南宮龍八さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

南宮龍八

南宮龍八

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犯罪の女王(2016年製作の映画)

3.0

息子の下宿先の高額な水道代に疑問を抱いた母親が謎の解明に奔走するサスペンスフルコメディ。図々しいオバサンパワーで困難を乗り切っていくパクチヨンの強烈キャラや下宿生たちとのおかしみある掛け合いがとても楽>>続きを読む

犯人は生首に訊け(2015年製作の映画)

3.0

監督は「4人の食卓」のイスヨン。2000年代に流行ったドンデン返し系心理スリラーのような作品だが韓国では不発。しかし謎解きや恐怖心を煽る演出は最後まで一定の緊張感を保っているしチョジヌンやキムデミョン>>続きを読む

女は冷たい嘘をつく(2016年製作の映画)

4.0

ある日突然姿を消した子供を探す執念の母親、そして失踪事件の裏で浮き彫りにされる外国人嫁の悲劇。オムジウォンとコンヒョジンの演技対決、どちらも巧みな心理描写でとても見応えありました。またひとつ韓国ミステ>>続きを読む

ワン・デイ 悲しみが消えるまで(2017年製作の映画)

3.0

「サニー」以来注目しているチョンウヒ主演作品。お涙頂戴モノはあざとさが鼻についてしまうが不覚にも涙腺崩壊。ともすればチープになりがちなやさぐれ男と純真女性の交流をこれほど優しく惹きつけてしまうのは演者>>続きを読む

愛のタリオ(2014年製作の映画)

3.0

チョンウソン自慢の肉棒…もとい肉体美とかイソムの全裸にハイヒール姿とか前半は生唾ゴックンAVかと見紛うほど激しい濡れ場に驚愕(夜景を見下ろせる部屋でウソン×ハンジュヨンの後背位バトルも最高にエロい!)>>続きを読む

名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

4.0

ブロマンスよりも濃い感覚で繋がるソルギョングとイムシワン。潜入捜査の危なっかしさよりも他の危なっかしさの方が気になった。グラサンがエロく男臭漂うイギョンヨンやマッチョなサービスカット付きホジュノ先輩も>>続きを読む

造られた殺人(2015年製作の映画)

3.0

連続殺人事件に関する誤報が原因である記者に巻き起こる戦慄のサスペンス。前半コメディタッチから後半シリアスな展開へと韓国映画の力技が炸裂。ちょっと物足りなさが残るものの、愚行でジワジワ追い詰められていく>>続きを読む

弁護人(2013年製作の映画)

5.0

1981年韓国で実際に起きた冤罪事件「釜林事件」を題材にした法廷劇。故ノムヒョン元大統領をモデルにした若き弁護士を我らがソンガンホが大熱演。いかなる圧力、暴力にも屈しない信念に涙!「国家とは国民です!>>続きを読む

奴隷の島、消えた人々(2015年製作の映画)

2.0

実際に起きた事件(新安塩田奴隷労働事件)をモチーフにしたドキュメンタリータッチのサスペンス。中盤までけっこう退屈で観るのをやめようと思ったら衝撃の展開に!ただ絶賛するほど面白くならないし観終わってもモ>>続きを読む

チャンス 半端者の街(2012年製作の映画)

4.0

幾つになってもチンピラ役が似合うイムチャンジョン主演作。ヘタレなチンピラが惚れた女の為に命を懸ける韓国チンピラ映画の王道作品かと思いきやちょっと捻った展開で破滅へと向かう話。伏線回収されるラストで溜飲>>続きを読む

あなた、そこにいてくれますか(2016年製作の映画)

4.0

いぶし銀の魅力大爆発(年齢設定は実年齢より少し上の50代)で正に胸キュンソク!(笑)やはり時越愛モノは最高です。キムサンホが俄然大活躍(?)する後半、ラストは良い意味で予想を裏切られました。もう一度観>>続きを読む

パンドラ(2016年製作の映画)

4.0

韓国初の原発災難映画。原発作業員たちの日常生活が淡々と描かれる中、唐突に発生する史上最悪の事態(ド迫力映像!)や緊急事態に一人苦悩する大統領の姿はもはや韓国災難映画の定番。被爆し吐血しても尚大参事阻止>>続きを読む

