ころっぷさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

3.5

美しい景色がずっと心に残る。若きジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオの演技が素晴らしく、じっくりと登場人物に寄り添う脚本も素晴らしい。誰かの為に生きる事の閉塞感と、そこから新たな人生に歩み出す予>>続きを読む

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.0

この時代に「竹取物語」に材を取って高畑監督が伝えたかった事。その奥深い物語の世界にある人間らしい生活という物について考えさせられた。線が動く躍動感たっぷりのアニメーションに目が釘付けになる。背景の淡い>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.5

是枝監督らしい社会問題をモチーフにしながら、深い人間ドラマをテーマにした良作だった。キャストのレベルが非常に高く、強く感情移入させる。膨大な台詞も丁寧に綴られていて、リアリティがある。韓国の風景描写が>>続きを読む

デッドゾーン(1983年製作の映画)

3.0

クリストファー・ウォーケンの繊細なキャラクター造形が印象的だ。物語の積み方は丁寧で好感が持てるが、やっぱり描写に古臭さは感じてしまう。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

2.5

不穏な空気で一杯にしておいて、中々確信には迫らない。肝心の飛行物体もハッキリとは見せない。思わせぶりなチンパンジーの事件や、テーマパークのアトラクションも謎のまま、急に展開は一気に加速。その見せ方や興>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

2.5

実験的な映画で、新しい表現にチャレンジしているのは評価出来る。が、サスペンスが物足りなく、アクションも中途半端。SF作品としての創造性も今一で、正直この程度では印象に残らない。

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.5

他国の文化を知るという、映画の利点の一つを体現出来る作品。生々しい家族の姿が実にリアルで胸に迫ってくる。色々と問題を抱えるが、辛うじて前向きに生きる事の大切さと難しさが伝わってくる。良作のドラマだった>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

よくもまあこんな見事な脚本が書けるものだと感心してしまう。人間のありとあらゆる感情を表現した歴史的傑作。キャストの好演も筆舌に尽くしがたい。重く、苦しい作品だけど、他では味わえない充実感を抱かせる。素>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.5

映像の質感と音楽の緊迫感が物語を大いに助長している。絵空事では無いリアリティを持ったストーリーは悲しくも恐ろしい。ライアン・ゴズリングも素晴らしい演技を見せている。

マイマイ新子と千年の魔法(2009年製作の映画)

3.5

作画の素晴らしさ、脚本の見事さが際立つ一作。想像力を武器に世界と対峙する子供達が見ていて清々しい。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

2.5

演者は皆頑張っていたと思うけど、ストーリーが今一惹き付け無い。予想を裏切る展開が全く無く、昔ながらのヤクザ映画の焼き直しになってしまっている。前作が新鮮な作品だっただけに残念。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.0

何とも恐ろしい物語。マスコミの加熱報道や世間の物見高さへの風刺もピリッと効いたサスペンス。妻の狂気性が際立つ所だが、事の大小はあれど夫婦間の普遍的な問題を扱った作品とも言える。先の展開が興味を惹きつけ>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.0

噂に違わない傑作。全編爆笑しっぱなしの圧倒的なアイデア力。アクションもダンスも凄まじいクオリティ。ツッコミしても切りが無いアホらしい描写も愛嬌があって素晴らしい!

アサシン クリード(2016年製作の映画)

2.5

設定が複雑なのと、研究所の立ち位置が良く分からない。アクションも今の時代では驚かされる様なレベルではなかった気がする。続編に含みを持たせた様な結末もモヤモヤする。豪華なキャストが勿体なく感じた。

ダークシティ(1998年製作の映画)

3.5

SF 映画の隠れた金字塔。後の様々な作品に影響を与えた功績は大きい。不穏な空気感がたまらなく引き込まれる。

ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

3.0

驚愕の映像。ディズニーのピノキオが如何にソフトに脚色されているのかを感じる。ダークで不穏な世界観が堪らなく魅力的。普遍的なテーマを内包した奥深い物語。登場するキャラクター達の奇怪な面白さ。中々に見応え>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.5

軽さと重たさのバランス感覚が心地よい作品。SF設定を人生を深く考察させる道具立てとした脚本の巧さが光る。演者も素晴らしい演技を見せている。細かい所に粗はあるものの、全体として感動的な良作だと思う。

