なばるさんの映画レビュー・感想・評価

なばる

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少年の君(2019年製作の映画)

4.0

なんとなく紡木たくのホットロードを思い出した。
とても美しいけれど、心に突き刺さる鋭さも持っている。
学校という閉じたコミュニティ。あまりにも自己中心的かつ傲慢ないじめ加害者。口さわりのいい言葉を並べ
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.6

思ってたより怖くて面白かった~!最初はまたモキュメンタリーかと思ったけど徐々にじめっとした悪意が漂うようになり、中盤からはかなりコクソンだしコンジアムっぽさもある。最後はエクソシストなパニックホラーに>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.0

物語序盤の気合い入った惨劇シーンにテンション上がったけど、愛し合う二人が極限状態の世界で果たして再会できるのか?という肝心のシナリオ部分がものすごく薄い。
加えて抑圧してた欲望が出てくるという病気の特
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.4

台詞多すぎて邦画で字幕が欲しくなったのは初めて!笑
アクション気合い入ってるのはよく分かったし、オサレな事務所はじめとして舞台美術もかっこよかったし、雅演じる十朱がかっこよかったので観てよかったけど色
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クライモリ(2021年製作の映画)

2.8

俺たちが知ってるクライモリじゃなかったんだぜ…クライモリをクライモリたらしめる敵を変えてしまったらもう完全な別物作品なので、リメイク名乗らず別作品として世に出して欲しかった。サバイバル状況下ので正義の>>続きを読む

ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

3.8

何の気なしに観て、物語冒頭でご機嫌な音楽と共に掃除が始まった瞬間これは期待できるのでは?と思った。そして期待は当たった。

たった一晩の大冒険。
ゾンビ映画のお作法は押さえつつ、テンポの良い展開の中に
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マチルダ・ザ・ミュージカル(2022年製作の映画)

3.2

2013年のトニー賞授賞式でRevolting childrenのパフォーマンスに心奪われた作品。ディストピアライクな学校物で、似た設定の「エルコスの祈り」というミュージカルが好きだったこともあり気に>>続きを読む

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.8

そうはならんやろ、なっとるがな!を地で行く作品。
血飛沫はとにかくすごいのでスプラッタが苦手な人は厳しいけど、そうじゃなければタッカーとデイルの仲の良さ、憎めなさがなんともいえず魅力的なのでコメディを
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オールド(2021年製作の映画)

3.8

この設定を思い付く発想がすごい。

主人公達がこの謎に巻き込まれたからくりには想定通りというかご都合合わせの部分もあったけど、鑑賞後の後味も悪くないので観てよかった。
個人的には肉体年齢を経ていく場面
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.7

「ルックバック」という漫画作品に登場していて気になって視聴。
下敷きになった事件を全く知らずに見てしまい初見はずっと「?」だったので、これから観る人はシャロン・テート事件を調べてから観てほしい!作品の
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.5

フォーエバーとついてるのでワカンダすごい!最強!万歳!したくなる展開を期待してたけど、そこまでカタルシスはなく…
どちらの戦力も拮抗していて完封するような展開がなかったからかもしれないし、ヴィランでは
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

中村佳穂さんの歌がとにかく素晴らしいし、電脳世界らしくいい意味で現実離れした景色も美しい。ヒロインの鈴には共感できなくても、でもお母さんとあんな死別の仕方をしたらトラウマもやむなしか…と理解はできた。>>続きを読む

バブル(2022年製作の映画)

2.4

進撃3期までを手掛けたWITスタジオだし、パルクールで瓦礫や泡すら足場に飛び回る作画はとてもよかった。本当にそこだけは。
肝心のシナリオも登場キャラクターもどっちも全くはまらなかった…こんな有名なクリ
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ヴィクター・クロウリー 史上最凶の怪人(2017年製作の映画)

3.0

ホラーというよりスプラッタコメディ。

登場人物多いのでやられ方にいろんなバリエーションがあるかと思ったけど何人かは飛行機事故で削られたし、ヴィクターくんは基本的なに力業で勝負する男なので割りとワンパ
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テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.6

テロリストの駆け引きがメインかと思えば局内外を巻き込んでの陰謀もあり、90分間ずっとハラハラし通しだった。
謝るのがそんなに難しいのか?という言葉に頷いてしまう。ただ一言謝ってくれれば、許しがたくても
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.2

観終えてやっぱりアベンジャーズが好きだ~!!と叫びたくなってしまう。
文字通り画面を縦横無尽に駆けまくるスパイダーマンはめちゃめちゃかっこいいし、レッドツェッペリンをBGMにされた日にはこっちもご機嫌
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.4

開始10分足らずで地割で道路が崩落しビルが倒壊しとあっという間に街が壊れていく様子が描かれていて、さすが韓国映画は話が早い…!と一気に引き込まれた。

ただそこが最高潮で、その後もスケールは大きく進む
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インシディアス(2010年製作の映画)

3.7

監督と脚本家がSAWのタッグってことで勝手に色物を想像してたら、正統派ホラーを下敷きにかつ後半は目新しさもありで面白かった。

幼い子どもを連れて新居へ引っ越してきた夫婦。楽しい新生活のはずが、ポルタ
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ライフ(2017年製作の映画)