誰が俺を狂わせるか(1995年製作の映画)

2.0

イビョンホン初主演作を初鑑賞。ビョンホンがAV観ながら自慰行為に耽る姿は誰に対するサービスなのか(笑)驚愕のラストということでかなり期待してしまったけど違う意味で驚愕。ヒロインのチェジンシルもまったく>>続きを読む

バンジージャンプする(2001年製作の映画)

3.0

ネタバレ地雷の記憶が薄っすら残ったままの鑑賞だったけど途中から予想が外れ最後に驚愕。輪廻転生の悲恋物語はよく題材にされるけどこれは韓国映画らしく捻りがあって面白い。すでに故人となっているせいかイウンジ>>続きを読む

チェイス 夜明けまで走れ(2016年製作の映画)

3.0

ヤクザ&刑事&不良高校生のくっそつまらないドタバタコメディと思い込んで観ていたらまさかのMMAアクション炸裂でビックリ!関節技をひたすらキメまくるキムスンウが最強すぎて笑った。久しぶりに胸が空く韓国ア>>続きを読む

ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆(2015年製作の映画)

4.0

実在する韓国人登山家オムホンギルの実話がベース。ファンジョンミン演じるオム隊長と遠征隊が極寒の地に眠る部下の遺体探索で熱い人間ドラマを見せつける。居酒屋でひとり酒を飲むファンジョンミンのところへかつて>>続きを読む

最終兵器ムスダン(2015年製作の映画)

2.0

韓国では公開当時2016年最低の韓国映画と酷評する声も。個人的には2016年に鑑賞した韓国映画の「トップオブ愛すべきクソ映画」に決定!「JSA」「プレデター」「バイオハザード」と美味しそうな材料や調味>>続きを読む

少女は悪魔を待ちわびて(2016年製作の映画)

3.0

復讐心に燃えサイコパスに巧妙な罠を仕掛ける主人公少女の病んだ心。原題「お前を待ちながら」の方が父親をサイコパスに殺された少女の情念、積年の恨みがド直球で伝わってくるが、けっこう手の込んだ復讐方法で少女>>続きを読む

ファジャン 化粧/火葬(2014年製作の映画)

4.0

巨匠イムグォンテク監督作品。化粧と火葬は誕生と終焉、若さと老い、陽と陰、そして生と死などを連想させるハングルの同音異語がタイトル。魅力溢れる美貌の部下キムギュリが化粧なら死期が迫る妻キムホジョンは火葬>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

5.0

シャーマニズム、オカルト、サスペンス、ヒューマニズム、コメディ、何でもありの闇鍋感覚ムービーだが観る度にどんどんハマってしまう韓国不条理映画の決定版。クァク・トウォンが屠殺寸前のブタみたいにギャーギャ>>続きを読む

オペレーション・クロマイト(2016年製作の映画)

5.0

国連軍の仁川上陸作戦を成功に導いた海軍諜報部隊の実話がモチーフ。頼もしい部隊長イ・ジョンジェ(マジでカッコイイ!)、彼の右腕パク・チョルミン(オ・ダルスに負けず劣らずホッとする存在)のスリリングな活躍>>続きを読む

トンネル 闇に鎖(とざ)された男(2016年製作の映画)

4.0

ハ・ジョンウ、ペ・ドゥナ、オ・ダルスとキャスティングは満点。「テロ, ライブ」のような緊張感たっぷりの変化球的密室劇でトンネル崩壊シーンはCGでも凄い迫力。車中に閉じ込められる恐怖感(笑える場面もあり>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

釜山⾏き⾼速鉄道車両KTX内で勃発する謎の感染パニック。ゾンビ映画定番の血塗れスプラッター描写は意外にも抑制気味だが、ドクズな人間がなかなか死なない不条理さがいかにも韓国映画らしい面白さ。最後はシビア>>続きを読む

ベテラン(2015年製作の映画)

5.0

2015年鑑賞韓国映画のベストワン!型破りな刑事が財閥のバカ息子を懲らしめるという分かりやすい展開と殴る!蹴る!転ぶ!吹っ飛ぶ!と90年代香港映画風スタントアクションが気分爽快で最高。韓国映画に出てく>>続きを読む

江南ブルース(2015年製作の映画)

