ころっぷさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.5

残酷な運命にも、希望を失わない力強さが実に感動的だ。主演の2人の演技がとにかく素晴らしい。

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.5

噂に違わない出来映えの作品だ。実話ベースという点にやっぱり驚く。展開に絶妙なテンポがあって、良い意味での軽さもある。フランス文化の日本人にはやや馴染み薄い様な部分が妙に新鮮。そのスタイルが新しかったの>>続きを読む

喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

3.0

強烈な作品だ。夫婦である事のどうしようも無い葛藤を実に切実に描いている。多かれ少なかれ誰しも身につまされる所があるはずだ。とことん滑稽でとことん共感を得たりする。不思議なバランスで最後まで飽きる事無く>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.5

SF映画の可能性を感じる深い内容。静謐な映像がじわじわと想像力を刺激し、鑑賞後は呆然とした余韻に浸らされてしまう。改めてSF映画の隠喩的表現の奥深さに唸る。全てのレベルの高さに圧倒される思いだ。

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.5

田中裕子の渾身の演技が忘れられない。ユーモラスで温かい作風の中に、不意に差し込まれる人生の残酷。生活のリアリティが尋常で無い。前情報無しで観たので、本当に驚いた。素晴らしい作品だ。

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.0

バラバラな家族が次第に団結していく様は感動的。笑いあり、涙ありの大満足な作品だ。俳優達の演技力にも脱帽。人を選ばず進められる。

アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

4.0

正に奇跡の歌声。全ての人の心に寄り添う力強いパフォーマンス。このライブの映像が残されていた事を神に感謝したい。

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.5

驚異的な映像美とスピーディーな展開で引き込む。ストーリーも一見複雑だが、コンパクトにまとまっていて分かり易い。日本アニメーションへのオマージュとライバル心でハリウッドが本気を出した感が半端ない。文句な>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

2.5

他愛の無い内容だが、笑えるシーンもいくつかあって印象は悪く無い。台詞が多くて映画らしさが希薄に感じる。展開も安易過ぎる。主演の2人は頑張っていたが、全体的に特に何も残らない作品で残念だった。

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

4.0

粒子の荒い映像が砂漠の雰囲気を巧く伝える。リアルな描写の連続で戦場の緊迫感も凄まじい。俳優達の役への没入が、物語に絶大な説得力を与えている。戦争映画の一つの到達点として、記憶に残る作品だ。

アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

4.0

細部にまで丁寧に描かれた作画が美しい。ダイナミックなアニメーションの醍醐味も味わえる。かの有名なベストセラーを新たな視点で現代の若い世代に伝える素晴らしい作品だ。二度と繰り返してはならない悲劇を重厚に>>続きを読む

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

2.5

アメリカのティーンムービーの一つの定形。テンポが言いので飽きないが、今一つ突き抜けない消化不良を感じる。ノスタルジックな映像は雰囲気がある。音楽もお洒落。シャラメの演技も引き込む。が、どうも全体的に印>>続きを読む

マーウェン(2018年製作の映画)

3.0

空想の世界と現実世界との境目を軽やかに越え、映像技術で物語に説得力を持たせている。スティーブ・カレルの演技が兎に角細部に至り完璧で、それを観ているだけでも眼福。ロバート・ゼメキス監督のセルフパロディも>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

2.5

やけに評判の作品なので、期待値が高過ぎたのかも知れない。台詞などに良い点もあるし、主演の2人の掛け合いは見ていて楽しい。が作品として特筆すべき優れた所はこれと言って無い。

第9地区(2009年製作の映画)

3.5

SF映画の図式を取った、差別や難民問題を発起する社会派作品としての側面を感じる。衝撃的な内容を実にリアルに描いた演出と映像の巧さが光る。

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.0

薬物依存を扱っているが、描写は控えめで全体的に気安く観られる。ロンドンの街並みは観ていて飽きない美しさと気品がある。個人的には犬派だけど、猫のいる生活も悪く無いと感じた。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

2.5

シリーズの回を重ねる事に暗く、憂鬱な物語に。前作からの時間経過でよく覚えていなかったのもあるが、集中して観る事が出来なかった。ファンタジー感も希薄で主人公の影が薄すぎる。期待値を大きく下回る出来栄えと>>続きを読む

マグノリア(1999年製作の映画)

3.5

不条理な落ちに吹き出してしまう。演技巧者達のアンサンブルに強烈に引き込まれる。観客の思考を手玉に取った見事な脚本。やっぱりPTAは天才だ。

水曜日が消えた(2020年製作の映画)

