ころっぷさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.5

スピード感あるスタイリッシュな映像が惹きつける。個性的キャラクターの絡みも面白い。主人公がクールで現代的。音楽と映像のシンクロが斬新な演出に感じた。観て損のない、良くできたエンターテイメント作品だ。

マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)

2.5

豪華な作りで、衣装や美術に力を入れられている。哀愁のあるストーリーではあるが、登場人物のバックボーンに知識が無いと付いて行けない所。キャストは好演していたが、今一つ引き込まれない。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.0

様々な感情で揉みくちゃになる。そこで生きていた人たちの生活がリアルだからこそ、何の上に爆弾を落としているんだと、人間の行いだと信じられない気持ちになる。戦争を知る時、死んだ人の数では無くて、そこにあっ>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

3.0

劇場公開時以来の再見。今では当たり前になった映像技術の発展に多大な貢献したという事が確認出来る。物語は伝統的な西部劇の宇宙版だが、大仰なスペクタクルと現代社会の問題提起を上手く組み込む仕事が成されてい>>続きを読む

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.5

強烈な物語。現代のコンプライアンスでは再現不可能なハイテンションな表現の数々に驚かされる。基本的におバカな作品だが、純粋な美しさも感じる稀有な作品だ。

ジェミニマン(2019年製作の映画)

3.0

アクションの見せ方が凄い。臨場感のある演出で、その場で目の前にしているかの様。迫力ある。最新の映像技術が物語に有機的に活かされていて、違和感が無い。ウィル・スミスの演技の懐の深さも体感出来る。期待以上>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

3.5

洗練されたデザインと音楽が、合理的超管理社会のイメージを増強している。今や絵空事では無いテーマが深い。複雑な人物像をキャストは皆見事に演じている。特にジュード・ロウはハマり役だったと思う。

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.5

素晴らしい作画の数々。見入ってしまう。波瀾万丈の物語をテンポ良く描いた、脚本と演出も良い。キャラクターに愛着が湧く。温かい気持ちにさせてもらった。食いしん坊に悪い人はいない。

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0

「会話」が主役の映画。一日の時間の流れ方がリアルだ。「家族」だからこそ理解出来ない事。それは無理に解消したりする必要ないのかも知れない。是枝監督の作品で一番好きです。観客自らの想像力で映画を作っていく>>続きを読む

カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

2.0

集中力を持続出来ず。余りに興味を引かれないので鑑賞が困難に感じてしまった。演出と撮影が粗く、脚本も稚拙。ただただ残念。

M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)

4.0

画期的な即興演出とアドリブ演技。不謹慎極まるブラックユーモアの裏に、反骨精神を強く感じる。肩の力が抜けた反戦映画。やっぱりロバート・アルトマンは只者では無い。強烈な作品だ。

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.5

実に辛辣な作品だ。どうすれば良かったのかという問いに答えは無い。観客に答えでは無く考え続ける事を強いる作品ではある。名優達の名演により、物語はより逼迫した質感を伴う。流石イーストウッド監督という作品。

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.0

驚異的な映像の数々。主人公と共に宇宙空間の孤独を味わう。まるで人類の進化、生命の誕生の様な暗喩的表現だ。サンドラ・ブロックの身体能力が凄い。ジョージ・クルーニーの役はカッコ良過ぎ。音楽も音響効果も凄い>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

2.5

映像の面白さと、期待させる展開はあったのだが、中盤以降の見せ方が余りにワンパターンで飽きてしまう。最後まで観て、オチが弱いので引っ張っていただけなのだと気付く。そもそもの脚本段階で、ワンアイデアに頼り>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

圧倒的な映像の力が、戦争と死の圧迫感を伝える。異なる3つの視点と時間軸が、絶妙にクロスオーバーする脚本も見事。流石クリストファー・ノーラン、一筋縄ではいかない。

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.0

お約束の展開。ファンサービス旺盛な豪華作品だ。各キャラクターにも見せ場を作り、ミスリードと伏線回収の脚本がやはり見事。キャストも演じるのが楽しそう。まだまだ続いて欲しいシリーズだ。

王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987年製作の映画)

3.5

30年以上前にこんなアニメーション作品を作っていたとは驚きだ。とにかく作画のレベルが高い。若き才能達のエネルギーを存分に感じる作品。ロケットの発射シーンの美しさ。何度も観たいと思った。

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.5

アメリカン・ニュー・シネマの金字塔。反骨精神のバイブルたる作品。悲劇の先に終わらない物語を感じる。ジャック・ニコルソンのベストアクト作品だと思う。兎に角未見の方には強く鑑賞をオススメします。

用心棒(1961年製作の映画)

4.0

何度観てもやっぱり傑作だ。何より三船敏郎の魅力を100%引き出している。ワンフレームですべての状況が一発で説明される、画面構図が素晴らしい。軽妙な脚本。壮大なセット。演技巧者のアンサンブル。全てが一級>>続きを読む

