Monisanさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Monisan

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ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015年製作の映画)

3.5

観た。

役者の皆さんは本当に素晴らしいし、子ども達の表情も真っ直ぐで良い。
だけど、あまりに長過ぎる、編集がまったりし過ぎている。
これあと20分くらい短くして貰えたら、緩急もあって、もっと見応えあ
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ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

3.9

観た。

これお話がとても面白い。
宮部みゆき原作の良さか。

その話を再現したのは演出と、物凄い豪華な役者陣。そこは間違いない、でも苦手なのは、大きな声を出すお芝居。
人って感情が大きく揺り動かされ
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レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年製作の映画)

3.9

観た。

アメリカへ行く、の続編。
メキシコでテキーラに襲われて、仲間を失ったり散々な状態のメンバー。
ニューヨークへ向かう道中に、ウラジミールがモーゼと名乗り再合流。
やはりマッティ・ペロンパーがい
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水のないプール(1982年製作の映画)

4.0

観た。

なかなか問題作というか、凄いお話だな、と思ったら実話から着想を得た映画との事。そうなんだ…

切符を切る鋏をリズミカル鳴らすヨリ、懐かしい。こんな風景が昔はあったんだよな。内田裕也の鋏を鳴ら
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過去のない男(2002年製作の映画)

4.1

観た。

敗者3部作の2作目。
カウリスマキは癒さされる。肩の力がすっと抜けるような感覚。尊い。

しかし、これ本当に2002年公開の映画かと。勿論良い意味と少しの皮肉もあるけど。本当に作りたいものが
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.7

観た。

シンメトリーだったり、対象物を画面の中心を捉えた構図だったり、長回しの横移動のカメラとか。所謂ウェス・アンダーソン風は全開だし。カットごとにアスペクト比もカラー・モノクロを変えたり、アニメま
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.0

観た。

不穏な適度に張り詰めた空気感が首尾一貫して存在しているというか。
トーンにブレが無いのでとても集中して入り込める。

淡々と、唐突に行われる殺人は、一見ごく普通の画のなかで実行されるので観て
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.1

観た。

これは企画、脚本が秀逸。

訳があって警察の通報電話を受ける業務についているアスガー。適度に捌く姿はスマートに見える。
そこで事件が発生し、ここからは観ているこちらもアスガーと同じ条件で、リ
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アリス(1988年製作の映画)

3.7

観た。

悪夢の国のアリスという感じ。

兎は淡々としていて、見た目も不気味だけどアリスの声で台詞を読まれるのでどこか可愛くも見える。

アリスは現実ではお転婆だけど、不思議の国では戸惑い続けながら冒
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

観た。

これはもう一回ちゃんと見直さなきゃ駄目だなぁ。
絵、アニメーションが素晴らし過ぎて、見たい箇所が画面上に多すぎて。それらを追っていたらお話、台詞に集中出来なかった。

しかしあんな自由に空間
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.1

観た。

最初は実際の高校生活ってこんな感じでしょう、という演出というか見せ方が、むず痒くて入り込めなかった。

卒業に向けてそれぞれのお話が進んでいくうちに、徐々に心地良くなってくる。
バスケ部の後
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

4.0

観た。

1968年製作か。
お話はシンプルなんだけど、怖くて緊張感のあるゾンビ映画の元祖、原点。

人の肉を食べる事が分かってからの後半のショッキングな場面や、頭部を破壊すると停止させられるといった
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

3.8

観た。

これは高カロリーな映画だったな。
ミュージカルが始まって以降はほぼずっとエネルギー全開で、先の予測がまったく出来ない、ロッキーホラーショーを時間いっぱい浴びたというか。

自分が生まれる前の
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.6

観た。

独創的としか言いようがない。
ドラーグ人のポスタービジュアルは有名で各所で見るし、昔から気にはなっていた。

最初の指で弄ばれ母親が容易く殺されてしまうシーンは観た事あった気もするが、ショッ
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バービー(2023年製作の映画)

3.5

観た。

2001年オマージュから始まり。
独特のピンクを中心にした美術は楽しかった。けど…

評判ほどハマれなかったなぁ。テンション高めだし、分かってボケてる感じも悪くないけど。あまりにBarbie
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章(2015年製作の映画)

3.9

観た。

あぁ面白かった。
最終章で、痛みやグロさも全力で出してきたな。4つのミッションきつ過ぎる。
田代頑張り過ぎ。暴力、性犯罪、自傷に殺人て…叫びながら観てた。
そっかLIVE配信(のてい)だから
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版(2014年製作の映画)

3.5

観た。

うーん劇場版、力んだのかなぁ。
流石に目茶苦茶だったな。

お話の流れは元々こういう流れなんだろうけど、派手にやろうとし過ぎたかもね。その結果、良かったエセモキュメンタリー感が無くなってしま
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.7

