ドドド大王さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.7

めちゃくちゃアイデアが斬新だし、ストーリーの構成としても意外性があり素晴らしいホラー映画だと思った。それでいて、メタファーの要素や、ボディホラーとしての要素も充実しており、良いところしかない。

一方
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名探偵コナン vs. 怪盗キッド(2024年製作の映画)

3.1

初見で知らなかったが、4月上映予定のコナンの新作に向けての布石映画だった模様。

これまで放映した映像の総集編的な感じだったので、ライトには感じたが怪盗キッドとコナンが出会う事件について描かれており、
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館で見れて良かった映画だとすごく思った。2時間弱心を奪われた。

主人公平山の毎日は、他人から見れば、まるで木のようにいつも同じで退屈に思えるかもしれない。でも本当は、同じ毎日は1日としてなく、誰
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劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100(2023年製作の映画)

3.5

中村義洋監督ということで、残穢ばりの感染系ホラーを期待していたが、そこそこって感じ。

前半の調査パートに時間がかかりすぎて、後半のアクセルがかかりきらなかった印象がある。かといってリアリティもそんな
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ほつれる(2023年製作の映画)

4.0

常に気まずい最悪の雰囲気で、めっちゃホラー映画。何より田村健太郎さん演じる旦那の問い詰め方がめちゃくちゃ良かった。

澱みない話し方とか、論理的な感じとか、ワンマンで稼いでそうな感じとか、かといって悪
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インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

3.2

インシディアスシリーズの1つとして観るのであれば不満はないが、これが最終章であるならば不満しかない。

まず、シリーズ通して登場する花嫁姿の悪霊とダースモールさんが今作も出てきたが、全く根源治療できて
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インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)

3.4

前作と比較して、パンチが無かった。前回のジャンプスケアが強烈だった分、今回の恐怖演出は見慣れたものや予想できるものが多く、新鮮味が無かった。ただ、エリーズとおっさん二人のスピンオフという方向性は楽しく>>続きを読む

インシディアス 序章(2015年製作の映画)

3.9

インシディアス1、2と連続で観てきたが、正直この作品が頭一つ抜けて怖い。

前半の薄気味悪い日常に浸食するような恐怖描写から、中盤以降のジャンプスケアがマジで怖い。音も勿論、タイミングの"ずらし"が凄
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心霊写真(2004年製作の映画)

4.1

あーほんとにメチャクチャ怖くて素晴らしい。

ジャンプスケアは絶妙なタイミングと畳み掛けが完璧だし、脚本も丁寧でしっかりストーリーとしてもおぞましい。ありきたりになりがちな心霊写真という題材を扱いなが
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インシディアス 第2章(2013年製作の映画)

3.4

ランバート家の妻がとにかく可哀想。引っ越してきてから、幽霊に殴られるは、人は死ぬは、息子も夫もおかしくなるわで大変すぎる。絶対あんまり寝れてないと思う。

全体的な感想としては、ちょっと大味すぎるなー
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インシディアス(2010年製作の映画)

3.5

ずっと前から見よう見ようと思ってやっと観れた。

全体通して、音がめっちゃ良い。軋むようなバイオリンの音とか、シーリングファンの音とかが、めちゃくちゃ恐怖を喚起する。多分映画館で見たら、1.5倍ぐらい
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花に嵐(2015年製作の映画)

3.6

「やり方を知っているからやるんじゃないんでしょ。やりたいからやるんでしょ?」これすごく大事なことだと思った。

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.5

初めは意味が分からなくて、頭にハテナマークがたくさん浮かんだ。だが、見返したり、解説を見て色々わかってきた。

あれこれ妄想して、時間がどんどん経過し、自分の人生に悔恨を残す老人になる。自分のこれから
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

面白かった。未練を残した特攻兵がゴジラに立ち向かうというストーリーはシンプルながら面白く、後半見いってしまった。

個人的に一番好きだったのは、ゴジラの造形だ。これまでの映画ではそこまで?描かれなかっ
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市子(2023年製作の映画)

4.0

最近頻出の親しい人がいきなりいなくっちゃう系映画。「さがす」とか「ある男」とか「アンダーカレント」みたいな。こういう人探し系ミステリーは、個人的にめっちゃ好きです。

市子の人生を断片的に辿ることで、
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.6

何が脅威なのか分からない〜中盤は、NOPEを思い出した。家の外で異変が起きているが、何かもわからず蹂躙される様子は、イット・カムズ・アット・ナイトをも思い出した。だが、最終の落とし所があんまりにも明確>>続きを読む

ゾディアック(2006年製作の映画)

2.8

かなり面白くなかった。特に前半、捜査関係者が大量に登場し、群像劇のように物語が展開されるが、誰かの心情にフォーカスするわけでもないのでマジで頭に入ってこない。それから、結局何が伝えたいのか分からなかっ>>続きを読む

テリファー(2016年製作の映画)

3.5

殺戮ピエロの行動の不可解さが良い。ノコギリで痛めつけながら人を殺めるのかと思えば、意外と拳銃でサクッといったりもする。それから思ったのは自分だけかもしれないが、事件現場である工場の間取り?建て付け?が>>続きを読む

