スガシュウヘイさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年製作の映画)

4.0

ルパン三世の初期傑作といえば、宮崎駿の「カリオストロの城」ということだが、本作も「同じくらい」傑作だ。


本作では、峰不二子がヒロインを務め、全身フルヌードまで披露しており、さらにムチで打たれてお尻
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.0

「カリオストロ公国は国連加盟の独立国。インターポールは介入できない」

国際会議のこの結論に、顔をしかめる銭形の悔しそうな表情がいい。


ルパンと銭形の共闘も胸アツ。


「わー、ルパンを追いかけて
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予告犯(2015年製作の映画)

3.0

主演は生田斗真ではない方がよかったかな。
というのは生田斗真ではカッコ良すぎて、どうしても派遣社員に見えない笑。
あんだけカッコよければ、いくらでも社会と繋がるチャンスはあるはず。

あとあの国会議員
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街の上で(2019年製作の映画)

3.5

いい映画。
ゆったり、おしゃれ映画。

いくつかの小さな恋の物語。
それらは繋がったり繋がらなかったり。
別れたりくっついたり。

「荒川青」=「若葉竜也」の醸し出す優しくゆるいオーラが、本作のすべて
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誓いの休暇(1959年製作の映画)

4.0

本作は、冒頭で少年兵はすでに死んでしまったことが明かされ、その回想という形で始まる。
うー、いきなり切ない!


少年兵は、戦争でたまたま軍功をあげ、母に会うため「6日間だけ」休暇をもらった。
しかし
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.0

『勝手にふるえてろ』が名作だったので、同じ原作・綿谷りさ✖️大九監督の本作もおかわり。

多田くん、好青年すぎ。
優しい〜。
家お邪魔するときに、花持ってくるとか癒される。

逆に多田くんの出てこない
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

予想外の名作!
何ならちょっと『アメリ』を思い出した。空想好きの少女アメリと、妄想女ヨシカは、全然違うんだけど、なんか共通するところもあるような気もする。

————

現実と妄想が交錯する世界観。
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.5

【“キャプテン・アメリカ”子育てに奮闘するの巻】

クリス・エヴァンスが頑張ってる。
なんたって娘は超天才。

天才として育てるのか?
普通の女の子として育てるのか?


母親とも意見が対立し、
ドロ
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.0

大好きな作品。
ライトで見やすい青春群像劇ながら、
日本アカデミー賞最優秀作品賞という大変厳かな賞も取っている。

————-

何をやっても万能のイケメンもいれば、
どんなに頑張っても結果が出ない人
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エスター(2009年製作の映画)

4.0

だめ!
妊娠中の視聴。
絶対!

————-

暴力表現などによりR-15指定を受けているわけだが、そもそもエスターを演じたイザベル・ファーマンが撮影当時10歳そこそこだったということだから、シャレに
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.5

「芸術は、ここちよくあってはならない」
(岡本太郎 『今日の芸術』より)

————

マイ殿堂入り映画の一角を担う傑作アニメーション。 

今敏の「エキセントリック」最終形態が本作だ。
ストーリー、
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千年女優(2001年製作の映画)

4.0

「14日目の月が好き。満月になれば欠けていくだけ」
鍵の君は言った。

そう、きっと千代子の人生こそが、14日目の月だったのだと思う。満月になることなく、想い人を追い続けた。だからこそ輝き続けることが
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

まさかデビュー作から、こんなにぶっ飛んでたとはなぁ、今敏。

劇中劇「ダブル・バインド」。
これが、多重人格の連続殺人とかやり出すから、次第に訳わからない世界に入っていく。

アイドルから女優へ。
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彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)

4.0

笑顔のエリさん、かわいい。

しかし消えてしまった。
浜辺で。

子どもは溺れていたが、何とか助かった。
じゃあエリさんはどこへ?
溺れた?
それとも勝手に帰った?

そういえば、エリさんは昨日から帰
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

4.0

原田監督の『ヘルドッグス』がおもろしかったので、こちらも久しぶりに再見。


前回☆2.5をつけていたが、今回は☆4.0に変更します。
なぜかというと、よく見たらおもしろかったから笑。
我ながら適当だ
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.0

色気のあるヤクザ映画。

キャストが、岡田准一、坂口健太郎、MIYAVI、北村一輝などスタイリッシュな面々が揃っている。
松岡茉優もいい味だ。


「原田眞人監督あるある」で、キャストが早口すぎて何言
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野獣死すべし(1980年製作の映画)

4.0

「なんじゃこりゃあ!」
というのが感想でした。ジーパン刑事のことは知らないけど。
かなりぶっ飛んだ映画。

松田優作もぶっ飛んでるし、脚本もなかなか。

カメラワークもすごくて、例えば冒頭の雨の決闘シ
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.0

「カウリスマキ監督の初期傑作」との謳い文句もまちがいではなかった。


どんなものにも終わりが来る。
楽しい時間も、恋も、感傷にも。

ここはパラダイスの夕暮れ。


さぁ出発しなければ!

