こつぶライダーさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.2

なしよりのありって作品。
鬼才デル・トロ盤の美女と野獣と言うべきか。しかし、あそこまで華やかさはなく、むしろラストは救いがありながらも暗さが目立つ。ダークファンタジー。

60年代のノスタルジックさを
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.6

どうしたもんだ、こんだけ話題にある作品だし観なきゃ損損!とWOWOWの放送を密かに待ち侘びていた。

冒頭の無理心中のシーンでかかるBGMに近くにいた4歳の息子びびる。

パパ、違うのにして。

子ど
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ドン・ジョン(2013年製作の映画)

3.2

以前WOWOWかなんかで見たのを途中で気づいたが、結末を覚えてなくて結局ラストまで観てしまった。
エロい映画くらいの記憶でいたら、実はかなり真面目に追求した作品だったとは…
ジョセフ・ゴードン=レヴィ
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アイ・オリジンズ(2014年製作の映画)

4.7

一言で表すと"奥深い作品"だった。

瞳の中の虹彩の研究をしている大学院生のイアン。とあるパーティーで仮面を被った瞳の美しい女性と出逢う。名前も顔も知らない女性を、瞳の写真を頼りに探し出し、その後運命
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.2

テロ事件に巻き込まれ姉を亡くした青年ダヴィッド。彼を演じたヴァンサン・ラコストの笑顔に涙、素晴らしい演技に心奪われた。
24歳というと、まだまだ社会に出てこれからの若者。未婚の男性がほとんどだろうし、
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イン・ユア・アイズ 近くて遠い恋人たち(2014年製作の映画)

4.1

設定からして完璧な流れを求めるのは酷なラブストーリーになるとわかっていたからこそ、イチャモン付けずに楽しめた。
テレパシー?繋がる男女。お互いの内面を一番近くで感じ取れる。良き理解者になり、いつしか恋
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ミストレス・アメリカ(2015年製作の映画)

2.8

華やかな大学生活スタートのイメージでいたのに出鼻をくじかれる感じわかるわ。
大学には魅力あるけど、人生そんな思い通りにはいかないし、予想に反する中でどうやっていくのか…なんてストーリーだったのかな。
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メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮(2015年製作の映画)

2.9

前作は話題になったよりかは売れなかった印象も、ちゃんとシリーズ化する予算を稼げたので良かった良かった、という感じでした。
悪くはなかった、むしろ楽しめた。が、この手の作品としては次回作へのハードルを上
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.5

太陽系の彼方に消えた父を探しに宇宙を旅するSFサスペンス。公開前からブラピ主演で話題となったものの、いざ公開すると軒並み低評価が目立っていて鑑賞を躊躇していたが、実際に観てみるとかなり古典的な内容であ>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

4.6

今年度初の映画鑑賞は「天気の子」でした。

新海誠監督の作品は全て観てきました。自分にはハズレなく、どれも大好きな作品です。

1番新しい作品である「天気の子」は、公開当時は観に行けず、WOWOWも録
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

3.8

ペ・ドゥナ最高でした!
音楽あり、友情あり。
まさに青春映画の代表作でしょう。

リーサル・ウェポン(1987年製作の映画)

3.9

昔、私のヒーローはジャッキー・チェンとアーノルド・シュワルツェネッガー、ジャン・クロード・ヴァン・ダム、そしてメル・ギブソンでした。

よく週末の地上波ロードショーで、80,90年代のアクション映画が
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AI崩壊(2020年製作の映画)

3.8

入江悠監督作を観るのは4作品目となる。
エンタメ作品としての挑戦、それで実力がわかった。
題材は目新しくもないし、展開も読める、キャラ立ちも微妙だったのが率直な感想。
それでも日本映画でこれくらいガチ
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サイドウェイ(2004年製作の映画)

3.5

2度目の鑑賞。
やはり、こういう大人の作品には渋さや苦味があって、歳を重ねる毎に感じ方が変わってくる。良いも悪いも、点数も、全て見た時の人間性や価値観が左右してくる不思議な映画。

アカデミー賞脚色賞
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.7

何回観ても大好きな映画って色褪せない。
ジャック・ブラックの最高に狂った演技が見どころ。
それを引き立てるのは、監督リチャード・リンクレイターの長回し。
『恋人までの距離』や『6才のボクが、大人になる
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.0

スタイリッシュスパイ映画。
紳士がスパイ役というのは007シリーズが有名ですが、そこにグロさと残忍さを足しておきながら立ち振る舞いが紳士というギャップが生まれ、かなりスタイリッシュに映る。
話のテンポ
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.3

リュック・ベッソンらしい、説明不足感があっても楽しめるライトなアクションSFでした!B級好きには好まれると思います!

