

ジェンダーやセクシャリティ、フェミニズムに理解のない人は全くと言っていいほど楽しめません。

思考停止の脳筋が放つ駄言
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.0

2023年9月に鑑賞したが、内容覚えておらずで再視聴。

惜しいっ!惜しいなぁ。実に惜しいっ。

モノクロとカラーの時系列が明暗のキアロスクーロで主人公の変化を巧緻に描写。

ただ、主人公の宗旨替えの
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.0

単なるケンワースという自動車メーカーのプロモーション映画なんでしょうね。そこまでの違和感はないが、例えるならい「すゞ自動車」とか「日野自動車」が全編通して不自然にプロダクトプレイスメントさせているとい>>続きを読む

あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)

4.3

これは泣ける。プロットも割といいんでないかい。

序盤の描写に巧緻さが足りず上滑りなので、グリップされずに中盤へ、という感じだがサワリからはなるほど惹き込まれます。

折しも共同親権の改正案が今国会(
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

数十年前の元ネタにミュージカルの真髄を見たと記憶。

リメイク版も圧巻の滑り出し。群舞の過剰摂取で早々にグリップされ、物語は佳境へ…!

ん?

後半てこんなに凪いでいたか?

ミュージカル感が影を潜
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

2.5

まぁこのレベルが限度でしょうね。

ノンストップで手に汗握る傑作…だったらとっくに小生も既知なわけで…。

もちろんサワリまでが冗長で平板。

拙劣さも否めず、結果ハラハラもせず。

ラストも何これ?
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グレタ GRETA(2018年製作の映画)

4.3

「いやいや、それは普通しないっしょ」的なツッコミどころも多々あるが、それでもかなり怖さ満載のサイコスリラー。

既視感やあまり好みでない“クリフハンガー”はいささかいただけないが…。

これpart2
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

2.5

紋切り型の予定調和はいいのだが、凪のまま終了とは…。

人間の拝金主義丸出し感を再確認。

ほとんどの馬が殺処分、食用か肉食動物の餌用。デビュー前にも多くの馬が処分されているという経済動物の不都合な真
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

2.5

ワイン好きとフレンチ好きがラストのみかすかに、ほんとに僅かに楽しめるだけ。

パリ・コミューンを知らないと…。

プロテスタントのくどいまでの金科玉条に鼻白む。

これが評価3.9(2024/02/1
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.5

ストーリーそのものは面白いが、いささかテンポが悪く、サワリまでがのペーっとしている。

秩序と様式、リズムを是とする四角四面さとストイックさ、そして庇護欲と権威主義に満ちた言行が嫌悪感に拍車をかけてよ
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奇跡のシンフォニー(2007年製作の映画)

4.0

泣けた…けどラストだけ。

冒頭のボーイミーツガールに鼻白んでしまったため、佳境までグリップされず。

サワリからはもろ予定調和だけどそれなりに楽しめたからこの点数。

主人公の不遇さがうまく描写され
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ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声(2014年製作の映画)

3.7

感動はしたがやはり一人ではパワー不足が否めずそこまでの抉り感はなかったかな。

当世、国立で当該楽団を残す必要が?とか、性被害の温床になっている宗教や洗脳するための聖歌はどうなの?は逆張りで敷衍しすぎ
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普通の人々(1980年製作の映画)

2.0

いかんせん中盤までが平板でくだくだしい。
後半もさして盛り上がりもせず。

秩序を重んじる頑迷固陋なWASPなら、さもありなんという感じ。

この手の内容は短尺にしてテンポよく描かないと。

もっと母
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おやすみなさいを言いたくて(2013年製作の映画)

3.7

立ち位置を激しく考えさせられたが、いささか間伸びした感は否めない。

日本人が刹那的な宴に興じている同時間に世界のそこかしこでは…。はメッセージにはなるが既視感ありで目新しさに欠ける。

もう少し抉っ
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Dear フランキー(2004年製作の映画)

4.3

小品ながらプロットの妙。

「そうきたかぁ」が何度かあり、短尺も相俟って間断なく楽しめる隠れた佳作。

英国特有の湿った感が感情の三角絞めに拍車をかける。

卓抜した何かがあるわけでもなく、感動の過剰
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.5

紋切り型のミート・キュートで始まる展開。

サワリまでは不遇な夫にどこまでも献身的に尽くす妻という凡庸さに終始。

社会の障壁や制度不良をさほど描写していないのでいささかの感動ポルノさが否めないと思っ
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.5