2.5

設定は序盤で説明を終え、そこから予想を裏切る展開に持っていく狙い。どこかのタイミングでテンポを変えて引き込む事が必要だったのだろうが、ちょっと空振りに終わってしまっている。

あの頃。(2021年製作の映画)

2.5

今泉監督の作品は好きなのだが、今作の仲間内の雰囲気にはどこかぎこちなさがあって、他作品と比べて没入出来なかった。面白そうなテーマの割には表現が表層的にも感じた。役者陣は好演していたが、やや物足りない。

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.5

テンポ良い展開で引き込まれる。戦闘シーンの迫力も凄まじい。誰しも楽しめるエンターテイメント作品だ。

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.0

美しい景色と、言葉にならない感情が強く胸に残る。主演2人の自然体の演技が素晴らしい。アン・リー監督の落ち着いた演出と共に、忘れられない作品になった。

クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

2.5

ハイレベルなコメディとしか受け止めきれない。余りに理屈に合わない展開に唖然としてしまった。この物語によって何を伝えようと試みたのか。理解に苦しむ所ではあるが、とんでもない作品を観たという実感は多いにあ>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.5

オヤジ4人組のハシャギっぷりが微笑ましい。お酒に頼る気持ちも分かるが限度は大切。人生讃歌の肯定感溢れるラストシーンが秀逸。マッツ・ミケルセンの無骨ながらも繊細さを感じさせる演技にハマりそう。良い映画で>>続きを読む

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.0

豪華声優陣のハイテンションな演技が面白い。物語は今一つ捻りの無い単純な物だったが、ミュージカルシーンは魅力的。ボノの出演は驚いた。

DENKI GROOVE THE MOVIE? 石野卓球とピエール瀧(2015年製作の映画)

3.0

関係者達の証言で浮かび上がる電気グルーヴの実態。本気で大人がふざけ続けると、冗談も壮大な物語になる。圧倒的なライブパフォーマンス。革新的なサウンド。この2人にしか実現し得なかった景色を垣間見せてくれる>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

久し振りに映画館で鑑賞。やっぱり没入感が断然高いから、映画に入り込めて嬉しい。淡々とした描写の中に豊かな感情表現が散りばめられていて、難しいテーマを扱いながらも重くなり過ぎない。擬似親子の様な2人の距>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.5

地に足が着いた落ち着いた作品。美しいモノクロの映像とヴァン・モリソンの音楽が印象深い。複雑な歴史的背景にも関わらず、暗くなりすぎないストーリーテーリングが良い。自分が何者であるかというテーマと、優しい>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.5

永遠の映画少年、タランティーノ監督による荒唐無稽な痛快ストーリー。映画が世界を救う。キワモノキャラクターの乱立が衝撃的だ。グイグイと引き込む脚本がまた見事。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.5

夜が明ける事の何の変哲の無さが、イヤに美しい事の様に最後は感じている。人生を振り返ってみると、案外こういう一晩の事が頭を過るのかも。世界の片隅のほんの一時の出会いが、特別な物に映る。ロマンチックでセン>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.5

遊び心で作られた、ささやかなファンタジー。多弁で神経質な何時ものアレン作品の主人公をオーウェンは見事に物にしている。豪華キャストの共演も楽しく、正に一時の夢の様な映画だった。

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.0

完璧なフィルムノワールの再現。徹底した美術の統一感が物語の世界観に強烈に引き込む。3人の刑事のそれぞれのキャラクターも面白く対比されていて、脚本の巧さに唸る。映画としての完成度が高い。忘れられがちだが>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.5

スピード感あるスタイリッシュな映像が惹きつける。個性的キャラクターの絡みも面白い。主人公がクールで現代的。音楽と映像のシンクロが斬新な演出に感じた。観て損のない、良くできたエンターテイメント作品だ。

マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)

2.5

豪華な作りで、衣装や美術に力を入れられている。哀愁のあるストーリーではあるが、登場人物のバックボーンに知識が無いと付いて行けない所。キャストは好演していたが、今一つ引き込まれない。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.0

様々な感情で揉みくちゃになる。そこで生きていた人たちの生活がリアルだからこそ、何の上に爆弾を落としているんだと、人間の行いだと信じられない気持ちになる。戦争を知る時、死んだ人の数では無くて、そこにあっ>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

3.0

劇場公開時以来の再見。今では当たり前になった映像技術の発展に多大な貢献したという事が確認出来る。物語は伝統的な西部劇の宇宙版だが、大仰なスペクタクルと現代社会の問題提起を上手く組み込む仕事が成されてい>>続きを読む