スタンリータランティーノさんの映画レビュー・感想・評価

スタンリータランティーノ

スタンリータランティーノ

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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.0

修道院や街すらも明るく変えていく様子がワクワクした。修道女が夜の店にゾロゾロ入っていく様子が斬新で面白かった。歌のシーンは思わず体が動いてしまった。歌ってすごい

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.8

時系列をバラバラにすることで、些細な出来事も詳細に観察するようになる。最後にそれらの些細な出来事が全てコッブの手の平で踊らされていたにすぎないと判明する。ノーランらしい巧妙なストーリーだった。デビュー>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

圧倒的な非現実ゲームが伝えたかったのは、現実の素晴らしさ。繋がりを失った社会だからこそ、人々は繋がりを求めた。失って初めてわかる大切さ的な、逆説的に本質に気付くようなメッセージが込められてた。
映像が
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.7

これは思いがけず神作に出会ってしまったな。

ストーリーとしても面白いが、議論において大事なことに気付かされ普通にタメになった。
大声で偏見交じりの感情論をぶつけても、一瞬説得力があるように思えてしま
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.0

ロベルト・ベニーニが健気すぎる。みんなを幸福にするひょうきん者が良く似合う。
嘘つきだけどその嘘を現実にしてみせる優しいパパ。死んでしまいたいくらい辛い状況だったはずなのに最優先は息子に不安を与えずに
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関心領域(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

こちらが試されているような映画だった。
残虐な様子は一切映されてないし、特に誰も不幸になってないのになんなんだこの不快感は。
明らかな異常事態に関心が向けられないということがここまで人の恐怖心を煽ると
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.4

ユーゴスラビアに捧ぐ超大作
戦争映画という認識で見始めたので、友人たちを地下に閉じ込め続けるストーリーが展開され始めて驚いた。ユーゴスラビアを題材にしながらも、仲間同士の非常な裏切りの物語にしたのだと
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.3

すごい不思議な作品。
いい意味で映画って感じがしなかった。出演者全員演技が自然体すぎて、ドキュメンタリーを見ているような感覚だった。人物のやり取りはすごく日常的で、登場人物自体もこーゆー人実際にいるよ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

オッペンハイマーの苦悩が脚本と演技と演出によって鮮明に伝わった。
マンハッタン計画が始まるまでは、科学者としての自信やプライドで満ち溢れていたが、原爆投下が現実味を帯びてくるとあまりにも大きすぎる責任
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.7

ド派手アクション
コリン・ファースのエレガントな所作がカッコよかった。派手に軽やかにリズミカルに殺しが行われていく様が斬新だった。ラストの首チョンパ花火も殺しがポップに描かれていて面白かった。男心をく
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.4

やっぱりおもろい。衝撃の連続
どうしても隠しきれない身分の差を痛感させられた。
妹が逆流するトイレの上でタバコをふかす姿が物悲しそうで印象的だった。
主人公一家も金持ち一家も家政婦一家も誰も悪くない。
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8

かなり見入ってしまった。あっという間に2時間弱経っていた。
キートンがカイザーゾエだとなった時は思ったより肩透かしな内容だったなと思ったけど、キントが真の黒幕だとわかった時のゾワゾワ感は凄かった。キン
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.8

思ってたよりもキレイなストーリーだった。
本来交わるはずがなかったはずの2人が、死期が迫っているという共通点で親友になり、最後の人生を好き放題謳歌するという、感動的であり、またスカッとする内容だった。
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

子供目線で見ると戦争の愚かさが余計わかる。ナチスに傾倒していたジョジョを攻めることはできないし、彼の当初のユダヤ人に対する印象を馬鹿げていると一蹴することも野暮だろう。その点で、タイカワイティティをジ>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.5

タクシーが出発してから目的地に到達するまでの短時間のやり取りで、登場人物の人柄が鮮明に分かったような気もしたし、まだまだ分かっていないような気もした。人の数だけ物語があって、色んな人に出会うほど色んな>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

凄いもの観せられたな〜って感じ
終始不気味な雰囲気が漂ってて怖かった。映像、音楽、演技、色彩全てに狂気を感じた。
序盤は世界観を把握するのに戸惑った。何より可愛いイメージのエマ・ストーンがここまで突き
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.8

映画館を出たあとの幸福感が凄かった。都会の喧騒も賑やかな飲み屋街も空の夕焼けも全て愛おしく思わせてくれる、美しくて優しい映画だった。
平山さんの表情、言葉全てが愛に満ちていた。
『 何も変わらないなん
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.7