評価3.8の壁に阻まれているのも、むべなるかなぁという感じ。

盛り上がるんだけど続かない。ダメじゃないけど150分はやはり冗長かな。

もっとコンパクトにまとめて小気味よく映画的にすれば…。

ラス
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マッチポイント(2005年製作の映画)

4.0

間断なく“よせばいいのにぃ”が楽しめる不義密通モノ。

金かセックスか…。破滅の世界へウエルカム。

サワリまでの抑えられない姦通、色欲は経験した者なら尚楽しめるか。

いささかオツムの軽いスワリのい
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見えない恐怖(1971年製作の映画)

2.5

これはいただけない。

古作にありがちは拙劣さ満載で牽強付会。

偶さか、が多すぎて鼻白む。

犯人も何だかなぁ。

当時でもこれ楽しめた人いるの?

怖くも、上手くも何ともない。

ミア・ファローの
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シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~(2019年製作の映画)

4.3

いい塩梅で座りがよく物わかりの良い“待つ妻”を礼賛したり、マッチポンプを続ける軍産複合体の米英を美化している点を踏まえながら俯瞰しても、十分に泣け楽しめる。

感動の過剰摂取もそこまでなく予定調和の紋
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ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)

4.3

予定調和の捲土重来リベンジものと思いきや「そっちかぁ」といい意味で裏切ってくれました。

人物描写や社会、政治的背景をすっ飛ばしているので感情の三角絞めもそこまではなく浅薄さは否めないが、短尺で中弛み
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マンハッタン殺人ミステリー(1993年製作の映画)

2.5

これはいただけない。モキュメンタリーのようなタッチにも鼻白んだが「事の真相はこうだ」があまりにも雑すぎてうまくも何ともない。

クラシックなサスペンスに見られる拙劣さも満載。

華埠=中華街

ガープの世界(1982年製作の映画)

3.7

名状し難い感覚。

ジェンダーやセクシャルティといった肝要な問題を割とコミカルに描いており示唆に富んでいたが、テンポが良すぎて消化しきれなかった。

分かっちゃいるけどやめられない、不義密通のlust
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.0

緊張感がみなぎり緊迫した場面は何度かあったが、全体的に冗長でテンポが悪い。

殺し屋の怪演ぶりだけでは評価はたかが知れている。

キャストはかなり豪華なのに扱いが雑なのがもったいない。

なかんずく、
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ゴスフォード・パーク(2001年製作の映画)

3.7

人物相関図、時代背景、階級社会、風俗をある程度理解して初めて楽しめる「世紀末からWW2前までのイギリスのアッパーミドル以上の生活はこうなのよ」的な作品。

もちろんサスペンス要素ゼロなので、伏線の回収
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インテリア(1978年製作の映画)

4.3

絶妙な位置に置かれたコンソールや青磁はもちろん、アイスグレー、グレイッシュブルーなどのアースカラーによる徹底的に計算されたミニマルな室内はモダニズムのそれとはまた違った心地よさで、さながらハマスホイの>>続きを読む

チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

4.3

画家への支援がプロテスタントから商人へ移ったオランダ黄金時代のバロックそのものが堪らない。

構図や光角、色彩、衣装、デルフトのタイルが美術好きの好奇心を掻き立てる。

もちろん浅慮な奸計をめぐらすス
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おじいさんと草原の小学校(2010年製作の映画)

3.5

老人が小学生として学習に悪戦苦闘するほんわかストーリーではないということで視聴。

ちょいとした社会派ドラマで独立を果たしても隠然と残る負の遺産を描いた点はよかったが、いかんせんパンチがなく薄味感が否
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ヒトラーと戦った22日間(2018年製作の映画)

3.5

飽きずに見られたが明らかにパンチがないな。

大好物の脱走モノで期待していただけに物足りなさが否めない。

脱走までの件も感興湧かずで、サワリからも別段ドキドキハラハラもせず。

評価3.6(2024
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オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

4.0

知的好奇心のない人にはそこまで刺さらないかも。

歴史と美術好きには割と刺さる。何せ世紀末のパリが事件とのコントラストによって美しく絵画の如く描かれている(実際はもっと不衛生であったんでしょうけど)の
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最後のフェルメール ナチスを欺いた画家(2019年製作の映画)

4.3

何度かメーヘレンのドキュメンタリーを見ていたのでかなりの脚色はあるものの、中盤サワリ以降からは割とというかかなり楽しめる。

なかんずく、法廷シーンでは快哉を叫ばずにはいられない。

特に美術好きでな
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