スガシュウヘイさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

プレステージ(2006年製作の映画)

3.5

「喝采か、死か。」

因縁の関係にある二人のマジシャンが瞬間移動マジックに挑む。ラストに二人のマジックの種明かしがあるが、まさかこんな誰でも考えつくような種だったとは!


しかし、これはノーラン映画
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

クリストファー・ノーランは天才過ぎて、最近ついていけない。

『ダークナイト』『インセプション』『インターステラー』あたりは大好きな映画で、未だに見返したりしているが、この前の『ダンケルク』は劇場で見
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.0

「チョコレートドーナツ」という甘いタイトルからは想像が付かないほど、甘くない話。

心に深く深く突き刺さった。

育児放棄。
ダウン症。
LGBT問題。


果たしてゲイのカップルは、知的障害をもつ子
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紙の月(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

宮沢りえって不思議な女優だなぁ。
いや、不思議な人か。

人気絶頂の18歳でヌード写真集だしたり、貴乃花親方と2か月で婚約解消したり。タモさんと「ヨルタモリ」で軽妙なトークを繰り広げていたこともあった
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ラストを、キスシーンにするのではなく、落とされた毛布だけを写すという演出が、とてもお洒落。

「ジェリコーの壁」
ついに崩壊!
これは、見事に決まった!



ヒッチハイクのシーンも笑った。


世間
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セールスマン(2016年製作の映画)

2.5

『別離』が殿堂入り級の傑作だったため、同じ監督の本作も鑑賞してみましたが、こちらはちょっと重苦しい雰囲気が強すぎて、苦しかった。


「表沙汰にしたくない妻」と、
「犯人を捕まえたい夫」

どちらの気
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0


最高の映画。

よい人生とは何なのか。
幸福とは?

様々な価値観が乱立する現代において、この映画を見れば、「原点」に立ち返ることができる。


ー何のために生きるのか?
「難しいこと聞くな、お
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.5

ジョーが集めたプロ犯罪集団はどいつもこいつもクレイジー!
レザボア戦隊の登場だ、いくぞ!


ミスター・ブラウン
クレイジー度☆
「ライクアバージンは、ヤリマンが処女喪失の痛みを思い出す歌だ」

ミス
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ビジョン(2015年製作の映画)

4.0

お気に入りレビュアーさんからのおすすめで視聴しましたが、これは本当におもしろかった!

男を殺害してしまった娘を守るため、完全犯罪のトリックを作り出す父親。
対する冷酷な女性警察長官は、なんと殺害され
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悪人(2010年製作の映画)

4.0

私は、餃子を食べるたびにこの映画を思い出す。なぜなら、満島ひかりが餃子を食べたことがすべての悲劇の始まりなのだから、、。

餃子、こわい。
なんか落語みたい。

—————


2011年日本アカデミ
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別離(2011年製作の映画)

4.5

衝撃的なおもしろさで、初見から殿堂入り確定していた本作。
前回は、打ちのめされてうまくレビューを書けなかったが、今改めて書いてみる。

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本作は5人の視点がそれぞれ交錯する形で描かれている
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「愛か仕事か」
こんな100年前から誰でも言ってる議論をあえてド正面から映画化してしまった意欲作。
良いも悪いもすごくベタなストーリー。


しかし、本作で描かれたのはとても最高な二択だった。ウォール
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華氏 119(2018年製作の映画)

3.0

トランプ大統領誕生は、衝撃的なニュースだったなぁ。これは確かに歴史的な「事件」だった。

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トランプ大統領当選のシーンは、まるでお葬式のような暗い雰囲気になっていた。
本来ならここで、「印
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「君に生きるのを手伝ってほしい」

キャッチコピーにもなっているこの台詞が、素晴らしい。

いじめ、いじめられ、孤立し、自分を責め、卑下し、偽善と葛藤し、自殺未遂までした。

二人が迷いの先に辿りつい
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.0

これぞ、アメリカン。

なんの迷いもなく面白い。

やらかし過ぎだろ、お前たち!
痛快だ!


まったく深みのない、いたって単純な映画(ほめ言葉です!)


公開:2009年(米)
監督:トッド・フィ
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.5

三浦春馬演じる田中は、自分のことを「偽善者」だと言った。確かに彼は偽善者だ。

なぜか。

彼は、美咲とのデートの約束があるにも関わらず、鹿野に夜のボランテアを頼まれたとき、断らなかった。

彼は、鹿
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

-

三浦春馬よかったよ。

彼のおかげで、ジェシーという人物がとても魅力的になった。

彼を主人公とするスピンオフ企画も一部では検討されてたようですね。


私はコンフィデンスマンJPは、一回も見たことあ
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劇場(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは、やられた!
そういうことだったのか!

なんで永田と沙希は恋人なのに、セックスどころかキスもしないんだ?