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

瑞々しく、リアルで、生きた会話の描写が素晴らしく胸を打つ。誰しも自分の人生を振り返ってしまうような普遍性を持った作品だ。主人公のキャラクター造形も印象的で、俳優の演技力の高さには本当に驚かされる。節目>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

4.0

虚構と現実のミクスチャー感が面白い。スピード感があって、目まぐるしく変化していく展開にドキドキしてしまう。独創的な映像表現と、平沢進の前衛的な音楽が実に合っていた。今監督の代表作として世界に誇る傑作だ>>続きを読む

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

2.5

箇所箇所笑える所はあるものの、前作を観ていないのでイマイチハマれなかった。ぎこちない大根演技のキアヌがとても印象的だった。

アス(2019年製作の映画)

2.5

不穏な空気が立ち込めるまでのジワジワとくる感じが面白い。オチに関してはある程度予測が付くものの、通り一遍では無い描写が興味深かった。暴力描写も直接的では無いので、何とか嫌悪感無く見られた。

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

3.0

知られざる苦悩に満ちた生涯。与える事に人生を捧げたオードリーの姿には、神々しさと共に畏敬の念を感じる。貴重なインタビューの数々。興味深い内容だった。

ドライヴ(2011年製作の映画)

3.5

再鑑賞。不器用な男の優しさと危うさが胸を打つ。レトロなサントラもセンスが良く、キャラクター造形も面白い。ライアン・ゴズリングの魅力を存分に引き出した名作だ。

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.5

子供向けの稚拙な部分はあるものの、映像の美しさとノスタルジックな雰囲気が面白い。夫婦の互いに思い合う姿は感動的だったし、キャストも皆楽しげに演じていて好感が持てる。

ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

2.5

相変わらずの可愛さとシュールな可笑しさはあるものの、目新しさに欠ける展開。ファンには嬉しい新作かも知れないが、映画としては凡庸だと感じた。

キングスマン(2015年製作の映画)

3.5

圧倒的なアクションのクオリティに終始引き込まれる。スパイ映画へのオマージュとパロディが満載で、よく練られた脚本が秀逸だ。主人公の成長と世代間の友情というテーマもよく表現されていた。

スナッチ(2000年製作の映画)

3.0

如何にもイギリスらしい皮肉に満ちた物語。ショッキングな展開で引き込んでいく。

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.0

二転三転のストーリー展開と、スーパースローモーションの映像がガイ・リッチーらしくて面白い。豪華キャストの演技合戦も見応えがあって、バランスの良い仕上がりになっている。特別に新しい作品ではないが、十分に>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.5

シンメトリーの美しくも不自然な構図と、まるで書き割りの様な極端なデフォルメが面白い。奇想天外な物語が、個性豊かなキャスト達のアンサンブルで立体的に描かれている。この独特の語り口は確かに癖になる。

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.0

緊迫感を煽るカット割りが秀逸だ。役者達の演技力も高く、全編に惹き付けられた。

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

フィルムの質感と夜の撮影がノスタルジーを感じさせてくれる。初々しい主演の2人の演技が素晴らしい。曲者の脇役達の暴走も楽しく、PTAの映画愛が存分に伝わってくる作品だった。

日日是好日(2018年製作の映画)

3.5

四季を感じ、流れる時間に寄り添う様なじっくりとした映画だった。樹木希林さんの佇まいに、演技を越えた存在感を感じる。型を反復する事で、意味ではなくそのものの本質に近付いていくという事が理解出来た。茶道の>>続きを読む

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.0

メッセージ性の強いアクション作品。テロリズムを肯定するべきではないが、自由の為に戦う覚悟は持つべき。飽きさせない展開と、役者の演技が迫力ある。

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.5

残酷な運命にも、希望を失わない力強さが実に感動的だ。主演の2人の演技がとにかく素晴らしい。

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.5

噂に違わない出来映えの作品だ。実話ベースという点にやっぱり驚く。展開に絶妙なテンポがあって、良い意味での軽さもある。フランス文化の日本人にはやや馴染み薄い様な部分が妙に新鮮。そのスタイルが新しかったの>>続きを読む

喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

3.0

強烈な作品だ。夫婦である事のどうしようも無い葛藤を実に切実に描いている。多かれ少なかれ誰しも身につまされる所があるはずだ。とことん滑稽でとことん共感を得たりする。不思議なバランスで最後まで飽きる事無く>>続きを読む