Nemuimanさんの映画レビュー・感想・評価

Nemuiman

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霧の淵(2023年製作の映画)

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変化、変容を捉える時に起こりうる虚構性を如何に払拭していくのか、ということに関してそれなりの成功をおさめていると思う。

カット毎に映し出される川上村の風景は確かにどれも豊かで、そこに在る人々を包み込
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ひかりの歌(2017年製作の映画)

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カメラポジションが凄すぎる。
何でなんだ!!が2時間半以上続く。
喪失と譲渡について。

3章が好き。

ほつれる(2023年製作の映画)

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全員芝居が上手すぎるのは間違いないのだけど、やや絵はがき趣味的なフレームがどこまでも好きになれずのれなかった。
染谷将太は本当にすごいね。
幾度か行われるゆっくりとしたズームインがどうにも品のないワー
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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あまりの心地よさに何度も気絶しかけた。
劇中に夜が来るたびに僕には眠気が来ていた。
昼夜を誰よりも体感した自信がある。

死体の人(2022年製作の映画)

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唐田エリカの幸せを願ってやまないボーイとしては、唐田エリカが幸せな表情を見せて終わってくれたので満足。
色々と雑だなとか安っぽいとか思う部分はあったのだけど、不思議と嫌な感じがしなかった。
音の処理が
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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漂白されきった世界が延々と映し出されていて、なんだかなー、と思ってしまう。
別に良いし、まんまと感動して何箇所か泣いたけども。
相変わらず映画バカうま人間が撮った映画、って印象。

受け渡すことと受け
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すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

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音の在り方が本当に素晴らしい。

通過していく時間とそこにある土地や記憶についての映画、というとそれなりに擦られたテーマだし演出的にも目新しいものは殆ど無いのだけど、それ故に丁寧に映画が作られることの
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襟売ってよ(2014年製作の映画)

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価値の不可逆性について。
意味の分からないものが点々と存在するけれど、全部見ると不思議と納得感がある。

市子(2023年製作の映画)

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ファーストカットに映る海に海藻なのかはたまた誰かが落としたスカーフなのか、何かが漂っている。
漂流するものについての映画なのだろうか、という思いと共にもしかしたら素晴らしい作品かもという思いを持った。
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来る(2018年製作の映画)

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みくびってた。めちゃくちゃ面白い。
観終わったら何も覚えてないけど。
松たか子がグラサン外してからが本番。
必ず最後に愛が勝つ作品。

逆流竹取物語(2016年製作の映画)

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いくつかめっちゃ良いカットがある。
情報量でぶん殴ってくる系映画。

かげを拾う(2021年製作の映画)

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「空に聞く」との2本立て。
ひたすらに価値を再生産することに眼差した作品。

ドロメ 女子篇(2016年製作の映画)

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これは良い。
三浦透子がちゃんと可愛い。
小さなドロメの周りを四宮秀俊がカメラを持って走り回ったのだなと思うと感慨深い。

Pearl パール(2022年製作の映画)

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「X エックス」に続き、ミア・ゴス最高作品。
同じロケ地に見えるなー、と思ってたら前日譚だった。
ラストの笑顔すごい。

神回(2023年製作の映画)

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台詞が悉く酷いし、どの部署とっても見るべき部分が存在しないし、設定の杜撰さばかり目につくのだけど不思議と楽しめたりはした。
そうだよな、タイムリープってホラーだよな。
いや、全然面白くはないのだけども
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そんなこと考えるの馬鹿(2019年製作の映画)

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川に倒れ込む横顔、窓からぬるっと出た腕、目を瞑って乗る自転車の荷台、いくつか素晴らしいショットがあった。
めちゃくちゃ面白い!

違国日記(2023年製作の映画)

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誰しもが誰か(他人だったり自分だったり)からの否定を許容することで共に生きていっている。
歌を歌うたびに泣いてしまった。
早瀬憩はまさに大抜擢で、とても素晴らしい芝居をしていた。

体育館での2ショッ
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ぼくの小さな恋人たち(1974年製作の映画)

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序盤の聖体拝領にて列に並ぶダニエルとその前に並ぶ女子。
その女子を斜め後ろから捉えたトラックショットの際、女子の被った白いフードの前でダニエルの手に持つ蝋燭の火がユラユラと揺れる。
ダニエルはこの聖体
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熱のあとに(2023年製作の映画)

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名前を呼ぶことについての映画、と言うと直近では「枯れ葉」もそうだったのだが、こちらは延々に一方通行な関係性の示唆としてその行為が映される。
あまりにも多くの個人名が登場するこの作品で、お互いに名前を呼
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

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街が描けているとは全くもって思えないし、カットを割らないという理由の為に置かれたポジションが物語に相反している瞬間が多々ある。
とはいえ「Here」よりも楽しめた。

Here(2023年製作の映画)

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ショット毎に演出が細部まで為されていることが観ていて分かってしまう。
それを良さとするかは別として、まあとにかく良くできている。
もう少し細部に揺らぎを感じたい、と思うのは最早無いものねだりじみた想い
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エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年製作の映画)

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窓。
目隠しをしたままの宮崎あおいがフラリと歩くだけに費やされるカット数に感動する。

福田村事件(2023年製作の映画)

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流石に撮影が酷すぎるのだけど、観てて飽きたりとかはなかった。
面白くはなかったけど。

枯れ葉(2023年製作の映画)

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名前を呼び合うことの尊さと難しさについて。
ラジオから流れる悲惨な世界の状況には死者や怪我人の数こそ伝えられるけれども、その実態は匿名性を帯びている。
殺処分を待つばかりだった犬の名で終わるこの映画に
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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ものすごいテンポ。
1.5倍速で映画見たのかと思った。
諸星大二郎みを感じる。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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素晴らしい瞬間はあるし、影踏みのシーンはなんか泣いちゃったんだけど、マジでなめんなよとも思った。

漫画実写化映画で、ゴリゴリにバトルしてるはずなのに衣裳はずっと綺麗な映画が持つコスプレ感というか、そ
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

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カンガルーがフィーチャーされたカットを映画で初めて観たかもしれない。

国葬(2019年製作の映画)

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とにかく人間が歩いて顔が映りまくる。
顔、顔、顔。
皆一様に何か思いを抱えているように見え、その多くの視線の先にはスターリンの死が鎮座している。
ただただ顔を見続けるような2時間強。
結構寝た。

はかな(儚)き道(2016年製作の映画)

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面白かったし終始観入ったんだけど、恥ずかしい話全く内容分からなかった。

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