なんで、この二人はいつまで経っても歳をとらないんだ?時間経過の演出が少ないのはなぜ?
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もののけ姫(1997年製作の映画)

5.0

もともとは「アシタカせっ記」というタイトルだったところ、鈴木プロデューサーが勝手に「もののけ姫」に変えてしまったということで、宮崎駿がひどく怒ったという逸話がある。

アシタカせっ記、つまりアシタカ伝
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.0

初めて見ましたが、これは面白かった!

始まりから不穏な音楽。南極を走る犬と、なぜかそれを執拗に殺そうとするノルウェー隊。
もう既に名作の予感をビンビン感じるオープニングだが、その通りだった。


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ターミネーター2(1991年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

液体金属“ロギア系”ターミネーターの恐怖!

自由自在に姿形を変える、最新型ターミネーターの冷酷な視線!
今回は、こいつの視覚効果が面白い!


一方で、元祖ターミネーターのシュワちゃんは、前作とはう
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ターミネーター(1984年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジェームズ・キャメロンが30歳位だった頃の作品。
彼の才能の萌芽を見る事ができる。

ターミネーターの怖さを演出する手法がとにかく上手い。
片目だけ赤い発光体になってるのとか、おそらく当時はセンセーシ
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

実は賛否両論の映画だと思う。


もちろん、ロベルト・ベニーニの限りなく深い愛と、世界一優しい嘘は、感動ものなんだけど。

なんか出来すぎている気もするし、いやいや出来すぎているところが素晴らしいんだ
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.0

グエムルが出現し、娘をさらっていく冒頭のシーンがかなり好き。

助けるべき娘を間違えていたソン・ガンホの唖然とした表情。
その後カメラは娘とその背後から迫るグエムルをスローモーションで写し、音楽と音声
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

犯行現場には、犯人の証拠が一切ない、、。
わかった!犯人はアソコの毛がない奴だ!

笑った。
韓国映画って基本どんなシリアスな映画にもこういう笑いを入れてくるのね。

———

しかしそんな気楽なトー
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Pip(原題)(2018年製作の映画)

2.5

4分間のほっこりショートムービー。
失敗ばかりの盲導犬のお話です。


朝からいいもの見せてもらいました。今日も一日頑張れそう!


仕事や勉強を頑張るあなたのためのエナジードリンク映画。

休み時間
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失楽園(1997年製作の映画)

3.5

「好きな人、愛するのは自然でしょ。
それなのに、一度結婚したら許されない。夫以外の人愛したら、途端に不倫だとか、ふしだらだとか言われてしまう。途中で気持ちが変わることだってあるでしょ?」

私は、彼女
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.5

楽しい!
大成功の実写化だと思う。

日本のコンテンツがハリウッドで実写化された例の中では、思い当たる限りで最高の完成度。
CGのクオリティも、個人的には『ミュウツーの逆襲Evolution』より興奮
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カラスの親指(2012年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

※猛烈にネタバレしてますので、ご注意を!


詐欺の映画なのだが、ラストの大一番がずさん過ぎる!
ずさんな上に演技がぎこちないので、とても怪しい。業者の調査がスムーズでない。ショージと阿部寛は立ってる
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人魚の眠る家(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

私もまさに6歳と5歳の娘がいるので、ガンガン響いちゃったなぁ。

ただ私の場合、映画を見て、何かを「考える」のって好きじゃないのよ。どこからが「死」なのか、なんて難しいことは結局よく分からない。

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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.0

声に出して言いたい3大バーグといえば、
1、マーク・ザッカーバーグ
2、スティーブン・スピルバーグ
そして、
3、ウーピー・ゴールドバーグ
なのです。

ウーピー・ゴールドバーグ。
いい響き。
まぁ、
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

2.5

「ねぇ、合併しましょ〜」
には笑った。
与党と野党第二党の党首同士で何してんだ笑。
でも現実もこんなんだったら楽しいだろな。世論は絶対許さないだろうけど、私はたぶん応援する笑。

—————

作品全
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

“終わるの この場所で
金曜の11時14分の
ライム・ストリート駅で
あなたが残らない限り”

このセリフが、何だかやたら印象に残った。よくわからないけど。

—————

“君はモーツァルト
俺は
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奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

2.5

中田敦彦のYouTube大学でも、この前ラマヌジャンをやっていたが、正直そっちを見たほうが、楽しめた。
何故なら、よりラマヌジャンの凄さを実感できたから。


ラマヌジャンといえば、分野は違えど、ダ・
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クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!(2006年製作の映画)

2.5

おお、、。
こわい。

あなたの隣の人が、知らぬ間に偽物と入れ替わっていたとしたら、、、。

昔読んだ手塚治虫のホラー短編のような、ヒヤッとする薄気味悪い描写がおもしろい。
「風間くんのママ」という人
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.0

“ここに来る人たちは、誰もが仮面を被っている”

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豪華ホテルの華やかなさと、サスペンス調でクラシカルな音楽のミスマッチが不安を煽る好演出。
多用されるシンメトリー構図が、逆に波乱を感じさ
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