Nemuimanさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Nemuiman

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逃げきれた夢(2023年製作の映画)

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圧倒的。
他者の感情を肩代わりすることの無残さをこの映画だけは真摯に伝えてくる。
怒りを代弁することの愚かさ。
ラストカットのピンボケすらも尊い。

凪の憂鬱(2022年製作の映画)

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キャスト一人一人に対して真摯に向き合って作られているように感じる。
ゲートボールのシーン、とても良い。

怪物(2023年製作の映画)

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露悪的に描かれる部分が、主観からくる仮初めの真実だとして。
とはいえ、全体通して伏線回収と考察を同時にこなしていくような脚本の構成が、明らかに煙に巻くことのみにしか機能していないのではないか。

観客
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わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

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カメラの位置がいちいち気になってしまう。
人物を撮ろうとするサイズで場所を撮るようなフレーミングが多い。
音の処理がどうにもずっとうまくいっていない。
どう見ても素晴らしい芝居に対して、技術面がチグハ
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永遠が通り過ぎていく(2022年製作の映画)

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この類の映画なのであれば、文句の付け所が無いくらい綺麗な画であってくれ。
全てのカットに何も感じない。勘弁してくれ。

グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

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カット割がおかしいのかな、と途中まで思っていたけど多分編集がおかしい。
情報が処理されるのみの尺しか用意されていない。
物語のみを追うならそれで良いのだけど、情感がついてこない。
衣装もあまりよく分か
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上飯田の話(2021年製作の映画)

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思わず「憎いね!」と言いたくなるような小粋で洒脱な映画。

一晩中(1982年製作の映画)

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目が覚めるくらい寝た。
最高の映画ではある。

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

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物語自体に何の面白みも感じなかったのだけど、何故だか面白く観れた。
全体的に不器用な感じを、大味ながらも地肩の強い撮影が支えている印象。
木村文乃の芝居が全くもって上手くいってなくて、泣きの芝居では泣
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カランコエの花(2016年製作の映画)

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自分が撮りたいテーマの為に、劇中で被害者を作り、被害者を作るために明確な悪役を作り出す。
この映画の中に実社会にある苦しみや悲しみや怒りは本当にあるのだろうか?

ひとりぼっちじゃない(2023年製作の映画)

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別に難解とかそんなんじゃなくて、単純に演出の行き届かない映像の羅列という印象。
2時間超える物語を推進するものが何なのか分からずじまいのまま、ノンペンタラリンと緩い画面が続く。
流石に眠くなる。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

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何でファーストカット、町の情景なん?
僕の記憶違い?

高校の記憶が殆ど無い(比喩ではなく本当に殆ど無い)し、卒業式なんてしたかどうかも覚えていないので、勿論共感とかからは程遠い。
横顔のカットも、バ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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ずっと若干スベってた。
ハイスピード撮影に関しては驚くほどの失敗を繰り返していた。
これほど効果を見出せないハイスピードも珍しい。
別世界の人間が結構な数死んでいたり、ベーグルに吸い込まれた人が居たり
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

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ヴィルヘルム・ハマスホイの言葉の中で「古い部屋には、例えそこに誰も居なくとも独特な美しさがあると思っている。あるいは、まさに誰も居ない時にこそそれは美しいのかもしれない」という好きな言葉がある。
過去
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よだかの片想い(2022年製作の映画)

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他人に対しての信頼の多寡を座る位置によって提示していた主人公が、最後クルクルと回るダンスで陽の光をぐるり一周浴びるシーンにグッとくる。
主人公が基本的に身勝手なのも最高。
コンプレックスを受け入れてい
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新しき民(2014年製作の映画)

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歴史がてんでダメな人間なのでよく分からない事だらけではあるし、言葉も3割くらい分からなかったのだけど、爽快な感動があった。
丁寧なリズムで紡がれるショットたちが次第に気持ち良くなってきて、最後には爽快
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

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何で観ようと思ったのかも謎ではある。
これと言って感想は無い。
退屈なカットバックが続いて、ドラマでも観ているような気持ちだった。
オチも何だか取ってつけたようなもの。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

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長い。
面白いけど。
とにかく長い。
ブルジョワ批判に金使うな。

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

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観終わって、家に帰ってきて、粗末な晩御飯を食べた辺りにジワジワ来た。
ありふれた別れ。
手持ち撮影うますぎ。

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

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サメが本物にしか見えなくて怖かった。
マジで怖かった。

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

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佐和子が唐揚げのような物を両手で持ち食べる晩御飯のシーン、黙々と食べる佐和子が両肘をパタパタと開いたり閉じたりする。
全く意味の分からない、そもそも意味なんて無いであろうその所作にドキッとした。
ちょ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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マーティン・マクドナーの映画はいつも困惑して終わる。
面白いとも思わないのだけど、つまらない理由も分からない。
何も分からない。僕には学が無い。悲しい。
演劇観てるみたいだった。

密使と番人(2017年製作の映画)

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何かを落とすショットがどれも素晴らしかった。
大事なものを運んでいるはずの男が様々なものを落としていく。
それでも落とさなかった地図が如何に重要であるか。