3.6

火星で発見した生命体をE.Tかと思って迎え入れたら遊星からの物体Xでしたというお話。
頭の良い人達が揃ってたのでどうにか撃退できそうなのに、ことごとく裏目に出てしまう。表情がないカルビンが後手後手にし
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.2

地に足ついた幽霊でもゾンビでもなんでもない老人がとにかく怖い。退役軍人とのことだけどそれだけでここまで強いのか?と疑問符が浮かんでしまうほど筋力も衰えておらず、犬と協力して侵入者達を追い詰めにかかる。>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

3.6

序盤~中盤までの展開は親子の縁とか夫婦のすれ違いとかどろどろした邦画ホラーらしい要素も多分にある。
個人的には中盤、夫が部屋へ戻ってからの一幕に一番ぞくりとした。全てに気づいたときにはもう手遅れという
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キャビン(2011年製作の映画)

3.8

評価はあんまり高くないけど、終盤のオールスター総出演な展開が大好きでかなりお気に入りの作品。

誰が生き延びた殺されたと無責任に笑う管理人達。それを悪趣味だと思うことは、画面の向こうでホラーを楽しむ私
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.9

邦画でこれだけド派手なアクションゾンビ映画を作れたというのが素晴らしい。
てっこの印象的なエピソードが削られていたのは残念だけども、その分主人公の英雄に焦点を当ててまとまっていたと思う。撮影はほぼ韓国
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.2

活動家や国連の動きを揶揄するような部分もあり、ただの食人スプラッター映画ではない。が、それ以上のメッセージ性を訴えかけるには最後ジャスティンの行動の意図が分からなかったり、一人目のお食事以降は描写もあ>>続きを読む

クライモリ/間違ったターン(2003年製作の映画)

3.3

アメリカの田舎は怖いよ系の映画。
そして皆さん言う通りほぼ全編アカルイモリ…。
この手の話にしては仲間を見捨てず、自らを囮にしてでも助けにいく展開が珍しい。狩人の出自はオープニングで大体わかってしまう
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EXIT(2019年製作の映画)

3.9

仕事もなく彼女もおらず、家でごろごろ。なんで山岳部なんて入ったの…と姉に言われてしまう青年ヨンナム。かつての想い人の前では課長になったと見栄を張る姿は確かにちょっと情けない。
でもいざという場面では家
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幼い依頼人(2019年製作の映画)

4.0

前半は職員ジョンヨプと姉弟の交流が丁寧に描かれている。そのため進みが遅いというレビューもあったけど、幼い姉弟がお互いを気遣う姿から仲の良さ(そして義母への恐怖)がよく伝わって、より後半の悲劇を強調して>>続きを読む

ミニオンズ(2015年製作の映画)

3.7

洞窟を出て外の世界へ旅立つ瞬間のボブの表情と瞳の表現の細やかさに感動した。

ただミニオンが可愛いだけかと思えば、パトカー乗り回しながらお茶する警察官とかブラックユーモアが効いて何度でも見てしまう。ボ
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クローズZERO II(2009年製作の映画)

3.5

当時劇場まで観に行き、綾野剛沼に落としてくれた作品。
一応「クローズ」の前日譚になるものの、主演組に繋がりはなく独立した物語なので原作未読でも全く問題ない。

校内での覇権争いだった前作から、他校へと
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.6

小松菜様がとにかくかわいい。
設定からして年の差もあるので変に重たい話だったらどうしようと思ったけどそんなことはなかった。気持ちが落ちた時、何気ない一言に救われる瞬間ってあるよねと目頭が熱くなった。そ
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白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

3.5

勝手にケーキ食べた犯人探しを業務時間中にすな!!!と言いたい。

SNSに流れる無責任な呟き。善意による拡散が無自覚な分、一番性質が悪いのかもしれない。情報はいくらでも入ってくるけども、結局自分の目と
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プレデター(1987年製作の映画)

3.4

戦闘狂の異星人と闘うというあらすじは知ってたものの、ジャングルが舞台だとは知らずここでエイリアンと闘うのかー!と新鮮だった。死に様はちょっとグロテスク。爆破シーンの演出に時代を感じて楽しい。
他の仲間
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.7

POVホラーの中では一番好きかも。潜入する各個人にカメラがついてるので手振れもないし、明るさも程よくあって暗くて何起こってるか全然わからん!ということもなく見やすかった。(POVにおいて見易さは重要だ>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.5

全編通してとにかく映像が美しい。ファンタジーな話ということもあって幻想的なんだけど、でも実際の海の世界にもこんな景色があるのかもしれないと思わされるそんな絵だった。特に水族館(えのすい!)の大水槽を回>>続きを読む

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.8

現実的な姉と空想癖のある妹が主人公。
母親と共に田舎の空き家へ引っ越す道すがらにキャンディ屋のトラックとすれ違うんだけどこのトラックがもう不穏すぎて、タイトルも相まってこれからこの子達はどうなってしま
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.4

名無しを意味するジェーンドゥと名付けられた遺体。解剖していくなかで次々と現れる「ありえない」要素により、ただの遺体ではないと分かっていく過程が鳥肌が立つ。
謎解きベースでじわじわ恐怖が迫ってくるかと思
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