フレームに収めないことによって、生々しさというのがこれほどまでに演出されるものだとは思わなかった。
フィクションらしくないフィクションの極致。それは映画の到達点ということなのかしら?とか思いながら観て>>続きを読む
ヤバい映画とはこんな映画のことを言うのだろう。
北野ブルーに対する血や花の赤。
不穏な空気が始終漂う設定の中、それでも映る暴力は突発的である。突然の銃撃や爆発。
車内やエレベーター(!)での交わらな>>続きを読む
冒頭、子供達は柵を越えないが、カメラは越える。
それ以降、子供達はあらゆる柵を乗り越える。だが最後は柵をくぐる。そこに意味があるかどうかは分からない。
警官から逃げる時の船の長回し、先生の車での車内>>続きを読む
できの悪いゲームを観ているようで、何も残らなかった。
映像的には何も期待していなかったので、じゃあせめて大して興味はないけれど、お話に何か面白みがあるのかと思えばそれもなく、xメンをやりたいのであれば>>続きを読む
辛かった。これほんとに内藤監督なんだろうか、というくらい決まる場面がない。
内藤監督の作品はこれを含めて3つしか観ていないが、どれも観せるべきものをきちんと観せているという印象。
今作でも高速ばあばはその名のとおり早く走るのだ。それを、早回しで誤魔化さず、奥から手前、右から左>>続きを読む
主人公の鏡への投影、長回し、モノクロ、ジャンプカット、屋内の移動を屋外から撮るなどあるものの、何もカッコよく決まっていない。音楽も撃鉄を起こす音だけはそれなりだがBGMのダサさや、主人公とヒロインの会>>続きを読む
ジャッキーでなければかなりのしんどさ。
冒頭のアクションシーンにおける20秒ほどの長回しは、単にジャッキーを追いかけるのではなく、それぞれの登場人物のフレームアウトとフレームインで繋がれていて楽しめ>>続きを読む
前編に比べて適当すぎる。
橋本愛の処女喪失シーンにおけるブラを外してこちらを振り向くカットは色んな意味で素晴らしいが、後藤は結局浅野忠信にしか見えないし、浦上は別にいらないし、後編の新一はミギーの存>>続きを読む
思っていたより酷くはない。おそらく原作を読んでいない人でもそこそこ分かるようにはなっていると思う。
それなりに死体もちゃんと映るし、ぱふぁも再現している。
しかし、それだけ。映画としての何かはなかった>>続きを読む
クイーンの音楽の素晴らしさとパフォーマーとしてミュージシャンとして命がけで歌った(とされる)フレディマーキュリーの物語性の上にあぐらをかいた映画である、と思ってしまうのはわたしがひねくれているせいだろ>>続きを読む
冒頭の階段を登るシーンの不穏さ。
引きずり込まれ閉じられる扉や、死体を座らせたテーブルの悪魔のいけにえ感。
小池栄子とテレビの豊川悦司の切り返しによるドラマが動く感じ。
何より異常な群馬の田んぼでのシ>>続きを読む
自然に流れるカメラと登場人物の動き。それも1人や2人ではなく、フレームアウトしたと思ったらまた入ってくる人もいたりして、しかもそれがほとんど気にならない、この自然さ。
割と最初の方の竹林を走る母娘の>>続きを読む
若尾文子の可愛さ爆発。
食堂でこぼす牛乳や、川口浩と別れた後の笑顔、そして最期のツーショット。
切り返しの少ない会話を展開しておいて、ラストロカビリーバーでの告白シーンの切り返しのテンポと画面の強烈>>続きを読む
どんな些細なことであっても、人それぞれにはそれぞれの出来事が起こり行動しているわけで、それがため常に同じ状態が続くことなどはありえないが、あってほしいと思うことはあるだろう。しかし、そんなことはやはり>>続きを読む
暗い夜に黒いヴェノムが飛び跳ねていてもよく分からないし(これだけの作品であれば昼間だとCGが浮くといったこともなさそうだけれど)、ライオットとのバトルもごちゃごちゃしていて何が映っているのかほとんどわ>>続きを読む
オープニングの背景の車である。
どこまでも大した意味のない会話である。
フィルム缶を追いかけるシークエンスの動きの連続である。
アクがあるのにアクの抜けた感のあるキャスティングである。
つまりは面白い>>続きを読む
意思のある映像がところどころに現れてきて、さすがと思う。
例えば、台本を投げるところの投げている感の衝撃や、不味そうな夕食をちゃんと食べているところ、アウトフォーカスの赤い服、刺されて消える母親など。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
予告からジャンプスケアであることは予想できていても、やはり最初の方はびっくりする。しかし繰り返されると慣れるのも早く、残念ながらほどなく怖さはなくなる。
また、音を立ててはいけないことによる緊張感が最>>続きを読む
心霊ビデオに本物などない。のであればとことんまでやってしまおう!の結果、もはや心霊とは、ということもいつのまにか忘れてしまうパンク映画になっているこのありえなさ。
宇野くんの楽しそうな後背位が観られ>>続きを読む
「一緒に見ていた」のラスト。肩にかかる手を振り払う男の正面からと背後からのカットのつなぎにハッとする。
「赤い女」の始まってしまったら止められない感と赤い女の駆け上がる音が見事にマッチしており、そして>>続きを読む
え?これでいいんですか?