観た。

タイトルがVol.2とでかでかと出てくるの潔くて良いな。

こちらの方がタランティーノらしい痛みがより強いかな。
ビルは激渋だし、教会のモノクロは格好良い。バドとの勝負は岩塩を打ち込まれあっ
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.0

観た。
観てなかったシリーズ。

当時なんで観ていなかったのか。
評判がそこまで良くなかったからか、単純に仕事に忙殺されていたからか。後者な気もする。

冒頭の香港映画オマージュから始まるオープニング
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪い(2013年製作の映画)

3.8

観た。

いよいよ劇場版の序章へ。
流石の工藤達も前回のショックでしばらく仕事をしていなかった(てい)から始まる。

いきなりの真壁先生の登場はびびった。
市川はどんどん垢抜けて綺麗に。そして劇中でも
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.8

観た。

もう少しグロい表現もあるかな、と思っていたけど、冒頭の動物達の丁寧な描き方を観て、大丈夫だと安心できた。
特に羊さん達への向き合いとか、出産を補助するシーン、これきちんと訓練したよね、演者さ
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.8

観た。

最初の登場人物の名前ラッシュと、男性の髪型とか服装とかが似たような感じで、いきなり置いてかれそうになった。

90年代前半のスーツ姿とか、ちょっとダサいなぁ、とか。フライデーズがお洒落だった
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.2

観た。

センスが良い…
本当世の中にはどれだけセンスの良い人間がいるのかを考えてしまう。

これも角の丸い正方形の画角。そこに映る、家とやたら長回しの男女が美しい。役名はCとM。
不穏な雰囲気もある
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2012年製作の映画)

3.9

観た。

この回は良い。
最初の投稿映像から充分に緊張感がある。普通に夜の学校怖いし、トイレのシーンは来るのわかってるのにビビってしまう。

投稿者の女子達も素人感は相変わらず良いリアリティ。霊能者の
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.2

観た。

タイトルがまず格好良い。フォントも出し方も。
そこからオープニングクレジットの映像もヤバい。カメラの物理的な居場所を全く感じないというか、アングルも動きも自由過ぎる。

アスペクト比が、主人
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

3.5

観た。

今回はいまいちかな。
河童という題材に興味を惹かれなかったというのもあるけど。
農家のお父さん、鈴木が演技をしようとしていたのが駄目だった…。
こういうモキュメンタリー風に作られている映画っ
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.1

観た。

カウリスマキ「敗者三部作」の一作目。

冒頭の包丁持ってるコックでいきなりクスッとさせられる。
夫の運転する路面電車のシーン良い。画角が本当に安心するというか、すんなり入ってくるというか、好
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.7

観た。

このシリーズは癖になるな。
思わず観ちゃう。

相変わらず工藤はめちゃくちゃ。蹴るし、叩くし。前回の呪いの道具持ち歩いてるのは笑った。

デジカメ映像のチープさを上手く利用しているから、変に
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.2

観た。

これは面白かった!
ジム・キャリーが好きになる。

序盤の彼は自分か、というくらいに否定的でシニカルな癖にジョークを言ったりして、人間関係を回避している。

YESセミナーの描き方とかやり過
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.0

観た。

完全に順調な軌道に乗ったのかな。
製作陣も演者も興収の良さを自信にして勢いがある感じがする。

2まではコスプレに見えてそれが面白くて仕方なかったけど、慣れもあるのか今作は良かった。李牧以外
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

観た。

凄く寂しい気持ちと、怖い感情にもなって、最後で救われた部分もあったけど、エンドロールでやはり寂しくなった。

君たちはどう生きるか、という映画でもあり、宮崎駿がどう閉じるか、というテーマだと
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

4.0

観た。

とてもアメリカっぽい映画なのかな。
良くも悪くもベタというか。

でもジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン、この2人のやりとりを観られるだけで大いに価値のある映画。
モーガン・フリーマ
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.1

観た。

東欧ってこういう不気味さあるよな‥
ダークファンタジー、というより闇童話というか、この映画的には病み童話でもあるな。

冒頭のオープニングクレジットから不穏、赤ちゃんの写真なのに何故にこんな
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

3.7

観た。

これは良いかも。
ありそうで、あんま無さそうな感じ。

予算の無さを逆手にとって、終始DVD番組の制作のていなので。チープさがむしろ怖い演出になっている。
住所とか通行人とか、車のナンバーと
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肉体の門(1964年製作の映画)

4.2

観た。

とても熱量の高い映画だと感じた。

戦後の東京で食べる為に身体を売らざるを得ない女性達。悲壮感は無く、強さとエネルギーがあり、明るくポジティブにすら見える。
今の日本はこの頃と比べて良くなっ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.1

観た。

終始緊張感のある演出。
というかケイト・ブランシェットの迫真の演技がそうさせるのかな。常に張り詰めた空気感だった。

後半からはそこに得体の知れない恐怖も漂い始めて目が離せなくなる。

しか
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