脚本が完璧すぎる
序盤のシュルツのただならぬ強者っぷりと、ジャンゴの白人への華麗な復讐劇。中盤のシュルツとカルビンの痺れる心理戦。そしてまたジャンゴのド派手な復讐劇。驚かされる展開が何度もあった。
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.4

えっぐいバイオレンス。これぞタランティーノ。
冒頭のくっそくだらん会話がなんかいい。そっからのオシャレなオープニングがたまらん。タバコを吸う仕草、銃を打つ仕草どれもが洒落てて、様になってる。
ティム・
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.9

前半でも後半でも落差が激しいなと感じた。
前半では、教官の語彙力豊富な超下品ワード(パパがベッドのシーツにつけた精○が、ママのマン○に入っちゃって生まれたのがお前だ!的な罵倒が1番好き)が飛び交う激し
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.3

キューブリック作品の中でもストーリー性が強くて好きな作品。
キューブリック作品は映像で、音楽で、ストーリーで、演技で、カメラワークで訴えてくる。
不自然なほどのシンメトリーな構図や、不気味なほどはっき
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

プロフェッショナルな騙し合い
ディカプリオが着実にマット・デイモンを追い詰めてたのに、まさかのもう1人の潜伏犯がいたとは……そしてそいつも打ち殺してマット・デイモンだけが生き残るとは……そしてそのマッ
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

ナポレオンが氷のような悪魔に見えた。常に冷たい表情をしており、笑顔はなかった。フランス皇帝となり、フランス国民にとっての英雄になったはずなのに、私の目には何も手にしていないように映った。フランス革命期>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.6

ヨノイがどうしたいのかよく分からなかった。恐らくヨノイ自身も自分がどうしたいのかよくわかってなかったと思う。俘虜であるものの、セリウスのほうがヨノイよりも余裕と品格を保っていて、全ての言動や行動に落ち>>続きを読む

アルマゲドン(1998年製作の映画)

3.6

The Hollywood movie
展開は読めちゃうけど、ド派手、ド迫力。隕石降りまくり。映画館で観たらすごいんだろな。
エアロスミスがかっこよすぎたな。come together流れたのもよかっ
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.7

最初から最後まで面白すぎる。ワクワクが止まらん。現代の物事が何らかの形で過去とも関わってるのがいいよね。映画に出てくる人、建物全てに見所が詰まっている。ジョーイおじさんが子供の頃から檻に入ってたのが好>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.0

ブラピのダンディさが飽和していた。かっけぇ。クリストファーヴルツの狂気的な雰囲気も最高。5章でこれまでの登場人物が集結する感じがよかった。1章で床下に隠れていたジョシュナがヒトラーに反逆する立場にまで>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.7

バッファロー・ビルに神経を注ぎすぎてしまっていた。想像以上にこの事件はあっさり解決してしまい、期待しすぎていたぶんガッカリした。終盤でレクターが何か引き起こすのかと思ったが、次の殺人をほのめかすセリフ>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.8

子供って想像以上に大人っぽいし、想像以上に子供っぽくもある。言語化するのがすごく難しいけど、それくらい複雑な生き物なんだと思う。何にも囚われない柔軟な思考回路で色んなことを考えていて、そのほとんどは馬>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ファーンにとってエンパイアと夫が全てだったんだろうな。そのあまりにも大きかった精神的支柱の代わりになるものは存在しない。だから姉一家と暮らすことも、デイブ一家と暮らすこともファーンにとってあまり慰めに>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

正直上映中ビリーに対してイライラが止まらなかった。自分が強く当たれる人にだけ強く当り散らし、自分よりも強い人に出逢えばしっぽ巻いて逃げる卑怯者。レイラが可愛くていい子すぎるあまり、更にビリーの情けなさ>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

左右対称の綺麗な建物を背景に繰り広げられるドタバタミステリーコメディ。重たい遺産相続争いなのに、グスタブやゼロのコミカルな人柄やテンポのいい場面切りかえ、軽快な音楽によって、観ていて疲れない爽快なスト>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

史上最狂最悪の犯罪者誕生の瞬間。

辛い日々を送るアーサーに突きつけられるのは、彼をより辛くさせる数々の事実。味方だと思っていた母や、憧れていたマレーでさえも自分のことを気にもかけず、邪険に扱う。社会
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

圧倒的躍動感。誰もが思い描いたスパイダーマンの滑らかな動き。アメコミを人間ドラマとして扱った、アメコミ映画の歴史を塗り替えた作品。
モヤモヤして悲しくなるシーンも多いけど、スパイダーマンシリーズの根本
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