アフタースクール(2008年製作の映画)

3.0

テンポ良く、台詞もよく練られていて面白い。三人のメインキャストのキャラクターも魅力的に描かれている。数少ない和製エンターテインメント作品の旗手として、やっぱり内田けんじ監督はトップランナーだと思う。観>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

3.0

序盤の様々なタッチで描かれた絵が期待を高める。テンポ良く、独特な世界観を突き進んだ湯浅監督らしさが全開だった。しかし、演奏シーンが余りに長く、また曲調がずっと一緒なのが辛い。肝心の犬王の舞がさほど惹き>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.0

再鑑賞。やっぱり凄い。危機迫る俳優達の演技が見応えある。カメラワークの臨場感と、音楽がもたらす緊迫感も半端無い。現実と妄想が入り乱れ、観客もどこに自分のリアリティを置いて良いのか不安になっていく。リア>>続きを読む

ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)

3.5

久し振りの鑑賞。ほとんど内容を忘れてた。改めて観ると本当に不思議な作品です。主人公は終始やられっぱなしで、思い通りにいかない。それでも周りの人間の思惑が二転三転して上手く転がる。フィルムノワールのクラ>>続きを読む

ダーティハリー(1971年製作の映画)

3.5

超ロングショットが異様な雰囲気を全編に与えている。今の時代では描く事の難しいヒーロー像だ。犯人の異常性も今なら完全アウトな振り切れ方。色んな意味で衝撃的な作品だ。ここから生まれた亜流作品を考えると、偉>>続きを読む

mellow(2020年製作の映画)

2.5

何だか見ているうちに、この映画が持つある意味気持ち悪い不自然さが、癖になっている事に気付く。今泉監督の独特の世界観が微妙な所を刺激してはくるのだが、完全にハマる事は最後まで出来ず。

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

5.0

20年振り位に観た。本当に凄い。映画を観て、しばらく動けない程の感動を覚えたのは初めてかも知れない。頭がまだ痺れてる。このレビューで初めて5.0評価を付けた。二度と無いかも知れない。20年前の若造には>>続きを読む

プレイス・イン・ザ・ハート(1984年製作の映画)

3.0

困難な時代を懸命に生きた人間の姿が実に感動的だ。力強い母親を演じたサリー・フィールドの演技力が最大限に活かされている。心優しい盲人を演じたジョン・マルコビッチと頼りがいのある労働者を演じたダニー・グロ>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.0

近い将来、本当にこんな世界が訪れるのかな。仮想世界の描写がリアルで目を見張る。様々な作品のクロスオーバーが面白い。ポップカルチャーへのオマージュとパロディが秀逸だ。スピルバーグ監督が本領発揮した作品は>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

内容盛りだくさんで、ダニエル・クレイグの有終の美に相応しい作品になっている。激しいアクション、絢爛豪華な舞台設定、迫力満点のカーチェイス。007シリーズの魅力を余す所無く網羅し、悲哀を感じるストーリー>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.5

久し振りの再鑑賞。独創的な脚本に引き込まれる。敢えてローテクの技術で浮遊感のある映像を見せつける、ミシェル・ゴンドリーの手腕が光る。いつになく抑えた演技のジム・キャリーも素晴らしい。記憶を扱ったSF要>>続きを読む

ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)

3.5

他に類の無い、独自の世界観を確立している。先の展開の読めない、観客の予想を裏切り続ける脚本と、無声映画の様な演出の細かさが秀逸。何度観ても新たな発見があり、ユーモアセンスと表現力に驚かされる。古今東西>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.0

改めて、観たかったなぁと。すごいメンバー集めたもんだ。映画を撮るという行為を超えた、狂気的なドリームチーム。興行的には厳しかったかも知れないけど、デイヴィット・リンチ版よりはマシだと。

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.5

物語の循環と帰着。一人の男の怒りと苦悩に満ちた生涯の走馬灯が、激しくも儚く散っていく様が、胸を締め付ける。時代に翻弄され、必死にあがない、懸命に生き、過ちを犯し、すべてが一瞬の出来事の様に終わる。何て>>続きを読む

サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)

3.5

はるか昔に観た作品だが、久し振りに観て、こんなに豊かな作品だったのかと驚いた。若かりし頃はこの作品の奥深さが理解出来なかったのかも知れない。とにかく人物が立体的に生き生きと描かれていて、流石ラッセ・ハ>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

言葉に出来ない感動で奮える。圧倒的な演奏と歌とダンスを極限までにシンプルな形で表現していく。音楽を取り巻く環境は日々めまぐるしく変化していくが、音楽が持つ本来の力は変わらない。リズムが体を動かし、メッ>>続きを読む

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.5

絵空事では収まらない、シニカルな怖さがある怪作だ。その撮影の粘着質と美術デザインの独自性で時代を経ても古びれない力のある作品になっている。長尺のくどさもそれ程無く、監督の構想時のバットエンドの方がやは>>続きを読む