高畑淳子の「義母っぷり」も凄かったが、
やはり一番凄いのは戸田恵梨香が放つ、母性ゼロ・体感温度ゼロの冷たさか。
ついでに言えば、色気ゼロ、幸福感ゼロで、見ていて痛い。
んー、そうだなぁ、でも本当>>続きを読む
8番、という番号は『十二人の怒れる男』でヘンリー・フォンダが付けていた番号なので、そこから引用したんだろうか。
『十二人の怒れる男』『12人の優しい日本人』が大好きな私は、韓国版はどんなもんか、と>>続きを読む
「我は死 世界の破壊者」
ロバート・オッペンハイマーは、
戦争を終わらせた英雄か。
地獄の兵器の生みの親か。
彼の科学者としての本能は、人間としての心を凌駕した。
原爆実験は成功した。
し>>続きを読む
2024年に見る『AKIRA』は未来的でありレトロでもある、やはり魅力的な作品だ。
斬新かつ古典。
極彩色に退廃した街・ネオ東京。
言うまでもないことだが、メカデザインは圧巻で、音楽も素晴らしい>>続きを読む
この上なく悲劇的な物語。
心が絞られる、凶々しい鬱映画。
なのに映像はスタイリッシュで洗練されている。
この違和感に酔いそうになる。
まず、音楽がいい。
弦楽器のつんざくようなメロディが、人生の崩>>続きを読む
「愛なんて損するだけだ」
伝説の俳優ジェームズ・ディーンのデビュー作。ジャケット見ればわかるが哀愁たっぷりである。
てか哀愁たっぷりの新人ってすごいな笑。
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父から愛されたかっ>>続きを読む
正義と悪が混在する街「ゴッサム」のノワール感が、やはり大好き。
今回も、終始ダークなトーンで犯罪が展開され、闇も深く、その中で正義を求めることの無力感に苛まれる。それがいい。
今回のヴィラン=リドラ>>続きを読む
「お前がチャンピオンになって、俺が親分になったら、また会おうや」
🥊🥊🥊
北野武といったら『アウトレイジ』だよなと思ったけど、そうだやっぱり『HANA-BI』だったとこの前思い出して、でもやっぱ>>続きを読む
正欲とは。
正しい欲望、
正しい性欲、
正しくなりたいと願うこと、かな。
圧倒的に正しい人間・稲垣吾郎は、「正しくない人間」を許せない。
正しくない人間。
それは、万引きを繰り返す女。
学校へ>>続きを読む
美しいアニメーションとストーリー。
大学生のとき見たときは何だか白けてしまった記憶があるが、ジジイになった今見返してみて、シンプルに楽しかった。
WALL・Eの造形がかわいい🤖
ほとんど単語し>>続きを読む
きた!奇跡体験!
今までヨルゴス・ランティモスは、天才というより、何か“超越した価値観”というような感覚で楽しませてくれていたが、反面、何を暗示してるかわからない、という凡人の悩みはあった。
一方>>続きを読む
おもしろかった!
ただこれは私がヨルゴス・ランティモスに近づけた訳ではなく、ヨルゴス・ランティモスのほうが下界に降りてきてくれたからだろう。
凡人の私にとってもストーリーが追いやすくて見やすい。少な>>続きを読む
まだ何も起こってない時点で、不協和音が鳴り響いており、不吉な予感しかしない。
ただ、変な表現だけど、これが“心地よい不協和音”なんだよなぁ。
ヨルゴス・ランティモスが何をしでかそうとしているのか期待>>続きを読む
残酷コメディ。
戦慄ファンタジー。
不条理ロマンス。
いや、どんな言葉で形容していいのかわからん。
ただ、自分の価値観の外側にある映画ということは確かで、これをうまく取り込むことができれば私の審美眼>>続きを読む
ヨルゴス・ランティモス初めて見たけど、確かにこれは天才なのかもなぁ。
ほとんどついていけなかった。こんなに置いてけぼりにされたのは久しぶり。
うん、たぶん天才なんだろう。
評価は保留にして、もっとい>>続きを読む
「聖」と「性」の波状攻撃。
クリスチャン、盗撮、パンチラ、マリア、教会、変態、神父、祈り、自慰行為、懺悔、罪の強要、女装、レズビアン、結婚、ベロキス、家族、お義兄ちゃん、新興宗教、のぞき、洗脳、拉致>>続きを読む
- You ? -
この3文字がこんなに力を持つ瞬間があるだろうか。
ずっと暗い世界で生きてきた彼女に光を与えた紳士は、実はみすぼらしい男だった。
出会えた瞬間の、喜びと戸惑い。
一方で、チャ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
カナシミの行動がよくわからん。なんで思い出に触っちゃうんだ。
かと言ってヨロコビも元気過ぎて好きになれない。もうちょっと落ち着いてほしい。
どっちかと言えば、私はむしろヨロコビの方が苦手。
ポジ>>続きを読む
【新感覚・絶望コメディ】
“苦悩する女性をソリッドに描いた絶望エンターテイメント”というキャッチコピー。