ほとんどがどうでも良いアップと台詞で話が進んで行くばかりで、わたしの観たいものは何一つ映らなかった。例えば、巨大なサメと人の対比をロングショットで映したり、ヘリを飛び上がっ>>続きを読む
こいつぁ景気がいいぜ!と書き文字でしか見ることのないセリフを言いたくなる。
素晴らしいほどに停滞を許さない無理やりだが分かってしまう展開とおかしな男達の友情と掛け合いにまみれながら、テンポだけで観れ>>続きを読む
色々盛り沢山な内容なので仕方ないとはいえ、やはり気になる説明台詞。そしてボクシングや喧嘩シーンでの効果的ではない揺れるカメラ。ボクシングでは細かい手の動きなどはそれっぽいが、全体で観ると安っぽさが拭え>>続きを読む
必要はないけれど幸せになるから欲しいと言ってプーは風船をねだるけれど、それって本当に必要なものなのではないだろうか。わたしは仕事をしたくてしているわけではないし、いつだって辞めてしまいたいとも思ってい>>続きを読む
冒頭のバイクシーンから肝心なところをブラックアウトで観せないことで、本当に面白くない映画であることがわかる。
一応今までのシリーズは観ているはずだが全く覚えていなかったのでダイジェストはありがたかった>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
いや、うん、インフィニティウォーのショックを和らげるためなのかポールラッドの演技や、やたら登場人物が多いもののやってることはこぢんまりとしてるところや、親子や家族のつながりをハッピーに描くなど、分から>>続きを読む
何を美しいとするかは色々と変わるだろうが、美しいものを愛でる文化は冒頭の像でも明らかなように昔からのことであるので、美しいものばかりのこの映画は当然その美しさだけでも観ていられる、という珍しいもの。ま>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
最初の最初から、この映像はどの視点なのか?を意識させられメタ的な展開になることを隠していないため、お話はまあそうなるだろうという範囲ではあるものの、職業監督の仕事であるがための割り切りと映画に対する気>>続きを読む
ガジェットに頼らず肉体のアクションをこれでもかと詰め込んだ、最早スパイとは言えないが、立派なアクション映画ではあるものの、長い。
トムクルーズなのかイーサンハントなのかが分からなくなるほどの持ちキャラ>>続きを読む
ブライスダラスハワード好きなわたしとしては、そこにはもう大満足なのですが、ジュラシックシリーズってこんな映画だったっけ?と途中から思わずにはいられないほどのバカ映画っぷりと狙い過ぎたお約束の連続に失笑>>続きを読む
冒頭のビーチ襲撃は驚きとあっけなさを長回しによる臨場感と音と銃創でうまく表現していたけれど、それ以降は、うーん…せめて上映時間が90分ならまだなんとか。
とはいえ、テイラーキッチュのホテルからのジャン>>続きを読む
乳揺れだけの映像。CGでCG的なものを観せられても何も面白くないし、漫画は読むものだから説明台詞も許せるが、映像にしてしまうとやはり映像として作らないとダメなんだなあ。と思う。
この映画には新しいものは何もないかもしれない。ありきたりのディストピア。見飽きた近未来都市。陳腐な若者の反抗と淡い恋愛。ジュブナイル物にありがちなご都合主義満載の展開。
だけれども、それがなんだとい>>続きを読む
トンネルを抜けた時の明るさのためとはいえ暗すぎる画面。オープニングのワイヤーとL3の丸ノコが作るスパークはなぜか印象に残った。
それにしても、話は明るいというか深刻ぶってないのにテンポが悪いので、長>>続きを読む
クッソかっこよくて楽しい。
暗闇でランプと踊るシーンは奇跡的なほど、まさにライブ。