2.0

ソウル江南地区の土地開発を巡りヤクザの利権争いが勃発、野心と裏切りの連続で定番通り死人が続出する韓国ノワール。兄弟の配役は思ったほど悪くなかったが組織の対立構図がすぐに理解できず鑑賞後はお手軽ドラマみ>>続きを読む

奴が嘲笑う(2015年製作の映画)

3.0

殺人事件のカラクリが明らかになるまでのドキドキ感はともかく、後半に期待した肝心の逆転劇が予想外に盛り上がらない。得意の焦り演技とチャラ男キャラをブチかますイ・ソンギュンや出てくるだけで笑える相棒役のイ>>続きを読む

アイランド 時を盗む島(2015年製作の映画)

3.0

原作はアルフレッド・ヒッチコックも映像化が宿願だったというジェームズ・M・バリーの戯曲「メアリー・ローズ」。監督のパク・チンソンは原作の室内劇だった空間設定を島に変更したらしいが、小粒ながらファンタジ>>続きを読む

笛を吹く男(2015年製作の映画)

4.0

グリム童話「ハーメルンの笛吹き男」をモチーフにした救いようのない悲劇。閉鎖感漂う謎の村にフラリと現れた道化師(リュ・スンニョン)が村長(イ・ソンミン)はじめ村民たちの心の闇に触れてしまう。日本では倫理>>続きを読む

戦火の中へ(2010年製作の映画)

4.0

朝鮮戦争時、学徒動員で散って逝った少年たちの実話を映画化。戦闘に不慣れな少年兵たちが押し寄せる人民軍と健気に戦い血塗れで死んでいく姿は正に地獄絵図。極限状態の中で芽生えるTOPとクォンサンウの儚い友情>>続きを読む

高地戦(2011年製作の映画)

3.0

朝鮮戦争末期、南北境界線の激戦地「エロック高地」で戦う兵士たちの友情、確執、葛藤のドラマ。人民軍兵士との秘密の共有箱の中に人糞山盛りとかお下劣な笑いを盛り込みながら、壮絶な戦闘で手足をフッ飛ばしていち>>続きを読む

誠実な国のアリス(2015年製作の映画)

4.0

誠実に生きていてもまったく報われないヒロインに現代韓国青年層に急増する「五放世代」(不景気、就職難等で恋愛、結婚、出産、人間関係、自宅購入を放棄してしまう20~30代の世代)の絶望感が投影された悲喜劇>>続きを読む

明日へ(2014年製作の映画)

4.0

自分もリストラ経験者なので不当解雇される主人公たちの気持ちが痛いほど理解できた。ただ、自分にはこの映画のように苦労を共に乗り越えられる仲間がいなかったけど。理不尽な会社の仕打ちに何度も立ち向かっていく>>続きを読む

無頼漢 渇いた罪(2015年製作の映画)

2.0

詰めが甘く容疑者(無敵のパク・ソンウン)を取り逃がしてしまうキム・ナムギルの体たらく。なんだか「落ちぶれた女優」オーラが伝わってくるチョン・ドヨンも痛々しく見えて作品のつまらなさを加速させる。正直チョ>>続きを読む

黒水仙(2001年製作の映画)

4.0

朝鮮戦争から50年後、巨済島捕虜収容所に関わる連続殺人事件に隠された悲しいラブストーリーを描く。日本ロケのパート(居酒屋と焼き芋屋が合体!宮崎市内を舞妓が歩いていたり唐突な地震描写など、ヘンテコな観光>>続きを読む

隻眼の虎(2015年製作の映画)

3.0

朝鮮最強の巨大な虎が牙を剥き人間に襲いかかる残酷描写は、人間のエゴにより現在でも繰り返される自然破壊への警鐘となって強烈に胸に迫る。不思議な縁で結ばれた主人公と巨大虎が心を通わせながらも命懸けの対決へ>>続きを読む

もっと猟奇的な彼女(2015年製作の映画)

1.0

チョン・ジヒョン不在の嫌な予感が的中。イメージ的な理由もあるが演技力の乏しいビクトリアではチョン・ジヒョンに勝るとも劣らないほどの魅力を感じることができず、またチャ・テヒョン単独ではもはやこのシリーズ>>続きを読む