ちょうどいいさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ちょうどいい

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猟奇的な彼女(2001年製作の映画)

3.0

間断のないチャリ場に終始鼻白む。

韓国映画にラブコメは無理があるか。

特に古さが原因ではなく、単純につまらないだけ。

タイトルで成功した典型。《あの頃ペニー・レインと》的な。

斯くも欧米のラブ
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

1.0

開始20分で試合終了。

この荒行に150分は耐えられん。

のっけからチャリ場の連続で、意図していた重厚、酸鼻の戦争ドラマとの懸隔が酷過ぎる。

この映画を称揚する人とは合わないと言い切っていいほど
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希望の灯り(2018年製作の映画)

4.0

この手の作品には幾度となくやられているので、全く期待せずに視聴開始。

東独における統一勝ち組企業を舞台に、統一からこぼれ落ちてしまった市井の民の話だが、存外引き込まれた。

この背徳感と罪悪感…、触
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スノーデン(2016年製作の映画)

3.5

んー、やはり3.7(2023/09/05現在)止まりの点数に納得。

氏の敢行は瞠目に値するが、映画としてはテンポも悪く別段ハラハラもせず。

やはり叙述に多少の肉付けが施されたトレース感に終始。
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

4.0

惜しいっ!4.3に近い4.0。

序盤からサワリにかけてがいささかくだくだしかった。

法廷での時には滔々と、時には当意即妙に応えるシーンは主人公の面目躍如と言ったところか。大岡裁きのシーンは出色でか
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.7

度が過ぎた資本主義や文明、因習を否定し、社会からの隔絶を選択するそのマインドには一定の理解はできる。
なかんずく、旧弊の権化でもある、葬儀でのセリフには快哉を叫んだ。

が、アーミッシュしかり、メノナ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.5

女性の肉体と尊厳を蹂躙する権力に義憤。

父権的な社会システムと沈黙をこれでもかと強いてくるマチズモに何とも言えないやるせなさを感ずるも、エンタメ性が枢要である映画としては果たしてどうだったかというと
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.5

先ずストーリー云々の前に、空気感やモブキャラの演技が安っぽい。

著名な俳優が脇を固めれば固めるほどチープに見えてくるのは私だけか。

テーマはPFASの問題もありタイムリーではあるが、ドキュメンタリ
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サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

3.5

もっと分かりやすい展開でないとサスペンス巧者でない者にはいささか晦渋か。

伏線がなかったので(気付かなかっただけか)、種明かしをされてもなんだかなぁ。

しかもそっちかよ、というラスト。

評価点通
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デーヴ(1993年製作の映画)

4.3

これは単純に面白い。

時間がある時にサクッと頭を空っぽにして見られる、90年代臭のするコメディ。

特に中弛みもなく安心して見ていられた。

教科書通りの大団円も90年代臭でアリ。

どこぞの無能な
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オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

2.5

あまりにも高評価(2023/08/30時点で4.1)のため確認視聴。

果たして期待外れで試合終了。

タイムループものと分かってはいたが、普通にストーリーがあまりゾッとしなかった。

別段ハラハラも
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.3

上映当時に見た記憶。

主人公に、憐憫の情を抱いてしまうのは私だけか。

恥部やらまぐわいはどう対応を?という倫理感はおいておいて、映画としてのエンタメ性はかなりあり、中弛みもなく、頭空っぽにしてみら
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.5

女性の尊厳をこれでもかと蹂躙するシーンからスタート。

斯くもドグマに盲従させる宗教の何とおぞましいことか。

脳筋のオッサンには社会から隔絶された単なる邪宗コミュニティ内の厄災映画に見えるか。

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カラーパープル(1985年製作の映画)

1.0

確か20歳前後に見た記憶あり。
内容全く覚えておらず、再視聴。

2時間半の長丁場で冗長臭がぷんぷんする中での視聴開始…

果たして、90分過ぎで苦行に耐えきれず。

女性をこれでもかというくらい客体
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ブルックリン(2015年製作の映画)

4.3

まさにシアーシャ・ローナンの面目躍如。

心の機微とヒリヒリさせる描写は白眉。

彼女の選択を無責任で狡猾と見るか、自明の理と見るか。

この作品を楽しむためにある程度の経験が必要か。

因習に縛られ
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めまい(1958年製作の映画)

2.5

めまいがするくらい普通だった(笑)

ほんとに心神耗弱だったんかい(笑)

種明かしを聞いても時すでに遅し、って言うか、それ聞いても特に感興湧かず…。

粗雑なクラシック作品でした。

映像美?混ぜ合
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.5

もったいない…。実にもったいない伏線の回収モノ。

回収までがくだくだしく息切れ。

人種差別をテーマにした、伏線の回収モノで面白ければかなりおすすめなのだが、いかんせん回収までが…。

ほんとにもっ
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.0

90年代のお歴々がかなり懐かしい。

ストーリーはそこそこなんだが、いかんせんパンチが…。

煮込みの足りないミネストローネのようで、切迫感や緊張感が全く伝わってこない。

ラストも何だかなぁ…。
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355(2022年製作の映画)

4.0

呉越同舟、適材適所、色仕掛けの既視感ありあり作品だが、まぁ楽しめる。

時間が有り余ってしょうがない方はどうぞ。

中弛みもなくテンポも悪くないが、いかんせん既視感が…。オーシャンズ〜とチャーリーズ〜
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ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

4.5

あの興奮を味わった人なら分かるはず。

そう…最初はメールだけの交換だったけど。

次第にあの瞬間がたまらなくなってくる…
“You've Got Mail!”