絶望エンターテイメントってなんだよ、と思い見てみたら、なるほど、こういうことか笑。
これ>>続きを読む
21世紀の『トュルーマン・ショー』
舞台はテレビドラマからソーシャルゲームの世界へ。
自分がゲームの中の「銀行員A」だと気づいてしまったガイ。
彼は知能を持ち、ゲームに干渉し始めるようになる。
そ>>続きを読む
もうこれ以上やめてくれ、と思うほど泣かされてしまった。
自分でもようわからん。体調のせいだろうか。
戦争中の実話ということで、ちょっと唐突な展開もあり、そのような言わば“フリースタイル”のストレート>>続きを読む
衝撃だ。
まさか金正男殺害の裏にこんなストーリーがあったとは。全然知らなかったなぁ。
まぁ、あんまり煽りすぎて未見の方のハードルを上げてしまうのもよくないんだけど。
何も知らずに暗殺を行った“>>続きを読む
「Winny事件」という実際の冤罪事件にスポットをあてた意欲作。
安い人間ドラマや感動ポルノ的なものを挟むことなく、淡々と裁判シーンを重ねていったところが良かった。
逮捕→保釈→裁判→裁判→裁判→>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
この映画に含まれるいくつかのギャップが、いつも私を惹きつける。
🪴🪴🪴
怜悧な頭脳に温かい心。
幼いのに妖艶。
警官なのに狂人。
ギャップを抱える3人のキャラが立ちまくり。
暗殺のプロで恋愛は>>続きを読む
前作が『友だちのうちはどこ?』だとすれば、本作はさしづめ「アハマッドのうちはどこ?」になるのか。
地震で崩壊した町へ、アハマッドを探しにいくセミ・フィクション。
不謹慎なことをいうと、
地震で崩壊>>続きを読む
「友だちの家までノートを届けに行く」という 、大スペクタクル映画。
なんとアハマッド君は、友だちのうちを知らないのに旅立つという、勇者っぷりを発揮する。
小さな冒険RPG。
間に合わなければ友が死ぬ>>続きを読む
日本のアニメとは異質の表現。
まさに異次元。
前作も凄まじかったが、今作はさらにパワーアップしている。
ただ問題なのは、私の感覚器官のほうで、どうやら前作の『スパイダーバース』の段階で、私の容量は>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
エンドロールが上から流れてくるの、そういえば初めて見たかも。変な感じ。音楽とも相まって不気味な余韻だ。
“俺は感情で生きる”といったミルズを見透かしていた犯人。
「こいつを殺せば、こいつの勝ちだ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「拾えよー!お前だよお前!」のとこの田母神さんが一番好き。
ついにキレた!
そうだよ、田母神さん、もう爆発していい。
憤激のカウンターパンチ喰らわせてやれ!
っと思って見ていたら、私の期待した展開>>続きを読む
犬たちはすげー流暢にしゃべるのに、人間のアタリはなんであんなにカタコトなんだ笑?
このカタコトな吹替は、原作に忠実なんだろうか?そうだとしたら、やっぱ独特だなぁ、ウェス・アンダーソン。
架空の日本>>続きを読む
ウェス・アンダーソンにハマって連続3作目。
彼のワールドにハマっている人(例:私など)は、好きだと思うが、やっぱり相変わらずストーリーは掴みにくい。ストーリーを楽しみたい人は無理かもしれない。
今回>>続きを読む
ポップなスタンリー・キューブリックとでも表現できるような細部まで完璧なインテリア配置。
左右対称・垂直水平が多用され、幾何学的な印象が残る。
色彩はカラフルで楽しい。
そうかと思えば、指や首が飛ん>>続きを読む
初ウェス・アンダーソン監督。
近景から遠景までポップで楽しい。おもちゃみたいな家・山・車・宇宙人。
トイ・カメラに入り込んだみたい。
セリフの情報量が多いけど、たいして重要な会話もないような感じ。お>>続きを読む
えー、めっちゃよかったよ。
シンプルで力強い作品。
100%絶対悪のマグニフィコ王がもはや清々しい。やっぱりこういう分かりやすいヴィランは楽しいね。福山の声も合ってた。
立ち向かう子ども達も、い>>続きを読む
2分間タイムリープもの。
『ドロステ〜』より規模が大きくなり、登場人物も多いが、脚本はシンプルになり見やすい作品。
起・承・転・結の展開が絶妙で、ずっと飽きずに見れる。
天候だけはパラレルにズレ>>続きを読む
「あなたは誰ですか。」
この言葉が、本作の切なさを象徴していると思う。
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片倉ひかりが体育館で体操服を着て、恋愛話をしている姿は、本当にどこにでもいる、女子中学生だった。
何も悪いこと>>続きを読む