毎日イモ
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街のあかり(2006年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最初からどん底だったのに、さらに底まで落ちちゃった笑。


幸福というものを徹底的に搾り取られ、敗者中の敗者となったコイスティネン。

ただ、どんなに運命が彼をイジメようとも、ちゃんと彼は自分の中に炎
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過去のない男(2002年製作の映画)

4.0

人生、初期化!
過去ゼロからの出発!


しかし人生の幸・不幸は、どこでどう繋がるかわからない。まさに人間万事、塞翁が馬。
すべてはバタフライエフェクトなのだから、まぁ、くよくよするな。
本作はそう言
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.0

なんだこれは!
超名作。知らなかった。


不幸が立て続けにおこるわけだが、
なんだかこの夫婦は最初からわりと無表情で、不幸の中でも変わらず感情の上げ下げが少ない。だからこちらもそこまで深刻な気分に
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.0

私は名作だと思っている。


何気ない会話の中に、ちりばめられた名言の数々。

ただ、なぜだか妙に私の心に残ったのは、樹木希林の「台風大好きなの、なんか気持ちがせいせいする」だった。
「台風が好き」と
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.0

怖い、。

目が、、
気持ち悪い、。

怪演だ。


最初に結末を見せておいて、その過程を描くという方式で、それもよかった。

怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

3.5

超絶おもしろいね、こりゃ。

映像も綺麗だし、何言ってるかわからんミニオンかわいい。
アクションもコミカルで楽しい。

こどもたちもバカ笑いしてました。


鶴瓶の吹き替えも結構好き。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

本作で描かれたのは、万引きしている家族の話ではなく、万引きしていること以外は「普通」の家族の話だったんだと思う。

ほかにいろんな犯罪もしたけど、でもやっぱりそれ以外は「普通」の家族の話だったんだと思
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

“こんな時間はいつか終わる
始めた日からわかってたから”
(ハンバート ハンバート『恋の顛末』)

—————

「あそこに連れてって」
「どこ?」
「洗車」

そう。
あのとき、僕たちは本当の家族み
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

最後に社長が逮捕されたのは何故?
突き落とそうとした殺人未遂か?

バスター・ムーンだって詐欺、不法侵入、器物損壊などやりたい放題だったけど。なんでこいつがハッピーエンドなんだ。


まぁ、そんな脚本
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

2.5

なんかすごく普通だったかなぁ。

主に視聴率で戦ってる設定にちょっと違和感。視聴率で勝った負けたとか、今のアニメはそんなことやらないのでは。

日本中がこのアニメに夢中になっているかのような演出もちょ
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県警対組織暴力(1975年製作の映画)

4.0

「仁義なき戦い、県警編」

警察とヤクザ。

警察がヤクザみたいだった頃の広島。

脂ぎった男達の丁々発止が心地よくすらある。

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.5

「山守さん、弾はまだ残っとるがよぉ」

広能の哲学にしびれる。

———

仁義なき世界において、ひたすらに仁義を通す広能の存在が光っている。


多くの血が流れるが、広能の放つ光が全体に規律を与え、
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トップガン(1986年製作の映画)

3.0

『トップガンマーヴェリック』の予習として今更ながら。

王道中の王道という感じでおもしろかった。
友と恋を通しての成長。
航空アクションと音楽。

それ以上に捻りはないが、だから王道なのであって、おも
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アバター(2009年製作の映画)

4.0

「世界は人類なしに始まったし、人類なしに終わるだろう」
(レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』)

————

地球にエイリアンが攻めてくる話はあまたあれど、人類が他の惑星を侵略する話はあまりない。

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LIFE!(2013年製作の映画)

3.0

火山噴火スペクタクルやスケボー滑走の爽快感などは、よかった。

ライフ紙の最後を飾った25番の「あの写真」にもグッとくるものがあった。


ただ、こんなに勇気と行動力のある人物がなぜ今まで窓際にいたの
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.5

『ジョーズ』の主役は間違いなくあの“音楽”だった。

『スター・ウォーズ』や『ロッキー』を思い出すとき、必ず脳内であの“音楽”が流れる。

『サイコ』は、キュインキュイン、の音だけで音楽を完成させた。
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.0

オープニング映像の凄まじさはさすが。
これはすごい!
オープニングでこれだけ感動させられたのだから、多少脚本に粗があっても目をつむろう。

そう思って2時間後。
やはり星3くらいが妥当かなぁ、と思わせ
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ONE PIECE ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち(2007年製作の映画)

3.0

家で仕事中に子どもが見始めた。
私は見たことあったので、しばらく聞き流していたが、やはり気になってしまい、結局子どもと一緒に全部見てしまった笑。


アラバスタ編は、マンガでも特に好きなシーズン。
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