これはずるいくらいの大団円。中弛みも
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

2.0

それにしても中途の戯れ事のたるいこと。

ノンストップ中弛みなしのスリルが堪能できると思ったのだが…。

別段ハラハラせず。

追い詰められていく主人公見ても…。

ラストが気になったのでラストまでも
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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

2.0

先ずジャケットとストーリーが合っていない。

そして邦題の妙に騙された。これにはやられた。
「あの頃ペニー・レインと」と「ブレイク寸前」。誰も後者なら見ないのでは?

ただ、内容はむしろ後者みたいだっ
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やさしい本泥棒(2013年製作の映画)

3.5

んー、悪くはないがパンチに欠けるかな。

メインストーリーである“本泥棒”はいずこへ?

ナチものにマストな秘匿の緊張感もあまり…。

「ナチを欺いて禁書を運び出す」とか、そんなストーリーなら感興が湧
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わたしたち(2016年製作の映画)

4.3

にしても抉ってくるな。

目まぐるしく変わる勢力図。マウントと承認欲求の連続。

厳然と横たわる小さな世界のカースト制は、むしろの大人の世界より逃げ場所が探しにくい分残酷か。

これでもかと、感情をヒ
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.0

中弛みなし、テンポも良しの“ジムキャリーもの”の典型。

終始楽しめるので、ジムキャリーものが好きな人は楽しめる。

もう少し、恋愛要素を抑えて振り切ったコメディの方が良かったかも。

後半失速したの
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.7

んー、凡庸の域を出ず。

予定調和をそのまま予定調和で終わらせた感じ。

ディオールに辿り着くまでが、いささか平易。

気をてらったサワリからの展開にいささか鼻白む。

ラストの大団円だけではどうにも
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

4.0

予見はしていたが、果たして伝記モノの宿命であるトレース感に人間模様を肉付けして…。

艱難辛苦や零落ぶり、そこからのリカバリーはそれなりに描かれていて快哉ではあったが、凡庸の域を出ていない。

この手
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グッドナイト・ムーン(1998年製作の映画)

4.5

これにはやられたなぁ。
何だろ、そこまでドラマチックではないのに、そこはかとない感動が湧いてくる。

中弛みないし、何より折に触れて流れる♫Ain't No Mountain High Enoughに
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そんな彼なら捨てちゃえば?(2009年製作の映画)

4.3

「彼はあなたに興味がない」…。性別問わず「あの人はあなたに興味がない」。
手厳しい一言がないおかげで、子どもは大人へと羽化し、更に傷ついてオトナへと変態する。

一周回ってきたオトナは「分かる分かる」
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

この手の映画はトレース感たっぷりで、よしんば楽しめたとしても限界がどうせあるんだろうな、という気持ちで視聴。

果たしてそこまでの感興湧かず。及第点という感じ。

確かにプレゼン含めいくつかのシーンは
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オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

4.0

事件のトレースだからある程度予想はしていたが、満足するほどの盛り上がりはなかった。

「キャサリン・ガン事件に脚色を加えて…」と断りを入れ、大胆にそしてスリリングに描いた方が感興が湧いたはず。

アメ
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あのこと(2021年製作の映画)

3.5

映像そのものは生々しく、痛々しかったのだが、そこは加点対象にならず。

不条理さは理解できるが、平板なドキュメンタリーを見ているようで感興湧かず。

どこまでも女性を侮蔑したご都合主義のカトリックと教
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.7

ずいぶんと大味で既視感のある作品です(笑)

素早さとパワーが主人公の近くになると鈍り、会話のシーンになると何故か姿を現さない。この手の映画の常道ですね(笑)

社会主義国を擬人化し、愛国心を煽り醸成
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.3

逓増していくおぞましいまでの承認欲求の描写がグッド。

終始中弛みもなく、緊張感が間断なく続くので飽きさせない。

社会に対して抱くルサンチマンや劣等感が作り出した怪物はジョーカーよりもむしろ迫力があ
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死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実(2010年製作の映画)

4.0

いささかおぞましく、強烈な選択を見るものに突きつけ感情を揺さぶってくる作品。

中盤以降はそんな場面が主人公の心の機微や裁判を絡めながら割と間断なく描かれている。

ただこの手の作品はドキュメンタリー
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

4.3

のっけから緊張感たっぷりの展開に惹きつけられる。

中弛みもほとんどなく、明かされていく新事実と伏線の回収はお見事。

ただ、二転三転するストーリーがいささか晦渋なのには苦労する。

ワンシチュエーシ
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