ケイコワ(2008年製作の映画)

3.8

約8分という短い時間だったが、非常に印象深い作品。親が子供を装飾品のように扱う、現代を強烈に風刺した作品。全く無駄のないめちゃくちゃ良いショートショートホラーだと思う。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.7

墓場鬼太郎の鬼太郎誕生にまで綺麗に繋がる、素晴らしいスピンオフだったと思う。ただ、原作ファンとしては、もう少し鬼太郎の先祖である幽霊族の掘り下げがあるかなと思っていたので、そこの期待は外れてしまった。>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.2

もう一つな印象。亀梨くんたち脳チップベイビーを絵本「怪物の木こり」になぞらえたいのは分かるけど、どうしても絵本の設定が浮いちゃっている印象。いちいち怪物の格好して襲撃するのも、特注して作ったんかな?と>>続きを読む

夜勤明け男子のモーニングルーティーン(2020年製作の映画)

3.3

サクッと見れて面白かった。よくあるフォーマットではあるので、もう少しひねりが欲しい所ではある。

哀しき獣(2010年製作の映画)

3.6

手斧と包丁を使った生々しい戦闘描写や、前線に出て戦うミョン社長の猛々しさなど、めちゃくちゃ面白い描写はたくさんあった。でも、肝心の物語の構造がかなり分かり辛く、アクションに入りきれない瞬間があった。哭>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.6

ぼんやりと幻想的な掴みどころのない物語だった。何が最も掴み所ないかというと、安室の行動原理である。安室とは、お金をせしめるために主人公を手のひらで転がしているのか、真白のために全てを滞りなく進めている>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ガチで最高だった。時代劇は辛気臭くてあまり好みじゃないが、北野武のスパイスが加わることで、錚々たる俳優陣の汚い殺し合いが描かれ、最高のエンタメになっている。割りかし正史に添いつつも、独自の面白い歴史解>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.9

大体こういうのって2から面白く無くなったりするもんだが、全然めちゃくちゃ面白い。前回よりスケールアップして、いろんな関係者を巻き込みながらラップトップ上で、事件が進行していく。ただ前回より本筋のサスペ>>続きを読む

狂覗(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

予想外に面白かった。ワンシチュエーションで一見退屈に思えるも、終盤も終盤から一気にアクセルがかかる。覗いていた方が実は覗かれていたという構造は、気づきそうで気づかず、めちゃくちゃ面白い。低予算ながらア>>続きを読む

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

3.8

鑑賞前のイメージと違って、「頑張れ!」って死に物狂いで生きることの大切さを説いてくれるような、強烈にエモーショナルな映画だった。特に好きだった部分は2つある。1つ目は、山本太郎の演技というかキャラクタ>>続きを読む

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.7

面白かった。導入からエンジン全開で、テンポ良く怨霊の核に迫っていく。じめっとした怖さと、ジャンプスケアのバランスも良くずっと怖い。だが、もうちょい呪いの深掘りや、後半の調査パートに時間を割いても良かっ>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.5

もっと「水」への愛を描いて欲しかった。理解されない欲求を持つ当事者の葛藤を軸に物語が進むからこそ、当事者が「水」対して鬼気迫る愛情を持っている様を見せて欲しかった。今回の描き方だと、単なる趣味?ぐらい>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.6

満面の笑みを浮かべた人間ではない何かが視界に入る。めちゃくちゃ気持ちが悪くて、最高の怪異だと思った。途中から原因を探るサスペンスパートになるのかと思いきや、落とし所は割とパワープレイな感じ。良くも悪く>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

3.6

殺し屋の女性の葛藤と決別の物語だと思った。アート映画的側面が強く、意識の支配権の奪い合いなど、ビジュアルがばりばり冴えていた。なぜかわからないが、押井守を思い出した。

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

こんな限られたスペースと物資でどうやって物語が進んでいくんだ!?と思っていたけど、意外と次から次にハプニングやラッキーが重なって飽きない!最後まで飽きず集中してられた、全然B級とかじゃ無い面白い作品だ>>続きを読む

イノセンス(2004年製作の映画)

3.7

映像美と哲学的なストーリーに圧倒される。集中して観たがわかってるようでわかってない部分がある。それでも、何か伝わるものはありました。おそらく何度も見て噛み締めないと真価を理解することができないのであろ>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

3.8

誰も幸せになってないし、どうしようもないけれども、何か人の心に遺すことはできる。そんな映画だと思った。キリエにとって歌がなんなのか、逸子にとって歌がなんなのかは提示されないため、初めは初めはモヤモヤし>>続きを読む

女囚霊(2022年製作の映画)

3.6

最近の邦ホラーにしては、ジメッと感もあり、しっかりと恐怖描写もありの結構良作だと思う。(上からですいません)精神崩壊した女囚人の描写が普通に怖く、霊的な存在を感じざるを得ない。アイドルやタレントに頼ら>>続きを読む