最近スカヨハが記憶の片隅で暴れるんで、ひっさびさに彼女の出演作を観よう!というこ
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ヴァイブレータ(2003年製作の映画)

4.5

雰囲気映画です!自分にはかなり合いましたが、人を選ぶ作品でしょうか。考えるより感じましょう。
31歳のメンタル持ち女性ライターがコンビニで大型トラックの運転手と出逢い、「道連れにして」という一言から始
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

3.4

オリジナルストーリーとなるラストの今作、エンタメとしては初回を超える出来で満足!
ちょっとカイジがチート過ぎるのと、賭けの背景がこれまでと違い、ピリピリ感がないのがネックでした…
過去作観てない方でも
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聖の青春(2016年製作の映画)

3.7

うわ〜漫画の実写化以上に難しい、実話の映画化。実在の人物を演じる役者さんの底知れぬ演技力を体感。
松山ケンイチも東出昌大も研究されたんだなーと素人目には写りました。
村山聖棋士が松ケンさんによって生ま
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天才スピヴェット(2013年製作の映画)

4.1

簡単にまとめると、承認欲求の話です。
自分の才能や興味あるものを周囲が理解してくれない家庭環境って、誰しも経験したことがあると思う。この作品では主人公T・Sがありえない知能指数の高さだから映画にできる
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告白(2010年製作の映画)

3.2

人生2度目の鑑賞。相変わらず好きになれず…
気持ちが重たくなるダークムービー。その類が嫌いなんじゃなくて、音楽や映像がこじゃれていて、センス良いだろ?って感じが滲み出ているのが気に食わない。加えて、ラ
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

マイルを貯める(1000万目標)ことと、仕事内容が一致している点は、主人公ライアンの幸福に繋がっていて羨ましい気持ちになった。
ライアンのプロ精神と実力があってのことだが、こんなサラリーマンは理想だと
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

同じ子育て世代の父から見て、かなりディープなテーマでした。
一時期、自分の妻もこんな感じで、育児に時間を取られてしまい、自己を見失い、子どもや夫の存在を億劫に感じていました。
家を出ることはありません
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.7

大学生のときの初見ではあまり面白さがわからなかった。が、あれから8年経ち、オジサンになった自分には響くものがあった。

スクールカーストについて。誰しもが経験するから、親近感があるキャラクターが必ずい
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太陽(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

和製「ガタカ」
設定にツッコミどころ満載だが、そこはそれほど重要ではない。2つの種類に分断された人間たちの姿をどう捉えるか、そこに尽きる。優劣論の是非を問う内容。
どうしてもストーリー設定だけ聞くと、
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獣道(2017年製作の映画)

2.9

甲乙つけがたい出来栄え。
インデペンデンス映画風で、映像作家の力を感じながら、これが事実に基づいた作品だと知って衝撃が走った。
役者の血と汗を感じる。まさに青春映画。描写が淡白過ぎて、狂気と愛情とが混
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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

3.1

シチュエーションモノを面白くする要素は、脚本と役者の演技力!
後者は妥協点。前者は落第点!
それでも、悪くなかったと思わせたのは、舞台が病院ということ。
病院は、死に場所であり、命が生まれる場所でもあ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.1

昔TSUTAYAで新作で出ていた頃タイトルを観て、新幹線とかけてんだろうけどふざけてんのか真面目なのかわからないなーと思っていた。しかし、評価が良いので気になっていて、「パラサイト」を観たことをきっか>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.7

事前情報あり、ネタバレを知りつつ、WOWOW放送まで待って観てみると、筋書を知りながらもなかなか楽しめました。
はじめは半地下生活の貧乏家族が富豪宅に寄生していく様をブラックジョークを交えながらテンポ
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

4.2

前作では、ディズニープリンセス作品らしからぬ展開で、いわゆる恋愛へのアンチテーゼともなったアナ雪。
音楽の良さも味方し、大ヒットを記録してから満を持して発表された続編の今作。多大なるプレッシャーが掛か
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.8

作品の触れ込みとして「『リトル・ミス・サンシャイン』に似ているロードムービー」という事前情報だけで映画館に行った。
観終えた直後の感想は、面白かったが感動はそれほど強く残らなかった、というものだった。
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.3

これが実話であるということに衝撃を受けた。某テレビ番組でやる奇跡のような実話で紹介されたのかはわかりませんが、その類い。
しかし、よくぞ映画化してここまで完成度を高められたな〜と感心しました。
Goo
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.9

深夜鑑賞、興奮冷めやらず。ああ、僕はまさにこの映画を観るこのときのために生まれたんだな、とさえ思わせてくれた。
無名監督と無名俳優、長編初作品にして自分の中では邦画史上No.1の作品となりました。何こ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.1

大変ノーマークで失礼しました!という作品。映画コメンテーターの有村昆さんが自身のYoutubeチャンネル内の「泣ける映画」企画で紹介していて、気になっていました。

概要はアリコンさんの説明で分かって
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アイアンマン(2008年製作の映画)

3.6

ありきたりのヒーローものの王道でもありつつ、新たにスタイリッシュさを含めた意欲作。
アメコミは特に興味がなく、世間のMARVELアベンジャーズシリーズの大ヒットについていけませんでした。
唯一観た「デ
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